湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

上って下って266km スバルライン・三国峠編

2006年09月30日 | 自転車生活
上って下って266km ヤビツ峠・山伏峠編より

さて山伏峠を下りながら、これからどうしようか考えました。実は山伏峠を走ることを決めて少したった頃から、体力と時間が許せばスバルラインも上ってみたいという気持ちが生まれていたのです。けれども今日は体調的には少し難ありです。それに肉体的なダメージも正直かなりのものです。ただ時間的にはまだ余裕があるんですよね。それに何より天気が良い。この時期にしては気温だって高めです。そんなことをあれこれと考えながら山伏峠から山中湖へ下って行きました。



山中湖に着いてみると残念ながら富士山は雲のなかでした。ただ天気はやはりとても良く、爽やかな感じでした。なので、とりあえず湖畔のサイクリングロードをゆっくり走ることにしました。



そしてサイクリングロードを流しながら自分に問いかけます。
「体力的にはもうかなりきているけれど5合目まで頑張りきれるのか?」
「帰りは途中からナイトランになるけれど最後まで集中して走りきれるのか?」



そうしてスバルラインの入口まで結局やってきしまった。このスバルラインは直江津ランのときの渋峠とは違ってまったく必然性のないものだ。けれども、いまの僕には自分がどこまで走れるか、どこまで上れるかを試したい気持ちがあるのだ。自分の限界を感じて、できれば自分の限界を押し上げておきたい欲求がとても強くあるのだ。多分こんなモチベーションを感じることなんてこの先そうそうないだろう。だったらいま試さないでいつ試す?



そんな気持ちを胸に、料金所までの一直線の上りをゆっくりゆっくりと上っていく。疲労と膝の痛みからもうゆっくりとしか上れないのだ。でも、ゆっくりとでも諦めずにペダルを漕いでいけば確実に坂のてっぺんに辿り着くことができるのが自転車なのだ。そうやって自分を少し励ましたりした。



そして12時4分、富士スバルライン料金所着。

スバルライン料金所着12時4分 距離126.12km 平均20.3km

ここで補給と休憩をして、12時13分いよいよ出発です。しかし気持ちを引き締めて走りはじめたものの、膝の痛みもあってもう本当に力は出ませんね。スバルラインの入口から料金所までの上りもそうだったのですが、ペダルの上に静かに足を置き、その足になるべく力をこめずにクランクの円周上を転がしていくようなペダリングしかできない。なんだか泥棒が忍び足でそろりそろりと歩いているかのようなペダリングです。

走る速度もだいたい10km前後でしょうか?これくらいの速度だとLEMONDのギア比(52-39、13-25)だとケイデンスが低くなりすぎて余計に膝にきます。でもどうにもなりませんね。とにかく5合目まで走ると決めたわけだから、いままでの自分の経験を総動員してなるべく体に負担がかからぬよう上っていきましょう。

2合目通過 12:40

ここらで何かの虫が右目に飛び込んできてチクリという鋭い痛みが。一瞬眼球を刺されたのかと焦るがどうやらそういうわけでもなさそう。とりあえず途中のパーキングの便所の水道で右目を何度も洗った(あとから確認したら目の下に少し大き目の青あざのようなものができていた。今は下瞼に刺されたあとがポツンと残るのみになったけれども)。



2合目過ぎの樹海台駐車場の手前で2台のロードを発見して少し元気がでる。追走させて欲しいところだったのだけれども、駐車場でのんびりと休憩されるようで適わず。

3合目通過 13時25分

ほんとにきつい。体だけでなく心も悲鳴をあげはじめてる。気づくと脇のほうへふらふらと寄っていってしまいハッとしまうことが何度かあった。この道の側溝には蓋がないので危険なのだ。ここから5合目まで「集中しろ、集中しろ!」と自分に言い聞かせながら走ることになる。こういうことをしないと気持ちの糸が切れるのではないかという不安をここらで少し感じたのです。



それでも、一向に終わらない上りに何度も弱気になる。そのたびに「集中しろ!」と自分に強くことばをかける。景色がなかなか開けないのも気持ち的にきつかったです。



それまでもガスのなかとガスの切れ目のなかを交互に走っている感じではあったのですが、4合目近くでガスがいっそう濃くなってきました。気温も急激に下がってきました。



4合目通過 13時57分

ようやく2000mを越えた。あと少し。ガスはあるもののここらからだんだんと景色が開けてきたこともあって気持ちはだいぶ楽になりました。天気や風景に助けられて自分は走っているのだということを実感しました。



