足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ハイテク株人気のヒント・・・ウォール街より

2009-06-10 08:12:27 | 株式

米国の大手銀行10行が昨年に政府から注入された公的資金の返済を決め、財務省もそれを受けた。昨日までは失業率が予想以上の高水準で、銀行への再度のストレステスト(資産査定)のウワサが飛び交っていたのに、一転、市場は見方を変え、金融市場の落ち着きを評価した。

失業率が先の検査の条件を上回れば、銀行の健全化に問題が生じるからだ。

昨日、政府が発表した数字では、注入資金の金利と優先株からの配当を45億ドル受け取る。それにしても米国の政策当局の対策の発動の迅速さと、税金を無駄遣いしない行動には改めて感心させられる。日本の公的資金注入のタイミングとその後の回収の例にくらべて、米国の効率性の高さはすごい。

ウォーレン・バフェットやソロスが育つ国の土壌はさすがに違う。

先週、本欄で三井住友フィナンシャル(8316)の時価発行の値決めのスケジュールを1週間間違ったのを訂正し、お詫びしたい。値決めは来週月曜日に行われるだろう。

公募には申し込みたい。

昨日のウォール街からのヒントはナスダック指数がNYダウの下落に逆行して上がったことだ。前日のテキサス・インスツルメンツ(TXN)の第2四半期の決算見通しの増額修正がハイテク株の人気につながった。東京市場でも、銘柄選択にこの動きを応用したい。