石油が$70台に乗せて地固めする時間もなく再び上昇トレンドにはいっている。ウォール街の証券会社が石油価格の目標値を一斉に引き上げ始めたし、IEAも今年の石油需要を早々に引き上げた。石油の上昇には金相場と同じようにドル安がいわれたが、ここへきて「商品相場の回復は株価と同じように景気の回復を先見したもの」という見方が広がってきた。
中国の銅の買い付けが相場の上昇の原動力といわれるが、港湾の荷揚げ能力を超える輸入で船舶の滞船が目立つようだ。
ステンレス相場も連日、上昇している。2~3年前の相場の上昇局面を彷彿とさせる。鉱山会社や商社は「なぜ中国が買い付けるのか理由がわからない」という。専門家に理解できい備蓄の増加である。戦略物資としての積み増しだけでは片付けられない相場の動きである。
ウォール街では「相場が汽車のように音を立てて走っている。景気の回復を知らせている」という声も聞かれる。
ステンレス株が大きく動き始めた。日本金属工業(5479)、日本冶金工業(5480)に注目したい。