足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

チャンスが出る海運・造船関連の銘柄

2007-08-03 16:59:14 | 株式

昨日は中国塗料(4617)に注目した。造船関連銘柄のひとつで、長い間、低迷していた業績にも大きな展開が出てきたからである。世界的に船舶の建造量が増え、アジアの造船会社に注文が殺到してる。

そのような視点での銘柄選択に幅がますます拡大してきた。さきに「トリトンスクエア通信」(7月18日号)でウォール街での海運株シースパン(SSW)を取り上げ、海運株の有望なことを論じたが、いまいちど思い出してもらいたい。

昨日は中堅海運会社3社が第1四半期の決算発表をした。

新和海運(9110)、飯野海運(9119)、第1中央汽船(9132)であるが、いずれもビッグサブライズド。

その中で新和海運の「中国で生産したセメントを米国へ運び、その後に穀物を中南米へ運搬し、帰路では日本やアジア向け銅鉱石を運ぶ航路が好調であった」(堀江保之取締役・日経金融新聞)という話には、いまの日本の海運会社の置かれた状況が凝縮されている。中堅会社がその小回りの効くことを存分に発揮し始めた。

3社の決算内容を分析してみると、わずか3ヶ月でこうも大きく変化するのかとサプライズドであった。成長企業並みでまさに、任天堂クラスの話である。

100年に一度のブームではないか?少なくとも第2次大戦後では初めての経験だろう。

本日は舶用ディーゼルエンジンのメーカーである赤坂鉄工所(6022)が決算発表したが、第1四半期の経常利益が4億4900万円と、中間期の予想3億3000万円を上回った。通期の予想経常利益6億円の74%を、3ヵ月で達成した。

海運、造船業界がまた一回り大きな変化をしてきている。

われわれに幸いなことは、市場と株価の間にまだ大きなギャップあることだ。PERの低い銘柄が多い。

銘柄選択のチャンスは大きいと思う。

(お断り)8月は土曜日、日曜日の本欄の執筆は休載いたします。世界の市場に大きな変動が出たときは臨時に執筆の予定です。