足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

最近のIPO(新規公開)の評価

2012-07-25 07:51:23 | 株式

NY株は昨年9月以来の3日間の2桁の下落。ユーロ問題と企業収益の不振である。

ウォールストリート・ジャーナル紙が来週(31~1日)の連銀FOMCでバーナンキ議長がQE3に踏み切る可能性が高まったと報じた。住宅抵当証券の市場からの買い付けと、銀行の中央銀行へ預託している準備金の利息の引き下げである。いままでから市場では話題になっていたが、問題はいつ発動されるかにあった。

FOMCの構成メンバーのタカ派のなかにもQE3の実行を口にする向きも出てきた。米国内だけでなく、ユーロ圏の金融危機が世界経済を深刻な不況に追い込むという見方が昨日はヨーロッパで話題になった。

リーマンショックでは第2の恐慌を回避できたが、今回は当時より深刻とみる。

東京市場での話題のひとつは最近のIPO(新規公開)市場の動き。昨日はエニグモ(3665・マ)がIPO価格1750円に対して4030円で初値を付けた。先週末にはワイヤレスゲート(9419・マ)がIPO価格1200円に対して2311円で初値形成した。

エニグモはインターネット上での海外製品の販売の仲介。海外在住の邦人が仕入れに参加し同社のサイトで買い手とマッチさせる。新しいいビジネス・モデルだ。

われわれが利用している理論株価は5400円。

またワイヤレスゲートは公衆無線、LAN,ワイマックなどの通信環境をひとまとめにしてサービスを提供する。タブレット端末(携帯電話、タブレットPCなど)の爆発的な普及で需要が大きく増加することが期待される。ファーストフーズ店舗、新幹線駅、東京メトロ、航空の国内線などで利用がはじまつたばかりで、これからは企業、個人の分野で需要が出る。理論株価は5800円。

両者とも久しぶりに息の長い人気が続く可能性がある。

理論株価は最近、異常に高い株価が出るが、インターネットのベンチャー企業には有効性を発揮する。