足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

金融政策に混迷(ウォール街)・・・日米ともネット株には人気

2013-11-21 07:34:10 | 株式

 ウォール街は小休止。今週にはいってからバーナンキ議長の講演会が開かれ「連銀は資産買い付け額の縮小は考えていない」という話が出て安心感が広がったが、昨日公表された最近の1030日開催のFOMC1030日)ではこの種の見方が確認されていないと解釈する向きも出てきた。政策転換の議論が続くが、変化があるとすればイエーレン新議長が就任(来年2月)してからのことになりそう。

 NY株はしばらく過熱かどうかの解釈を巡っての動きになりそうだ。

 ツイッター(TWTR)人気の陰に隠れてしばらく沈黙していたフエィスブックとヤフーが動き始めた。前者はタイガー・カブ(ヘッジファンドのタイガー・ファンドで在籍した運用者たち)はフエィスブック(FB)の先行きに強気に傾斜してきた。グループにはフエィスブックの公開時に1000億円以上の儲けをした運用者がいる。ネット業界の内幕には精通している。ほかのネット株ではバイドゥ(BIDU)にもヘッジファンドが食指を動かす。中国株の底入れ機運がきっかけになったのか?

 いまひとつネット株ではヤフー(YHOO)に自社株買いの観測が出てきて買われた。5000億ドル分を買注ける。昨日の引け後、その資金に充当するために1000億円の転換社債の発行を発表した。東京市場ではちょっと考えられないことだが、米国ではこのような経営者のガバナンスが普通である。

 今週は東京市場でANAP(3189)、メデイアドゥ(3678)、M&Aキャピタル(6080)の3銘柄が公開された。投資家には株価の判断をする合理的な視点が必要であるが、われわれの駆使する分析ツール『理論株価』が生きていることが証明された。年末までには初値買いで2~3倍になるIPO銘柄が出ることは確実である。

 最近はネット株ではフアンコミュニケーション(2461)に再度、注目を始めた。売上のうちモバイル向けが第3四半期にはPCを逆転した(決算期は12月末)。