湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

新しいサドルバッグをつけて房総の山里へ

2011年02月19日 | LeMond
 ロード用にいくつかの特徴を持つ新しいサドルバッグを購入した。そのサドルバッグをつけて房総の山間の静かな道を走って来た。

 久里浜発7時20分のフェリーに乗るために久々の早出。朝の寒さが少しきつかったけれども、しっかり6時少し前に家を出て、7時前には久里浜港に着くことができた。東京湾フェリーにひとりで乗るのは19年振り2度目。あのときは房総で行なわれるゼミ合宿(呑み合宿)にMTBで出かけ、帰りに林道を繋いで養老渓谷やら大福山あたりを走ったのだった。

 今日も林道を繋いで房総の山里を走るつもりなのだけれども、内房の海沿いの道を離れてもなかなか期待していたようなひなびた雰囲気の細い道にならない。しっかりした舗装のきちんと二車線あるきれいな道が続く。う~ん、これはコース設定を失敗したかなぁと思ったら、途中からちゃんとひなびた細い道になった。

 しかし期待通りの道を楽しい気持ちで走れたのもそんなに長い時間ではなかった。だんだんと期待以上にひどい道になりはじめたのだ。全線舗装だと思っていたら途中からダートになったり、舗装と言えるかわからないような痛みのひどいコンクリートの道が続いたり。さらにそうした道がきつい勾配のアップダウンだったりする。周囲の雰囲気は申し分ない。けれども、決して快適とはいえない。上りも下りもしっかり路面と自転車のコントロールに神経を集中させないといけないので、あまり周囲の景色を楽しむ余裕がない。さらに久々にLeMondで上る急勾配の坂のきついこと。ダートはもちろんのこと、荒れたコンクリート舗装の場所でも轍のない場所は苔むしたりしていて、上りはかなり大変だった。下りは下りでほとんどスピードを出せないし・・・

 ただそんな道だったゆえに、幸か不幸か新しく購入したサドルバッグの恩恵にたくさん預かることができた。まずこのサドルバッグは底面にポケットがついていて、そのポケットにサドルバッグサポーターをしっかり差し込むことによりぐらつきを防止しているのだけれども、これが想像以上の効果でダートや荒れた舗装の下りでもまったくといっていいほどぐらつきを感じることがなかった。さらに先日の雨で影響で泥はねなんかもひどかったのだけれども、底面に貼られたエナメルのおかげで中のものが濡れたりすることはなかったし、バッグの汚れもさっと拭けば簡単に落とすことができた。さらに大きさ的にも、おにぎりやパンのような補給食を入れられるサイズは、こういった補給場所がしばらくないような場所を走るにはとても心強かった。個人的に重視している、というか気になってしまう、大きめのサドルバッグをつけることによって上りのときに後ろに引っ張られるような感覚がほとんどなかったのもとても嬉しかった。20%近い上りも結構あったのだけれども、貧弱な脚力のことはさておき、バッグのせいで後ろに引っ張られるようなことはまったくなかった。

 と、コースが想像以上にハードだったことによって、新しいバッグが有するメリットの恩恵にたくさん預かれたのはすごく良かった。そのかわり体力的にはとても疲れたけれど・・・。それなりにアップダウンはあると思っていたけれども、ゆっくり走れば全然問題ないと思っていたんだよなぁ。でも問題ありありだった。ノーマルクランクということもあるのかもしれないけれども、早くも体中が痛い。ロードにももっと乗らないとと思った。

 素掘りトンネルのある前半の林道を走り終えたあとは、徐々に路面が良くなりはじめた。上り下りの連続には最後まで苦しめられたけれども、房総の小さな山里をたくさん楽しむことができた。

 大山千枚田、嶺岡中央林道などあちこち走り、近くに海を見下ろす場所にたどり着いたときは少しほっとした。房総内での走行距離は60km程度なので甘く見ていたのだけれども、今の僕には全然甘くないコースだったので。良いコースだったけれども、ホントにきつかった。