そして少し勾配のきつい部分を越えて、5合目手前の平坦基調のところへようやくたどりつく。ただ悔しいことにここでもほとんどまともにペダルを踏むことができません。しつこいけれど「焦るな、集中しろ!」の精神で5合目に近づいていきます。

そんなふうに最後の力を振り絞っていたら一瞬ガスが晴れました。そして富士の頂がガスの合間からその姿を見せた。



おぉ、頂上があんなに近く見えるぞ。このあとすぐにまたガスがかかり、その後まったくその姿を見せることはなかったのでこのとき写真を撮っておいて正解だった。

そして平坦基調のあとの最後のきつい上りを上りきり、



ほんとうにようやく5合目着。おおげさでなくもうこれ以上は上れない、上りたくないといった状態だった。この標高2305mのスバルラインの終点に到着したとき、「これが自分の限界だ」と僕は素直に受け入れることができた。さすがに「もう充分だ!」と思った。直江津のときはお尻さえ痛くなければまだもう少し走れるという余裕があったけれども、ここに着いたときはそんな余裕はまったくなかった。そしてとにかく集中力を切らさずここまで上って来れたことに、それからこれ以上は上らなくてすむことに心からホッとした。

五合目着14時32分 距離149.88km 平均18.0km

五合目についてまずしたことは防寒。ジャージを脱いで下に化繊のシャツを着た。それからアームウォーマー、レッグウォーマーをつけた。そして薄手のベストとウィンドブレーカーを羽織った。まずこれをやっておかないと体温が奪われて消耗が激しくなる。そして次にしたのが補給。カロリーメイト、残っていた薄皮あんぱんを口に入れた。面倒でもなにはともあれ、これだけは先に済まさねばということを終えて、ようやくここまで走ってきた達成感と満足感に浸ることができた。

ただ帰りのこともあるので長居はできない。なにせ輪行袋は持ってきていないので、江ノ島まで自走して帰らねばならない。そんなわけで五合目には15分ほど滞在しただけでスバルラインを下りはじめた。

正直スバルラインの上りは単調すぎてあまり面白くないと思うけれども、下りに関しては超一級の快適さだと思う。勾配は適度に緩やかだし、カーブもそんなにきつくないし、路面だってとても良い。本当に楽しく下れる下りである。この下りのおかげで少し力も戻ったような気がする。

下りきってからは時間が気になるので黙々と三国峠を目指す。ただ若干の空腹感があったのでせわしく山中湖のセブンイレブンでまたおにぎりを補給した。なんとしてもハンガーノックだけは避けないといけないと思っていたので。



三国峠(1167m)までの標高差約180mの上りは体力的にはやはりつらかったのだけれども、山中湖を見下ろしながら穏やかな気持ちで上っていくことができた。ここでも峠の雰囲気と風景に助けられたのです。



すすきが揺れる夕景のなか、開放感のある道を峠までゆっくりと上っていきます。



だいぶ雲が出てきて空もだいぶ暗くなってきましたが、なんとか日没前には峠に辿り着くことができそうです。とにかく日が暮れる前に峠を下りきってしまいたい。



そして最後の上りをこなして、



ようやく三国峠着!スバルラインを上りきったときよりも、たった標高差180m程度のこの峠に到着したときのほうが感動は大きかった!なにせこれが最後の峠ですからね!

三国峠着16時57分 距離200.39km 平均19.5km

さて峠での少しの休憩ののち、いよいよこの峠名物の急勾配のダウンヒルです。ここまで来て事故でも起こしたら何にもなりませんので、あらためて「集中、集中」と自分に言い聞かせて下りはじめました。



しかしそんなふうに気を引き締めたものの、この吸い込まれていくような急な下りはユーモラスにさえ感じてしまいますね。これはすげぇや、なんて思いながら、なんかちょっと笑っちゃいました。で、10%とか15%という標識が連続したあとにこれ↓が。



