足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の指標は均衡点を示す

2012-07-04 07:46:22 | 株式

昨日のウォール街は半日取引で終わり、水曜日は独立記念日で休場。

半日取引のこの日の相場は堅調であった。

材料は製造業の受注高が+0.7%(5月)と事前予想の+0.1%を上回り、自動車販売の好調で景気の先行き不安感が緩んだ。

センチメント指数は対照的な動きをしている。先週末の個人投資家の相場観は弱気が44%(向こう6ヵ月は相場が下落)と20年間の移動平均30%を8週間にわたって下回った。ユーロ不安、米国の景気の減速、中国景気の鈍化などが個人の相場観に影響を与えた。

一方、CNNMoneyが毎日、公表するFear&Greed指数(恐怖&楽観)49日以来はじめて50を超えて58になった。この指数は毎日敏感に変動する。楽観の台頭である。

個人センチメントは逆張り投資からは買い場を探る時期に入ったことを示すし、Fear&Greed指数は景気を取り巻く環境の微妙な好転を示す。

どちらの指標の読みを取るか難しいところだが、相場の先行きを読む指標には微妙な変化が出てきていることは確かである。

東京市場は為替相場が相場には大きな影響力をもつ。

昨日の海外相場では円が独歩安になった。こちらも依然として方向性が読みにくいが、強弱の材料が均衡してきたことは確かである。

ウォール街では第2四半期の決算発表が始まるが昨日はアップル、アルコア、キャタビラ之株価が上がった。企業業績の行くえを握るカギになる銘柄である。