 帰りはまだ訪れたことのないばんやで昼食をと思っていたのだけれども、あまりの人出にすぐに諦めた。かわりに金谷港近くの別のお店で昼食を食べたのだけれども、房総に行ったからといって無理に房総で食事をするよりも、三浦半島に戻ってきてからいくつかの定評のあるお店で食べたほうがもしかしたら全然満足できるかもしれないと思った。もちろん戻ってくる時間やフェリーの待ち時間などにもよると思うけれど。

 本日の走行距離100.5km。僕にとっては去年10月にやはり房総を走って以来の100km越えだった。いやいや、ホントもっとロードでも走らないと駄目だなぁ。


朝の久里浜港。あのフェリーに乗って房総に渡る。






ダートは想定外だった。








出た、素掘りトンネル。


これが自転車仲間のワニガメさんがプロデュースした新しいサドルバッグ(正式発売はまだ)。サポーターのおかげでもちろん足にもまったく干渉しない。








猪?を獲るためのワナ。気づいただけで3つあった。






底面のエナメル、サポーターのためのポケット、どちらもすごく効果的だった。






大山千枚田。5月頃にまた訪れてみたいな~








ようやく海の近くに戻ってきた。きつかったけれども、また走りたいコースだ。

昼練

2011年02月16日 | LeMond


 休み。朝からパソコンに向かっていた。お昼少し前に久し振りにLeMondで走り出し、国際村を南側と北側から1本ずつ上り、おまけに葉山国際CCの坂を最初のところだけ1本上った。久し振りのロード。きつい。



 帰りに小坪でぶりの刺身とあら煮の定食を食べた。あら煮は好きだけれども、丼いっぱいのあら煮なんてなかなか食べきれるものではないということを思い知った。

 雪や雨の影響もあるので、これまでたくさん楽しんできたMTBは少し控えるつもり。山道が乾いたらシーズン納めとして1日たっぷりMTBで遊ぼう。ま、シーズン納めといっても、コンディション良ければその後も楽しむつもりですが。

つながった!と思ったが・・・

2011年02月06日 | MTB


 今日もMTB。午後に予定が入っていたので、午前中限定で出かけてきました。



 悩みつつ、コースは走りながら決めようと家を出たのが7時少し過ぎ。まず向かったのは、少し前の山道探索で見つけた時代劇に使われてもおかしくなさそうな、雰囲気のある谷間の田んぼ。ちょうどこの田んぼを見つけた数日前に黒沢明の『七人の侍』をDVDで観ていたからそんなふうに感じたのかとも思ったのですが、今日訪れてもやはり同じように感じました。

 ちなみにそのときのエントリーがないのは、デジカメにSDカードを入れ忘れていたから。上りも下りもほとんど乗車できなかったけれども、頂上からの景色はなかなかだったといった場所もあっただけに残念でした。自転車で行くことはおそらくもう2度とないと思われるだけに。



 雰囲気のある田んぼだけれども、実はさして民家から離れているわけではありません。多分他にも良い感じの田んぼや畑はたくさんあるんだろうな。そういうところを探索するポタリングも楽しそうです。



 この田んぼに寄ったあとは、今まで何度も走っている、しかし走り込んでいるとまではいえないコースを楽しみました。木の根がやっかいで成功率50%くらいの上りは途中で足をついてしまったけれども、急な下りが2つ連続するセクションは出来すぎなくらいに落ち着いてMTBをコントロールして最後まで下りきることができました。“課題”をすべてパーフェクトにクリアできたことなんて今まで一度もありませんが、今のは素晴らしく良かったと思えるムーヴがひとつでもあると結構気分的に嬉しいものです。足付かずに下れたり走れたりしたからといって、“素晴らしく良かった”って思えることはそうそうないので。ま、僕が自分でそう思ったところで、人から見てどうかはまったく自信ありませんが(汗)