・・・・・・。まぁとにかくこんな感じの下りをこなして日暮れ前に駿河小山に辿り着くことができました。

駿河小山からはR246を秦野まで走り、そこからはヤビツまで朝走った道を江ノ島まで帰りました。R246では自転車すれすれにトラックが通り過ぎるナイトランが本当に恐ろしくて何度も自転車を停めてトラックに先に行ってもらいました。足は完全に売り切れ状態で勾配7%の上りで先日の葉山ヒル以下のスピードを記録しました。ヤビツで走りなれている秦野が近づいて気持ちが緩んだのか急にとてつもない空腹を感じ、なんつっ亭で自転車を降りて大盛りのラーメンを食べました。



そしてR134号に帰ってきたときは泣きそうに感動しました。



R134では膝と腰の痛みでもう必死になっても25kmくらいのスピードしか出ませんでした。だから巡航21kmくらいで江ノ島まで走りました。ママチャリだろうと何だろうと、どんな自転車に抜かされたって構わないと思いました。それだけの走りをしてきたんだから何ら恥じることはない、と思いました。

そして部屋に戻ってきたのが、出発してから15時間半後の20時32分。正直なところもうしばらく自転車には乗りたくないし、少なくとも1週間くらいは自転車に乗るのがきついだろうと思いました。そういった種類の走りでした。要は自分の限界を感じるには充分だったのだと思います。

走行距離  266.90km
実走行時間 13時間7分43秒
平均速度  20.3km


今回のエントリー、おおげさな表現が多くて少し申しわけなく思っています。けれども走っているときはほんとに一杯一杯だったんですよね。ただ走り終えて2日たったいまではまた自転車に乗りたい気持ちや、走りきれた素直な嬉しい気持ちがじわじわと生まれてきました。今回の走りがいつかまたどこかで自分を励ましてくれるのではないかとも感じはじめました。そして一応言っておくと走っているときは確かにとってもつらかったのですが、途中でやめたいなんて一度も思いませんでした!でもって、何が言いたいかというと、まぁ結局のところ自転車サイコー!と叫びたいわけです。いやいや、ほんとに自転車ってすごいです。直江津まで走ったときもそう思ったけれども、今回もやはり同じように思った。いろいろ泣き言みたいなことを書いてしまいましたけれども、それだけはしっかりと主張しておきたいと思います。

で、こっそり小声で言っておきたいのですが、これでもう○○は返上したいと思っております(苦笑)。しばらくは坂はいいかな、いや、ほんとに。

上って下って266km ヤビツ峠・山伏峠編

2006年09月29日 | 自転車生活
はじめて道志みちを走ったのは中学3年の夏。その頃の僕は暇さえあればどこかに走りに出かけるというような熱心な自転車少年ではなく、夏休みや春休みにだけ友人たちと休みの記念にどこかに出かけるという中学生らしいといえば中学生らしい自転車少年だった。そんな小さなサイクリストにとってこの道志みちはほんとうにきつかった。小さな上り下りが連続する序盤、そしていくら走っても上りが終わらない中盤から終盤。それはまだ走り方に習熟していないわれわれを消耗させるには充分だった。以前書いたことがあるけれども、結局われわれは峠の手前で力尽きて動けなくなってしまった。それ以来なだらかな上りが延々と続くような峠道にたいして僕はしっかりと苦手意識を持つようになってしまった。昔抱いたそんな苦手意識を払拭するために、昨日僕は中学3年の夏以来はじめて道志みちを目指したわけなのですが・・・

昨日は朝5時少し前に部屋を出た。



まず目指すはお決まりのヤビツ。ヤビツで体調を確認して、それから道志みちへ向かうか決めるつもりだ。



134号を離れ、金目川沿いの道路を丹沢に向けて走っているとようやく空が明るくなってきた。素晴らしい好天が期待出来そうだけれども、体のほうはやはり少し重めであまり快調とはいえない。



そして丹沢の稜線を撮った直後にうっすらと朝靄の這う地平から太陽が顔をだした。いつも何気なく走っているこんな場所で、こんなにきれいな日の出が拝めるなんて。少し感動してしまった。



