足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株は下値支持線を意識・・・IPO人気が目立つ

2011-04-15 07:56:18 | 株式

一時は大幅安になったNY株であるが、S&P500の支持線1300を意識したのか、引けにかけては小幅高で終わった(S&P500の引けは1314)。下値抵抗感の堅さは東京市場と同じである。

下値を支えたのはエネルギー株である。石油が反騰したほか金、銀相場は上昇した。銀は戻り新値で$411980年の史上最高値$50.35を目指す。銀関連に注目される。

ウォール街の話題はIPO人気の盛り返し。注目されてきたカーシアリング関連Zipcarとラテンアメリカでマクドナルズ製品の販売を展開するArcos Doradosの公開である。

前者はIPO価格に対して+50%、後者は+25%と好調な滑り出し。ウォール街では今後も大型のIPOが続き、1999年の株式公開ブームを想起させる。これからはインターネット関連の人気銘柄が登場する。米国での新しい企業の誕生は産業界の活性化でもある。株式相場の先行きには明るいサインである。この点、東京市場の現状は目を覆いたくなる。

いま一つ、昨日のナスダック市場ではPC関連が売られた。第1四半期のPC販売の不振である。HP,マイクロソフト、インテルが売られた。

タブレット端末の人気で消費者のPC離れが明確になってきた。

本日の日経新聞にはエルピーダ(6665)の3月決算の記事が掲載された。PCから携帯端末向けに力点を置いたのが効を奏してきた。ハイエク業界での人気の中味の変化がはっきりしてきた。注目銘柄の一つである。