足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

岩戸景気の再来・・・嶋中雄二氏の景気論

2014-12-06 07:59:07 | 株式
世界的な株高の日であった。
米国の新規雇用増(11月)は32万1000人(事前予想23万5000人)になり、NY株は新高値になった。
ヨーロッパでは独、仏の株価が上昇、アジアでは中国株の上昇が目立った。米国の雇用増は連銀の利上げ時期の議論が現実化するが、この日はこの種の話題は問題にはならず、足元の景気の好転に目が向いた。賃金の上昇を好感した。ラッセル中小型株指数の上昇が目立ち、個人投資家の市場への復帰が注目される。
アリババの大株主ヤフー(YHOO)の目標値をアナリストが引き上げた。手元流動性が高まり自社株買いの動きに注目する。
東京市場もいよいよ年末相場入りする。後半の注目点はIPO(新規公開)の急増である。12月11日から本格化するが28社が新規に登場する。1日に2社の割合でウォール街並みのペースである。背景には株高と新しい企業の活性化がある。公開企業の中味は玉石混交だが最近公開され大きく人気化したFFRI(3692)のように短期間に2~3倍になる株も出てくるだろう。個人投資家の活躍の場だ。トレーディング好みの投資家には大きなチャンス到来である。
安部首相も注目する嶋中雄二氏(三菱UFJモルガンスタンレー証券・景気循環研究所々長)は最近のレポートで“「第2岩戸景気」に向かう”として「2012年に始まったアベノミクス景気は2017年まで続く」という予測を発表した。現在の日本での景気循環論の第一人者である。景気循環論でいう中期、長期の循環の上昇波動が重なり1950年代後半の日本経済の成長期に匹敵する景気の展開が期待される。岩戸景気は戦後の証券界の第1回目の超活況期であった。
昨今の日米の株価の底堅さをみていると、底流には何か大きな潮流が出てきているのを実感する。