信号待ちで後ろを振り向くと今度は川向こうに朝陽が見えた。

そうして名古木に到着。あまり体調も良くないし、今日は一応ロングライドの予定で走り出しているからタイムは計らずに上るぞ。

名古木着6:06 距離28.15km 平均24.5km

タイムは関係ないのでいつもより負荷をかけずに上っているにもかかわらず、いつもよりかなり体が重く感じる。ほとんどインナー・ローで上っているのに、タイヤが路面にねばりつくような感じであまり前に進んでいかない。でもだからといってここでもっとスピードをあげようと頑張ってはまずいと思って、「焦るな、焦るな」と自分に言い聞かせる。この頃にはあまり体調が良くなくてもとりあえず山伏峠までは騙し騙し走ろうと思い始めていたのだ。



そのように菜の花台を越え、



7時3分、ヤビツ峠着。かなり疲れた・・・

ヤビツ峠着7時3分 距離39.88km 平均19.4km

ヤビツから宮ヶ瀬方面に下りはじめると、



朝の光が差し込む裏ヤビツの光景がとてもきれいに感じられた。ただ路面には前日の雨が残っていて、滑りやすくて怖かった。道幅が狭いにもかかわらずたまにすれ違う車は結構なスピードを出しているし、やはり体調のせいか自転車のコントロールがぎこちなくも感じたので普段より余計に冷や冷やした。

で、思いの他長く感じた裏ヤビツを宮ヶ瀬湖まで下ってくると、





朝の湖がとってもきれいで参りました。ここであらためて、なんとか山中湖までは走るぞぉ~!と気合を入れて、道志みちとの合流点である梶野の交差点にあるデイリー・ヤマザキに到着しました。

梶野交差点着8時9分 距離65.29km 平均21.6km
 
妙にお腹が減っていたのと下りで体が冷えたこともあり、梶野のデイリー・ヤマザキでは朝っぱらからカップラーメンを食べてしまった。普段はほとんどカップラーメンなんて食べないんですけどね。とにかく、ここからいよいよ道志みち。頑張っていきますかぁ。

この道志みち、わかってはいたことですが、やはり序盤は嫌な感じのアップダウンが続きます。たんたんと走っているとはいえ、そうした繰り返しが少しずつ足にきます。下っているときは、「別に下らなくていいんだけどなぁ」と思って下ります。そして僕が思うにこの道志みちのきついところは、こういった上り下りが連続するわりには景色が単調で面白味にかけるところではないかと今回走ってみて感じました。



時折こういう展望が拓ける場所があったり、



久保の吊り橋といった観光地のようなところもある。けれども、それ以上にたんたんとした上りがあまりにも長いので結構こたえてしまうのだと思う。肉体的にも、精神的にも。

でもってそんな上り下り、そして緩やかな勾配の上り坂を走っているうちにそれまで感じていた体調の悪さが、道志みちで蓄積されはじめたダメージと渾然となってどっちのせいでつらいのかわからなくなってきました。これが果たして良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが、少なくとも体調の悪さを顕著に感じることはなくなりました。とにかく、きつくなりはじめたのです。変な話ですが、これであらためて頑張る気持ちが生まれました。体調?もう関係ないじゃん!そんな気持ちになりました。

そうして道の駅のすぐ手前にあるデイリー・ヤマザキに到着したのが9時52分。ここで峠までの最後の上りに備えて補給をします。

道の駅(デイリーヤマザキ)着9時52分 距離91.71km 平均20.9km

ここではおにぎり2つとミルクセーキを補給。さて、ここからはようやく上りだけの道になるのかな?



で、それはその通りでしたね。勾配はさほどきつくありませんが、しっかりとした上り坂が続きます。僕はこういうわかりやすい峠道のほうが好きですが、やはりこれまでの走りでかなり足にきちゃってます。筋肉に乳酸がたまっているというより、重めのギア(スピードに見合うギアがないのです)でゆっくり走ってきたからか膝の外側の腱だか筋だかが痛い。でもかといって、そこから気合一発で攻める走りに転じる元気もない。なので、今まで通りのペースを守って上って行きました。



そして景色的にだんだんと峠が近づいてきました。これでまだまだ峠まで先が長かったらかなりこたえそうです。でもやはり僕の予想はあたり、そこからすぐそこが



懐かしの山伏峠でした!やったぁ!リベンジになったのかとか、トラウマが払拭されたかとかはいまひとつわからないけれども、とりあえず嬉しい!しかしどう考えてもこの山伏峠は標高差以上のきつさを感じる峠だな、少なくとも僕にとっては。