 さて1本目の山道を下り終えたあとは、ほとんど人と会わない静かな山道へ。難しい課題はまったくないけれども、訪れる人のあまりいない道というのはただそれだけで魅力的だったりします。これは僕がMTBに乗っているからというわけでなく、歩きのときでも同じです。もっとも自然の厳しい場所ではやはりひとりは怖いのですが。





 よく歩かれている道とは明らかに雰囲気の異なる道。そんなにしょっちゅう来るわけではありませんが、この道ではまだ誰にも会ったことがありません。



 さて次ですが、少し悩んで、以前あまりに乗れずに途中で押したり担いだりして下ってきた道を上り、あと少しトレースのない尾根道の残りの部分をやっつけることにしました。で、尾根への取り付く道を探したのですが記憶が曖昧で今ひとつわかりません。道らしく見える隙間をまっすぐ進んでいってみたのですが、すぐに薮に行く手を阻まれてしまいました。自転車を置いて少し周りを見回してみたら、左手の急斜面の少し上に道らしきものが見えました。しかしそこにあがるのは、自転車を担いでだとかなり厳しそうです。でもそこしかルートらしきものはありません。取り付きの急斜面は身長より少し高い程度だったし、下は落ち葉におおわれた柔らかい土。滑ってもたいしたケガはしないだろうと、ちょうど斜面にあったツタを頼りに自転車とともに取り付き、なんとか斜面を攀じ登りました。



 そこから尾根までは、乗車率0%の登り。薮の密度がすごくて担ぐのもちょっと大変だったりしましたが、まぁこういうのは結構好きです。こんなのが延々と続いたら嫌ですけど、このあたりの標高差であれば「“山サイ”の良い練習だ」くらいの気持ちで楽しむことができます。

 尾根に出たら、普段はそんなにハイカーさんの多い場所ではないのだけれども、何かのイベントがあったのかたくさんの中高年のハイカーさんが休憩中でした。担ぎとはいえ、いきなりあらわれたMTBに驚いていました。どの道あがってきたの?と訊かれたので、その方たちの持っていたかなり使えそうな地図を見ながら来たコースを説明しました。ついでにその地図を作成している団体の連絡先を教えてもらいました。もっとも、そういう便利な地図があると、自分でいろんな道をさがしたり歩いたりする楽しみが失われそうな気がするので、いつか「もう、いいか」と思える時期までは、いままで通り自分でいろいろ出かけるつもりですが。

 尾根にあがっても起伏が激しすぎたり、薮が濃かったりでしばらくはまったく乗れず。



 で、ようやくここらからようやく乗れるようになりました。しかし、ちょうどこのあたりで「あれ、そういえばこの尾根はもうすべて繋がっているじゃないか!」と唐突に思い至りました。やはりほとんど乗れなかったけれども、ずいぶん前に今まで繋がっていなかったと思っていた道を通ったことがあったのを思い出したのです。自分でもまったくわけがわからないけれども、そのときのことをすっかり忘れていた僕は、残りわずかな部分をずっと宿題だと思い込んでいたのです。あちゃー。 



 その代わりといっては何ですが、下りは予定していた今まで通ったことのある道をやめて、結果的にまったく乗れなくてもいいからとやはり宿題として残っていた道を選びました。苦労した分確実に楽しめる道を下るつもりだったのですが、勘違いがあっただけにはじめての道を開拓しないと気がすまないみたいになっていたのでした。でもこれが大正解。苦労はきちんと報われました。山の神様、ありがとうございました。


あまり意味のない加工だな・・・

 最後の楽しい下りに気を良くして、昼食はゆうき食堂で。ま、担いで下っても多分ゆうき食堂行っていた気がしますが・・・。ゆうき食堂、サイクリストで大混雑でした。


空気の澄んだ日は富士山バーン!ですが、今日は江ノ島さえも霞んでました。

 午前中限定でしたが、今日も楽しく自転車で遊べたことに感謝!