足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

「木」を見ることの重要性

2007-07-22 12:22:39 | 株式

ことしの株式投資の戦略を立てるのに日経平均やTOPIXを論じても意味がなかった。日経平均は年初来+5.4%であるが海運、鉄鋼、造船株への投資は+50%以上の成果を上げた。

まさに「森を語るよりも木(個々の銘柄)を見る」ことの必要な相場展開であった。これが株式投資の本来のあり方でることとは、成功者のウォーレン・バフェット、ピータ・リンチ、ジョージ・ソロスのことを書いた本を読んでも分かる。

特に東京市場はその色彩を強くしてきている。「8月に1万8500円を超えるかどうか」という議論は、プロの投資家に委ねておけばよい。

「トリトンスクエア通信」では7月11日号、7月18日号と2回重ねて海運株に注目した。先週は大きく波乱したが、機運株相場の上昇トレンドは不変である。

先週はコンテナ船に強い川崎汽船(9107)に注目した。タイミングよく業績の好調が日経新聞に報道されたが、それはこの株の上昇トレンドを確認できる材料で、その種のニュースに投資戦略をゆさぶられることはない。

いままで海運株の上昇局面ではコンテナ船の市況の回復が後まわしになってきた。しかし、ここへきて業績好調の柱になってきた。

「トリトンスクエア通信」で注目したのは、ウォール街での代表的な海運株シースパン(チッカーシンボル・SSW)の上昇である。いまや市況関連株というよりも成長株という評価さへ出てきている。コンテナ船に対する世界の需要の3分の1を占める中国の好調に加えて、そのマーケットのパイが大きく拡大してきた。需要に対して新造船での対応が間に合わないという現象が2012~2013年ごろまでは続くとみる専門家もいる。

シースパン人気をみていると銘柄発掘の様々なヒントが浮かぶ。

先週の「トリトンスクエア通信」ではいまひとつ市場の人気の柱である任天堂(7974)の目標株価を論じた。特に注目したのは7月上旬にカリフォルニアのサンタモニカで開催された「エレクトロニック・エンターテイメント・エキスポ」(E3)での任天堂のWiiに対する評価である。