山伏峠着10時42分 距離100.74km 速度20.1km


上って下って266km スバルライン・三国峠編へ続く

明日はどうしよう

2006年09月27日 | 日常生活
明日はお休み。日頃の行ないによるものか、目に見えぬ誰かが「走れ、走れ!」とけしかけているからか天気も申し分なさそう。にもかかわらず、体調がいまひとつなのです。体のだるさがまだ抜けない。そして体温も若干高めだったりする。たいした症状ではなくても、ちょっと体の具合が悪いとすぐに気弱になる人間なので結構困ってます、悩んでいます。

道志たものか?と当初は考えていたのだけれども、本当にどうしよう。一応定番の補給セットは準備はしたのだけれど・・・。


紅葉がはじまる前に

2006年09月26日 | 自転車生活
寒い。今日のここらの最高気温は22度らしい。なんかもう本当に夏は終わったのですね。秋がはじまったのですね。

ところで、僕にはいくつか自分に課した宿題(目標?)があるわけだけれども、それらは是非ともここらが秋深まって紅葉がはじまる前までに終わらせておきたいと思っている。そしてここらの紅葉がはじまったらタイムだの距離だの自分の限界などにまったく捉われない自転車を楽しもうと思っている。えっ、そんなことができるのか?って。いやいや、勘違いしないでください。最近は○○傾向が確かに強いかもしれませんが、僕はもともとそういう走りばかりしていたのですから。そして、どちらかといえばそういう走りこそ僕の本領なのです。えっと、とにかく成せば成る!なのです。



人里離れた山深い峠道をランドナーで訪ねたり、



落ち葉の積もる晩秋の古道に自転車を投げ出して、



コンロを出してカップラーメンをつくったり(もちろんカップラーメンでなくても良い、カップラーメでないほうが良い)。

しっかり宿題をこなして、秋から冬にかけてはそんな自転車を楽しむぞぉ~!

なにもない

2006年09月25日 | 日常生活
風邪薬をのんで横になっていたら、いつ間にかうとうとしてしまっていた。全然つらくはないのだけれども、なんとなく体がまだだるい。これが風邪なのか、あるいはただの疲れからくるものなのかはいまだ不明。多分、永久に不明のままだろう。いずれにせよ、今度の休み(28日)までには万全の体調にしておきたい。別に何をするというわけではありませんが・・・。

ところで今日は久し振りに遠回りして関内のラーメン二郎へ寄った。こういうときこそ精をつけねばと気合を入れて大盛りを頼み、結局食べきれず残す。食べ物を残すというのは当たり前だけれどもなんだかとっても後ろめたいことですね。「残してすみません」と小さな声で店員さんに謝り、元気なくとぼとぼとペダルを漕いで江ノ島まで帰ってきたのであった。

夢の途中、夢の終わり

2006年09月24日 | 日常生活
夜中、夢のなかで僕は小便をした。どうやら膀胱は満タンに膨れ上がっていたようで、いくら排尿してもなかなか小便は終わらなかった。そして時間をかけて最後まで出し切ってすっきりしたところで目が覚めた。

目覚めたときは妙に気持ち良かった。我慢の時間のあとに膀胱内にたまった小便を出し切った恍惚感と爽快感のようなものがあった。けれども次の瞬間に「あちゃー」と慌てた。幼少の頃のことを思い出したのだ。たいていこういう夢を見たときは・・・。恐る恐るパジャマのズボンを触ってみると・・・、これがしっかりと生暖かく濡れている。泣きそうになった。

僕はベッドから出てトイレに向かった。しかし不思議なことにトイレが見つからない。そういえば着替えも必要だと思って、着替えを探すがそれも見つからない。ほとほと困り果てて、よぉ~く自分がいる場所を見てみると不思議なことにそこは自分の部屋ではなく、まったく見覚えのない場所なのだ。そこでもう一度目が覚めた。そしてそこが本当のゴールだった。夢の終わりだった。

本当の目覚めの瞬間、「夢で良かった」とすごくホッとした。そしてそのすぐあとに本当に膀胱がかなり窮屈になっていることに気づいた。風邪気味だったのでたくさん水分を摂ったからだろうと思った。ベッドから出てトイレに向かい、溜まったものを時間をかけて排出した。現実のなかでの夜中のその小便は安堵感に包まれた幸福なものであった。

風邪薬をのんだ

2006年09月23日 | 日常生活
季節の変わり目で風邪をひいたのか、あるいは一昨日の葉山国際CCの上りで体をおかしくしたのか、なんとも体がすっきりしない夜。こんなときはベッドのなかで本でも読みながらそのまま眠ってしまおうとさっき風邪薬をのんだ。どうか良い眠りが訪れますように。

本日の自転車関連。

その1、江ノ島に寄り道して夕日を待つ。


その2、待ちきれず境川を遡る。


その3、もちょっと遡る。


その4、でもってめでたく落日。


その5、夕焼けのなか境川沿いに藤沢駅近くのスーパーまで走り、必要な食材とともに特売のアミノバイタルを10個購入。

それではおやすみなさい。

昨日の教訓

2006年09月22日 | 自転車生活
昨日のテーマだった「小さなアップダウンを含むコースを高速走行」というのは、実はなんとなく本当に走りに行くことになるのではと最近感じつつある伊豆のことが念頭にあってのことでした。10月の後半とか11月あたりになればだいぶ日も短くなるだろうから、普段よりスピードをあげて走らないとまずいかもと思ったりしたのです。それからアップダウンが苦手な僕としては、頑張れば結構走れるんだ!という自信が欲しかったりもしたのです。でも、やっぱりきつかったですね。苦手意識があるようなコースをきつきつで走ってもあまり楽しく感じられないので、やはりそういうところこそ余裕をもって走るべきだと思いました。

昨日すごく感じたのは、同じ20kmで上るとしても、25kmで走っていて20kmに落ちるのと、35kmで走っていて20kmに落ちるのだと全然精神的なきつさが違うということ。25kmで走っていて20kmに落ちてもあまり気になりませんが、35kmから20kmにスピードが落ちるのは速度差がかなりあるだけにまさに“失速”という感じがして精神的にかなりこたえました。その結果もっと頑張ろうとして余計に心拍があがり、逆にスピードはさらに落ちていってしまいました。短い上りであれば勢いで上りきれたりもりますが、少し長い上りだと早々と息絶えてしまいます。それはすごく非効率的なことなのだと思います。西伊豆なんかはひとつひとつの上りがかなり長かったりするので、やはりペースを落として極力心拍の上下を抑えて走ることが大事になるのだろうと思いました。これがひとつ目の教訓ですね。

それからふたつ目の教訓は好奇心を煽るような坂があっても無闇に寄り道しないことですかね(苦笑)。もう葉山国際カントリーはきつすぎです(笑)。インナー・ローの最低スピードで心臓が一杯一杯になってしまうだからほんとに困った坂です。もちろん、だからこそ挑戦しがいがあったりもするんですけどね。まぁもし伊豆を走るとするならばコース以外のところを寄り道する余裕なんてまずないはずなので、ふたつ目の教訓は無用のような気もしますが。

しかし、もしかしたら昨日の一番の教訓は、「伊豆はやめておけ」ということかもしれません。えっとこれは一応冗談ですが、ちょっとだけほんとにそう思いました。なんか西伊豆のどっかでへたりこんでる自分の姿がイメージできちゃうんですよね。ま、そうした自分の姿を実際見てみたいという気持ちもどこかにあったりもするんですけどね。えっと、頑張るぞぉ~!(ほとんど無理矢理)

通り過ぎればいいものを・・・、撃沈

2006年09月21日 | 自転車生活

交差点を直進できてさえいればこんな目に遭わずにすんだのに・・・

15時少し前に部屋を出て134号を三浦方面へ走る。今日はいつもよりしっかり負荷をかけて観音崎まで走るつもり。

渚橋交差点をアベレージ30kmで通過。そこから長柄トンネルをくぐり、アップダウンのきつい県道・横須賀葉山線を走る。普段より高速で走っているのでちょっとしたアップがすごくきつい。上りになると心拍数が急激にあがり(体感)、速度は急激に落ちる。結果的に小さな上りがいつもよりきつく、上る速度も普段より遅くなる。そんな走りは非効率的だとわかってはいるのだけれども、今日は無闇に頑張ってみたい気持ちなのだ。

池上十字路からは衣笠駅前を通り、馬堀海岸を抜けて観音崎に。観音崎手前のアップがやはり当たり前のようにきつい。そして観音崎のボードウォークの入口でフィニッシュ。江ノ島からの距離32.67km、平均29.2kmだった。平均30kmの壁はやはり相当厳しい。



ボードウォークはいつものようにゆっくり走る。そしてほとんど休まずに往路を戻る。

馬堀海岸に抜ける10%のアップを上り、追い風基調に助けられて馬堀海岸前の直線路を40km弱で走る。ただ結構信号に引っかかっちゃうんですよね。追い風基調なので走り出しが軽いのが救いなのだけれども、こういう走りのときはそういうのがちょっと悔しい。

そしてまた池上十字路を越えて、問題の場所へ。今日のテーマは「小さなアップダウンを含むコースを高速走行」だったので明らかにこんなところに寄っていく必要はなかったのだけれども・・・、くぅ~、やっぱ駄目だった。masaさんがせっかくコース紹介をしてくればかりだし、自分としてもフロントダブルのLEMONDでどんな走りができるのかという好奇心もあったので。



ここまでの走行距離47.97km。平均28.3km。ラブホテルを前に5分くらいストレッチをしながら息を整えていざ出走。

で、起点から走りはじめて8分47秒後、僕は冒頭の写真のように倒れこんだ。もちろん冒頭の写真はやらせだけれども、実際自転車とともに倒れこんでしばらくあのままの状態で横たえていた。おおげさ?すみません。とにかくほんとにきつかったもので。

しかし、そんなきつさを味わったうえにタイムは冴えなかったので内心かなり打ちひしがれた。またチャレンジしたいけれど、チャレンジしたくない。ほんと、ここは困った嫌なのぼりだぁ!(八つ当たりですので気にしないで下さい)

きつい勾配を表現するための写真をとろうとすれば、



ガードレールに自転車を引っ掛けないとずり下がってしまう。おかげでシートステーに少し傷がついてしまった。でもって、ここが最大勾配の場所というわけじゃないんだから泣かせる。



多分中央上の写真のイン側の上りが最大勾配の場所だと思う。前回ブリジストンで上ったときはイン側を走ったけれど、今回は中央の黄色い線ギリギリまでふくらまないと上れなかった。で、そのカーブを越えると右下の直線路がゴールまで続く。なんかことばできつさを語ろうとするのが馬鹿らしくなってくるほどの威圧感のある上りですね。

しかしですね、勾配のきつさ、上る距離でいったら悔しいけれどmasaさんのところのコメントで話が出ていた関西の暗峠のほうが上ではないかと思う。以前関西に住んでいた頃、先輩と一緒に車で偵察にいったことがあるのだけれども、ちょっとあれは信じがたい上りだった(もっとも車で走った感覚というのは往々にしてあまり当てにならないものですが)。その頃はほとんど自転車に乗っていなかったのだけれど、是非とも一度挑戦しておくべきだった。話の種に。

ちなみにその暗峠ですけど、1985年頃のサイスポの企画で、当時の日本のトップ・ロード選手だった高橋松吉選手が焼き肉食べ放題をかけてアウター・トップ(確か53×13だったと思う)で上りきっています。人間とは思えませんね(というか、これ本当にすごいと思いますよ。ヒルクライム全盛のいまこそこういうロード選手の強さを知らしめる企画をやって欲しい)。もっとも高橋選手はその後しばらく体調をおかしくしたそうですが。今回暗峠より劣る葉山国際カントリーをインナー・ローで上ったにもかかわらず体をおかしくしそうな僕はあらためて高橋選手に畏怖の念を感じた。

葉山国際カントリーの坂を下り切り、そこからは少し悔しい気持ちを抱きながらまたペダルをまわした。そしてとりあえず鎌倉まで戻ってきた。



鎌倉では実家に少し寄って、夜の海岸線を走って帰宅。



結局部屋にたどり着いたときの平均速度は27.1km、走行距離は72.94kmだった。

「小さなアップダウンを含むコースを高速走行」も葉山国際CCも再チャレンジが必要かなぁ。両方とも手強いからかなり気が重いのだけど・・・。