現在の東京市場にとっての最大の関心事は円高である。
昨日来の韓国の慶州でのG20の会合は世界の各国の経常収支のアンバランスが主要テーマで解決策が主要議題に取り上げられている。
本日の日経新聞では「米国が2015年までに黒字、赤字をGDP比で4%以内に収める」という数値目標を提案したとある。
同紙は日本の野田財務相が「厳格な数値目標はいかがなものか」と疑問を呈したと報じているが、CNBC.COMでは「日本、フランス、韓国が賛同した」とある。
この数値目標がどのような形でまとまるかが、来週以降のドル相場の方向性を決定づけそうである。
昨日のNY市場でのドル相場は堅調であった。久しぶりに週間でもドル指数(DXY)がブラスになった。この流れが方向性として定着するかどうか、本日のG20の結果に注目したい。
ウォール街での決算発表は好調である。S&P500の採用銘柄の既発表分では85%の企業が予想を上回った。
東京市場でも来週から中間決算に発表が本格化する。これまでの新聞報道によると、米国と同じように相場にはプラスに働くだろう。