足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

落ち着いたショッピング季節(米国)・・・東京市場の過熱は高まらず

2013-11-30 10:08:51 | 株式

米国はブラック・フライディ。ショッピングシーズンの幕開けで人々はショッピングセンターや百貨店に急ぐ。クリスマスの贈り物の選びが、年末バーゲンシーズンに発展して日ごろ儲からない小売店もこの日はブラック(黒字)になる。小売の売上は昨年比で60%増。

NY株は飛び休にはいり金曜日は半日立会い。相場は閑散でナスダック指数だけがプラスで引けた。ウォール街の先行きを暗示する動きだ。米国のハイテク企業の象徴的な銘柄アップル(AAPL)が+5%と急謄した。大きく売られたところを機関投資家やヘッジファンドが拾ってきた。ナスダックの象徴的な存在といえばアップルとグーグル(GOOG)である。

昨日の話題はバーチャルマネー(仮想通貨)として存在感を増してきたビット・コイン(Bit coin)の価値が上昇し$1242と金相場の$1250にほぼ並んで一段とその存在感が高まってきたことだ。

今月初めには$900であったが1ヵ月で+38%上がった。1月は$13であったのが上昇率は9倍以上になった。当時1個しか買えなかったハンバーグは、いまは10個近く買える。

2009年に取引がはじまった仮想通貨で、Satoshi Nakamotoなる人物が考案したといわれる。

Mt Gox.com上で取引されているが、米国では一部のファーストフード店が決済に応じているし、今春に金融危機のあったキプロスでは授業料の支払いに応じている。取引の最大の国は中国で検索エンジンの最大手バイドゥ(BIDU)がサイト上での取引を行っている。日本でも携帯電話で取引ができる。

米国では春先から一部の大手メディアが注目して市場の模様を伝えてきたが、最近はウォールストリート・ジャーナル紙の金融ウェブ・サイトでも盛んに取り上げられるようになった。バーナンキ議長も通貨の代替手段として否定はせず関心をもつ(好奇心のある読者はMt Gox.comを開いてみられるとよい)。

東京市場は相場が本年の5月の高値に顔合わせして過熱感もあるが、相場水準だけでテクニカル指標は通常の過熱状況には至っていないのが現状である。25日移動平均の騰落指数は103で過熱の125の水準には達していない。それに新高値銘柄が100を超えたのは今月は1日だけで過熱現象の横の広がりがいつもとは異なる。

現状からは12月はひと相場が期待できる。現在のインターネット関連銘柄(ミクシィ、フルスピードなど)の過熱がどのような方向に進むかが関心事である。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする