湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

2015.04.25 ニセ巻機手前1658mまで

2015年04月25日 | 山・山スキーなど
 ラーメンを食べたあとは、見晴らしの湯こまみで汗を流した。露天風呂からはさっき登ってきた越後駒ヶ岳を含む越後三山を見渡すことができた。いいお湯だったのだけれど、踵の内側両方にできた靴擦れが痛い。う~ん、巻機どうしよう。と考えながら閉館時間の21時まで、休憩所の畳の上でうとうと。そのあとは小出インター近くの道の駅に向かい、駐車場に車をとめて寝袋に入った。やはり越後駒ヶ岳だけで帰るという選択肢は選びたくないようだ。

 巻機山は、山スキーではじめて山頂を立つことができた山だ。ピッケルもアイゼンも持たず、スキーを担げるようなザックすら持たずに出かけて、苦労しながらも怖いとはほとんど感じることなく山頂に立った。下りも、急斜面を避けたこともあって、井戸の壁以外は楽しめた記憶がある。その山を、今どう感じるか。山を楽しむ以外に、それを確かめたかった。

 スキーを担いで30分近くも歩いて除雪終了地点に到着すると、そこにはしっかり駐車場があり、何台かの車が止まっていて、まだもう少し駐車スペースがあった。完全に下調べ不足だな。



 20年前のGWに来たときも感動した、雪と桜と新緑。  



 今年はやはり雪解けが早いのか、途中で何度かスキーを脱がなくてはならなかった。



 今日は昨日と違いひとり。今のところ前後に人の姿はない。井戸の壁に取り付くにはこっちでいいのか?と少し不安を感じながら木々のあいだを進んで行く。前に来たときは取り付く前に大きくミスコースしてしまったのだ。



 先行者2人に追いつき、井戸の壁に取り付く。早朝ということもあり、雪は程よくしまり、シールが良く効く。見上げる斜面は結構急だけれども、こんな感じなら壁の上までスキーのまま登れるかなと調子良く高度をあげたのだけれども、いやいや、そんな簡単ではなかった。途中からさらに斜度がきつくなり、また雪も固くなって、スキーがずり下がるようになってしまった。それでも木を掴んだりしながら強引にもう少し登って行ったのだけれども、もっと早くアイゼンに換えるべきだった。少し斜度が緩む場所まで、そのまま強引に高度をあげざる得なくなってしまったので。



 多分、ようやくアイゼンをつけてホッとしたところ。先行していた人も含めて、この頃には10人弱のスキーヤーが壁にいたのだけれども、みんな同じように苦労しているようで、斜面の途中でスキーを脱いでアイゼンに履き替えていた。ただ、ひとりだけシールでぐいぐい登っていくスキーヤーがいた。なんでこんな雪質の斜面をあんなふうに登れるんだろう。すごいなぁ。



 この山行のぎりぎり前にテレマークブーツに合うアイゼンを注文したのだけれども、出発には間に合わず、相性が悪くゆるゆるのアイゼンでようやく井戸の壁を登り切った。必要ないかなと思ったりもしたのだけど、やはり持ってきて良かった。



 登り切ったところで、最後までシールで登り切ったスキーヤーに「すごいですねぇ」と声をかけた。「山スキーヤーのプライドで気合で登りました!」と元気なこたえが帰ってきた。確かに気合が感じられる力強い登りだった。



 米子沢の滝は、まだ一応ほとんど雪に埋まっているようだ。いつか、こちらも滑ってみたいのだけれども。



 仲間を待つ彼に挨拶をして、先に進む。井戸の壁さえ登っちゃえばあとはハイキングみたいなものですねと彼が言った通り、僕もこの後はそんなに苦労した記憶がない。



 コースもわかりやすく、楽な気持ちで樹林帯のなかスキーを進めていった。







 今日もいい天気だ~ 



 特徴的な天狗岩。前に来たときは全然気づかなかったけれど。



 樹林帯を抜けて姿をあらわしたニセ巻機山。以前と同じく、右にトラバースしてゆるい尾根を登るつもりでいた。



 しかし、近づいてみると、雪が少なくてトラバースはかなり危険そうだ。でも目の前の斜面は、この写真よりかなり急に見える。正直、ここまで山頂は確実だなと安心しきっていたのだけれど、そんな簡単にはいかないようだ。

 とりあえずシール登高で、クラックの入ったあたりまで登っていったのだけれど、そこで足がとまってしまった。すでに結構な高度感がある。スキーを脱いだとしても、ゆるゆるのアイゼンでこのオープンバーンを登っていくのはかなりためらわれた。

 そうして悩んでいるうちに、井戸の壁をシールのまま登り切ったスキーヤーとその仲間が到着。何度か巻機を登っている彼らも、今まではトラバースしてゆるい尾根を登っていたとのこと。そんな彼らは、「いやぁ僕らもこっちは登ったことないんですけど、雪も緩んできたし」とそのままスキーでニセ巻機への急斜面を登って行った。



 そんな彼らを見上げるとやはりかなりの急斜面。登り切ったとしても、この斜面をテレマークで滑るのは無理だろうと思われた。そしてさらに少し悩んで、ここで引き返すことに決めた。一度山頂に立っている山だし、今日の山行じたいがおまけみたいなものなので、すっきり諦められると思った。



 とりあえず撤退を決めたので、ここで目の前に広がる景色を眺めながら補給。 



 そうしているあいだにも、またスキーヤーが2人登ってきた。



 そして、こっちは怖いですねと言いながらもやはりニセ巻機への急斜面をスキーのまま登っていった。



 彼らを見送り、僕はドロップイン。急な斜面だけれども、雪質が昨日より良くとりあえずアルペンターンは問題なさそうだ。



 傾斜が緩んでからはテレマークターンも。こちらも決まる。楽しい~





 滑りやすい雪質、緩斜面ということもあり、バランスを崩すことはあっても、ほとんど転倒することはなく滑りを楽しむことができた。



 登りも下りもやっかいな井戸の壁。ガイド本には、雪質によっては早々とスキーを脱いで歩いて下ったほうが早いと書いてあったりもするけれど、まだ雪はしまっていて、斜滑降と横滑りを駆使して歩くよりはおそらく早く、なんとかスキーを履いたまま降りることができた。





 ここからは春の景色のなかを除雪終了地点まで戻るのみ。



 芽吹きはじめた緑がきれいだ。



 雪、桜、濃い緑、若い緑。



 スキーを脱いだついでに、周りの景色を眺めながら大休止。



 山頂を踏めなかったのは残念ではあったけれど、それなりに満足していた。



 そして除雪終了地点に戻ってきた。ここまで車で来れたんだなぁとまた思ったりしたけれど、気持ち良い天気なので歩くのも苦にはならなかった。

 車をとめた場所に戻ってからは、荷物を乾かしながら帰り支度。そして充実の2日間に満足しつつ、今の状態では北アルプスなんかはとても無理だなと感じたりしていた。今日はともかく、昨日は散々な滑りだった。登りのほうも、他の人たちが登っていった斜面に恐怖を感じて、僕は登ることができなかった。今日に関しては、確かに山頂にたいする執着はあまり強くはなかった。でも、体力的にはまだ余裕あったし、やはりできたら山頂から滑りたかったのだ。充足感とともに、いろいろもっと何とかしないとなと思いつつ、汗を流すために六日町の温泉に向かった。



 その途中、車に乗っていて気づいた桜。山のなかではほとんど感じなかったのに、不思議なことに山を降りたら結構な風が吹いていた。



 そして遠くからでもはっきりわかるくらい、桜の花びらが飛び散っていた。

 昨日よりひどくなっていた靴擦れ。痛くてお湯に慣れるまでが大変だった。この分ではいずれにせよ、GWは無理かなと思った。

 温泉を出たあとは、春の気持ちの良い空の下、湯沢インターまで下道をのんびりドライブ。ブルべの途中らしい何台もの自転車とすれ違った。

 高速では2度ほど仮眠。



 そして鎌倉ではなく、藤沢へ。



 あと少しと言えば、あと少しだったんだよなぁ。時間がたつにつれて、残念な気持ちが強くなってきてしまった。天気も良かったし、体力的にも問題なかっただけに、他の不足がいっそう際立って感じられてしまった。



 技術的なこともそうだけど、もう少し僕にも気合が必要だな。気合とまではいかなくとも、気持ちが。

2015.04.24 越後駒ヶ岳 2003m

2015年04月24日 | 山・山スキーなど
 ちょうど休みになっていた24、25日。予報では天気はすこぶる良さそうだ。少し気温が高そうではあるけれど、曇りや雨雪の予報より晴れのほうがもちろんありがたい。もともと山スキーに行きたいと思ってはいたけれど、準備や車の運転など面倒臭さも感じていた。でもこの予報では無駄に過ごしたらかなり後悔するだろうと思い、予定通り出かけることにした。

 場所は少し悩んだけれど、賞味期限が着々と近づいている感のある越後方面に決めた。北アルプスも考えたけれど、越後の山々より標高の高い北ア方面であれば急速に雪解けが進んでいるらしいとはいえ、越後方面よりは長く楽しめるはず。それに僕のテレマーク技術で北アに行くのは正直躊躇もあった。そんなことを考えながら、メインをもちろんまだ訪れたことのない越後駒ヶ岳、もし余力があれば翌日に、過去一勝一敗の巻機山に向かおうと決めて越後方面へ向かった。



 車の運転が好きだったり、苦手意識がなければ、気持ち的にもう少し楽に遠出ができるのだろうけれど、3年ほど前まで20年近くもずっとペーパードライバーだった僕は、そのあたりはまったく駄目。20時頃家を出て、緊張しながら運転し、途中2か所で仮眠。そして登山口である銀山平に向かうために、6時開通のシルバーライン入り口に並んだ。

 走りながら徐々にドライブの緊張は緩んだのだけれど、このシルバーラインが恐ろしかった。

 荒れた舗装。カーブのきつい山道。岩盤をくり抜いたようなバショバシャと水が染み出る細いトンネル。制限速度は40kmなのだけれど、みんなものすごく飛ばす。どきどきしながら僕もスピードを上げるのだけれど、すぐに前を行く車すべてが視界から消えた。後続車はかなりの台数っぽい。さぞかし苛々しているだろうなと焦りながら、自分なりに頑張った速度で走るのだけれども、一向に前の車は見えず、そのうち何台もの車が僕を追い抜いて行くようになった。えっ、片側一車線のトンネルって追い越し禁止じゃないの?開通時間から考えて、確かに対向車が来る可能性は限りなく低いとは思うのだけれども、トンネル内の荒れた細い道を、制限速度のおそらく2倍くらいの速度で追い抜いていく車を横目で見ながら僕の緊張はいっそう強くなるのだった。

 下調べが不十分だったことが一番の理由なのだけれど、そんなふうに走っていたら銀山平方面への分岐をスルーしてしまった。まさかこんなトンネル内に分岐があるなんて思っていなかったのだ。もしきっちり曲がっていればこの強い緊張から逃れられたのに、結局トンネルを抜けた奥只見湖までずっと緊張しながらの運転が続くことになってしまった。いつか訪れてみたいと思っていた奥只見湖。こんな形で来ることになるとは思ってもいなかった。端っことはいえ、せっかく奥只見湖まで来たのだから、車から降りて写真の1枚でも撮れば良かったのだけれども、登山口の駐車スペースが心配だったのと、そもそもここまでの運転で気持ち的な余裕は皆無で、後続車が途切れるのを待ってすぐに方向転換してまたトンネルに戻った。

 ようやくたどり着いた銀山平。スムーズに到着すれば間に合ったかもしれないけれど、登山口近くにはすでにポールのようなものが置かれて駐車できず、結局少し遠くの駐車スペースに停めることになってしまった。いやはや、ホント疲れた。そして怖かった。

 と、アプローチで疲れ果ててしまった感があったのだけれども、



 登山口の銀山平は、この素晴らしい天気と景色。やはり来て良かったと思うことができたのだった。

 登山口の雪の壁をのぼると、ひとりのスキーヤーが準備をしていた。東京から来たMさん。出発時間がほとんど一緒だったこともあり、話をしながら歩く。結局、終日ご一緒させてもらうことになった。思っていたより人も入っていなかったし、あまり下調べもしていなかったし、雪のある山では緊張を強いられる場面に何度か遭遇したこともあったりするので、とても心強かった。 



 かなり大きな雪のブロック。ちょうどビーコンの話をしていたときで、こんなのに直撃されたらひとたまりもないですよねぇとMさん。ほんとその通りだと思った。



 北ノ又川の左岸を進む。これが結構長くて大変らしいのだけれども、とりあえず往路は景色を楽しみながら歩くことができた。



 前を歩くMさん。



 コース取りなどとても助けられたし、勉強になった。



 1時間半あまりの川原歩きのあと、柳沢出合から道行山への斜面にとりつく。僕の感覚ではかなり急な斜面。でもMさんは普通にスキーで登っていく。そうか、これくらいの斜面なら普通にスキーで登るのか。Mさんの背中を追って僕もスキーで登ったのだけれども、もしひとりだったらあっさりスキーを外していたかもしれない。結局この日ずっと感じることになったのだけれども、以前より斜度をきつく感じるようになっているようだ。



 急斜面を登り終えて、道行山への明瞭な尾根へ。



 ヤマレコなどで予習した、一部雪が切れている部分はあそこのようだ。



 スキーを外して夏道を登ったのだけれども、これが結構な急斜面。短い距離で良かった。



 後ろに見えるのは荒沢岳あたり?



 再びスキーをつけて歩き出す。周りのスケールがすごい。



 多分、枝折峠方面への尾根。周りは山ばかり。素晴らしい景色に圧倒された。



 あとちょいで道行山。



 山頂に到着すると目の前にどーんと目指す越後駒ヶ岳がその姿を見せた。素晴らし過ぎる。



 全然見当違いなことを言ってしまったのだけれども、中央奥の山は飯豊連峰らしい。こんなに近くに見えるのかとかなり感動してしまった。以前夏に登った飯豊山。いい山だったなぁ。また行きたいなぁ。



 道行山からはシールをつけたまま少しだけ下り、小倉山をトラバースして越後駒ヶ岳へ向かう。



 そのトラバース後。だんだん近づいてきた。最高の天気と最高の景色のせいで疲れはほとんど感じていない。

 前を歩いているのは、単独の女性。スキーを使っても結構なロングコースを、かなりのペースで歩いていた。すごいなぁ。

 ピークの一段下に小さく見えているのが駒の小屋で、そこまでの斜面がかなり急で大変なようだ。



 びくびくしながらその急な斜面を登って、到着した駒の小屋。

 一番の急斜面はスキーを担いで直登したので、そんなに怖さは感じなかったけれど、その手前の斜面がすごく怖かった。きつい尾根の斜登高。滑落したらそのまま沢に吸い込まれそうだ。右側は切れ落ちた感じでこちらはこちらで怖い。斜登高の場合、どうしても横目に下の斜面が目に入るので、もともと高所恐怖症の気が強く、さらに斜度に以前より弱くなっている僕にとってはすごく恐ろしかった。



 駒の小屋前での小休止の後、いよいよピークへ。こちらもなかなかの急斜面。大丈夫だろうか?


 
 駒の小屋手前のシール登高がかなり怖かったので、僕はそのままスキーを担いでつぼ足でピークを目指した。先行者のトレースがありがたい。



 あと少し。右の奥の方がピーク。



 Mさんはこの斜面をスキーで。すごい!



 急な斜面を登れば、あとほんのわずか。



 そして、5時間半くらいかけてようやくピークに到着。ひとりだったらところどころで躊躇して、ピークに立てかあやしいものだ。Mさん、ありがとう!



 頂上からは周りの山々の眺望をしばし堪能。



 どれがどの山なのかほとんどわからないのだけれども、360度、山々のパノラマ。





 こちらは越後三山のひとつ、八海山らしい。先に頂上に着いていた単独行の女性が教えてくれた。



 さて、山頂からの景色を堪能したあとはいよいよ滑降。登っているときから登ってきた斜面を滑れるのか不安に感じていた僕は、迷惑かけちゃうから下りは別々にとMさんに提案したのだけれども、全然大丈夫だし、何かあったときは2人のほうがお互い絶対安心だからと下山も一緒ということになった。いやいや、ホントありがとう~



 うまく滑れないテレマーク。僕はかなりビクビクだったのだけれども、Mさんはもっとも傾斜のきついあたりからドロップインして華麗に滑り降りていく。



 一方、僕はもちろん傾斜のゆるそうな場所を選んでドロップイン。そしておっかなびっくりの滑降。これくらいの時期のスキーでは、ひどく苦労した覚えはそんなに多くないので、テレマークでもなんとかなるのではという甘い期待を密かに抱いていたりもしたのだけれども、いやいや、ホントまったくもって甘々でございました。ザラメの時期でこんなに転倒したのははじめてというくらいに何度も転倒しながら、ところどころで止まって待っていてくれるMさんについていった。



 下りのルートをどうするか、少し2人で悩んだのだけれども、多分大丈夫でしょうというMさんの言葉で白沢への滑降を選んだ。心配していたのは、途中の滝がまだ雪に埋まっているかということだった。ヤマレコなんかの記録では、もうそろそろ賞味期限間近と書かれていたのでどうだろう?と思っていたのだ。



 白沢に滑り込んだことによって、往路とはまた違った景色を楽しむことができた上に、沢のなかだとスキーがうまく制御できなくても、パイプ状の傾斜を利用してスピードを落としたり、止まったりできるので、不慣れなテレマークの僕にとってはかなりありがたかった。



 ところどころでデブリが出ていたりもしたけれど、





 変化があって、楽しめる沢だった。





 心配していた滝は、思っていたより下部にあった。幸い、ほんの少し水流が出ていた程度で、簡単に左岸を滑り降りることができた。



 そして無事、北ノ又川本流近くまで降りて来た。いやぁ、楽しかった。

 ただ、



 白沢を滑ったことにより、短い距離で高度を下げてしまったこともあり、ここからが長かった。



 ほぼド平坦、そしてときどき小さなのぼり返しのある川原歩き。きれいな風景なので、しばらくはここまでの行程の余韻に浸りながら楽しく歩いていたのだけれども、いかんせん長過ぎた。ロングコースの割には、ここまであまり疲れを感じていなかったのだけれども、ここでかなり疲労感が出はじめた。翌日も休みなので、余力があれば巻機山に行こうと思っていたのだけれども、もう充分満腹になってしまったぞ。



 途中から再びシールをつけて歩き続けて、ようやく登山口に帰ってきたときは無事頂上を踏んで帰ってきた喜びと、長い川原歩きから解放された安堵ですごく嬉しかった。ずっと最後までご一緒してくれたMさん、ありがとう!



 登山口でMさんと別れてから、少し遠くの駐車場までスキーを担いでとぼとぼ歩く。雪に潰されたポールを見ながら、雪国の道路行政の大変さを思ったりした。



 急速に雪解けが進んでいるとはいえ、駐車場もこの積雪。

 そうそう、購入したのに一度も使っていなかったBC用のオスプレー・コード32を今回はじめて使ってみたのだけれども、専用につくられているだけあって、とても使いやすかった。写真のようにスキーを取り付けられるのが楽ですごく良かった。



 今回のコース。滑りのことはともかく、天候とMさんのおかげで、越後の名山を存分に楽しめた。





 行きに苦労したシルバーラインだけれども、帰りは後続の車がまったく来なかったので、自分のペースで安全運転に徹して走れた。あぁ良かった。シルバーラインを抜けたあとは、事前にチェックしてあった魚沼で評判のラーメン政吉というお店に向かった。そして期待以上のお味に満足して、汗を流すために地元の温泉に向かったのだった。

 さて、明日どうしよう。。。

1年

2015年04月22日 | 日常生活


 父が他界して1年がたった。誕生日である4月19日には親戚たちと一回忌のようなことをした。たくさん食べ、たくさん飲み、たくさん笑った。父も喜び、楽しんでくれたのではないかと思う。



 葬儀の数日後のすっかり忘れていた写真。すごく光と緑を眩しく感じたことを思い出したのだけれども、実際すごく天気の良い日だったんだな。



 こちらもすっかり忘れていたけれど、去年の5月10日の写真。そこらをぶらぶらするつもりで、まったくの普段着で、工具もボトルも持たずに午後家を出たのだけれども、なんとなく横須賀方面に向かい、そして結局一周してしまった。こういうのって結構嬉しいし、楽しい。



 横須賀は父が育った場所。元気な頃は真面目に昔話に耳を傾けてこなかっただけに、ベッド脇で聞いたいくつかの話がやたら記憶に残っていた。そんなこともあっての、なんとなくの三浦一周になったのかもしれない。一般的には長距離とは言えないけれど、自分にとっては久し振りの長い距離、そしてツーリングっぽい走りを楽しんだ。汗を吸いやすい普通のTシャツを着ていたせいで、終盤は少し肌寒さを感じたりしたけれど、とりあえず明るいうちに帰ってくることができた。

 冒頭の写真は、一緒に棺に入れた庭で咲いた牡丹。それはもう立派に咲いていたのだけれども、父のベッドからは見ることができなかった。そんなこともあり、母がぜひにということで葬儀の会場に持っていき、一緒に納めたのだった。

 他の兄弟はすでに皆、向うにいっている。元々仲が良かった兄弟。きっと楽しくやっていることだろう。

“眠れぬ夜”

