足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街も調整局面いり

2009-04-15 07:15:44 | 株式

ウォール街では先週のウェルズファーゴの第1四半期の利益+50%、そして今週のゴールドマン・サックスのアナリスト予想の2倍超の利益の発表。

現在は金融株の空売りが業種ではビッグ1であるだけに投機家は苦境に追い込まれた。ついでに空売りの多い第2位は景気敏感の消費関連で耐久消費財などである。

また過去5週間でナスダック指数は+27%と史上最高の上昇率を記録したし、中小型株指数のラッセル2000+33%も上昇した。一部にはこの現象をとらえて相場の過熱化を指摘する向きもある。

このような数字をみると相場の熱気は異常といわざるをえないが、2007~2008年の下落相場では数々の悲惨な数字が出た反動ともいえる。

いまひとつ異例といえばNY市場で金融株指数が50日移動平均を+26%も乖離した。20年ぶりのことだ。今週もJPモルガン、シティ・グループの決算発表が続く。

前回のNY株の中間反騰は1月に止まった。昨年第4四半期の決算発表が相場に打撃を与えた。今回も1月のケースの再現を予想する向きも多かったが、いまのところ相場の基調に打撃を与えるような材料は出ていない。相場の上昇スピードが速く、市場では「調整は当然」と落ち着いた雰囲気だ。昨日は銀行株指数(BKX)が-8.1%下落した。

インテルの決算は事前の予想を上回った。1株利益は11セント(予想3セント)。会社では「PCは底入れした。需要は正常な季節パターンに回帰してきた」とハイテクの底入れを表明した。

調整局面いりで東京市場も追随する可能性がある。

先週の「トリトンスクエア通信」では、ハイテクに注目したが、引き続きハイテク株のなから個別物色できる銘柄に注目していきたい。