足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

カダフィ体制の崩壊を期待する・・・VIX指数は急騰

2011-02-23 09:58:53 | 株式

リビア動乱が世界の株価に衝撃を与えた。

ウォール街の反応はVIX(恐怖)指数が+27%と急騰したのをみてもセンチメントが極度の不安感に傾いたことがわかる。指数は12週間ぶりの上昇である。

これまでのチュニジア、エジプトと異なり世界で第8位の石油埋蔵量を有している国だけに、その動乱は石油市場には影響を与える。石油相場の上昇は世界経済の足を引っ張るマイナス要因でもある。

ウォール街では1月後半から目先き相場の調整を予想するテクニカル・アナリストも散見された。投資家のセンチメントが強気に傾き、相場はスピード調整が必要とみた。

この見方に追随する機関投資家も多く、2月初めからはArms指数(別名プレシアー監視計)

では「売りエネルギー」が強くなり、指数は上昇していた。

しかし先週はその指数もピークを打ち、「買い」エネルギーが出始めた。

これまでの調整局面とは異なる点ではある。

リビアで騒乱が拡大する場合、それが周辺の産油国に波及することが最大のリスクである。

サウジアラビア、アブダビ、クゥエートなど産油国の王政に影響を与えることである。

いまのところこれらの国への波及は考えられず、リビアの強権政治が崩壊すれば、エジプト問題の解決以上に株価には大きく反応するだろう。

本日の東京市場の午前中の動きは冷静な反応ではあった。

本日は数少ない2月決算の配当権利付き最終商いである。富士エレクトロニクス(9883)の150円の配当は妙味がある。

Arms指数={騰落指数÷(値上り株売買高÷値下り株売買高)}