2015年04月18日 | 日常生活
 そんなにいつも眠れないんですか?いやいや、そんなことはまったくなくて、むしろ以前よりぐっすりたくさん眠れています。それでも寝たりない感が強くて、最近ではかなり早い時間に眠っていたりして、困っているくらいです。

 最近よく聴いているフジファブリック。そのフジファブリックの“眠れぬ夜”という曲を聴いていた。しばらくは聴き流してしまっていた曲。でもあるときから、妙に訴えかけてくるようになった。そんな曲を聴いていたというのに、途中で猛烈な睡魔に襲われ、少し横になるつもりでベッドに入った。そしてそのまま深い眠りに落ちてしまい、明け方に“眠れぬ夜”が流れ出して起こされた。そんなことが、なんだか少し不思議に思えたりしたのだ。 

懐かしい1日

2015年04月16日 | LeMond


 朝、坂を上り



 昼、近所を少し散歩し、



 夕方近く、久し振りに壁へ。



 それ用の体力はもちろん落ちていたけれど、ありがたいことに、できるかどうか不安だったいくつかの課題は一応こなせた。

 夏、沢で遊べるようにまた練習していこう!



 壁のあと。病気だから仕方ないのだ。と開き直るしかないわけで。マシマシとかマシにしていないのに、ニンニクが最強レベルで参りました。

眠れた夜

2015年04月13日 | ラン
 せっかくの休みなのに翌日も天気が悪そう。揉み合って上放れした体重が気になっているにもかかわらず、クリーム系の甘いものや二郎系のラーメンがやめられない。病気だな。



 というわけで、疲れ気味だったけれど夜ラン。増量効果、そして少しあいだがあいたせいか、やはり走りが重い。ふくらはぎへのダメージも結構強く感じる。

 海沿いを走るときは、七里ヶ浜で折り返して10kmということがほとんど。でも昨夜は滑川で再び折り返し、坂ノ下あたりまでまた走った。

 自転車でもたまに感じるのだけれども、同じ距離なら山を走ったほうが楽に感じることが僕は多いようだ。もちろんペースが違うので一概に比較はできないのだけれども、走りながら昨日もそんなふうに思った。

 で、本日。起きれたら、そして雨が降っていなかったらまた少し走るつもりでいた。



 5時に起きるつもりだったのだけれど、4時半頃にいきなりスリープ状態だったパソコンが復帰し、寝る前にyoutubeで聴いていた音楽が流れ出して眼を覚ましてしまう。でもまだまだ眠くて、パソコンの電源を落として再びベッドへ。5時の目覚ましもスルーして、次に目覚めたのが6時過ぎ。その後ベッドでしばらくうだうだしたのち、まだ雨降っていないようだからとなんとかベッドから出て6時45分頃走りに出た。 



 昨夜は海だったので、今朝は山。昨夜のランの疲れが体に残っている。無理のないペースで走り、歩く。そんな感じではあったけれど、やはり僕は山のほうが楽しめるようだ。何を考えていたというわけでもないのだけれど、途中から自分のなかに入り込んでいたようで、気づいたら山の出口近くまで来ていた。最近は、そして山を走っていてこういうことって今までなかっただけにとても不思議な感じだった。

 鎌倉駅あたりから小さな雨がぽつぽつ。なんとか朝も走れて良かった。

雨上がり、朝練

2015年04月06日 | LeMond


 なんでこんなにぱっとしない天気ばかりが続くのだろう。雪のある山にももう少し行きたいと思っているのに。

 休みではあったけれど、雨上がりの朝だけ。午後から急な用事が入ったので、朝のうちに乗っておいて正解だった。

 こういった練習のことをわざわざ毎回エントリーするつもりはないのだけれども、前の2回より体きつかったにもかかわらず、短い激坂2本を追加できたことが嬉しくて。

 上りはじめにあるラブホテル。2本目のときそこから1台の車が出て来た。つい目がいってしまったのだけれども、乗っていたのは男性ひとり。働いている人?業者さん?などと思いながら車が出てきたほうを見ると、ラブホテルだけの出入口というわけではなく、奥に普通の道が続いていた。紛らわしいなぁと思いつつ、喘ぎながら最後の1本を上った。



 2015-03 3-2 9-2

 レースに出る予定はないけれど、今年も少しずつ積み重ねていけたらと思っている。あまり遠ざかってしまうと、いろいろと大変なのは過去に経験済みなわけだし。