湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

MERLIN vs LeMond in ヤビツ

2010年03月28日 | MERLINチタン号


MERLIN
・フレーム チタン
・ホイール MAVICキシリウムエリート(1550g)
・コンポ   79デュラ 50×34T 12-25T 10速

LeMond
・フレーム スチール&カーボン
・ホイール シマノWH-R550(1845g)
・コンポ   65アルテ 52×39T 13-25T 9速

※タイヤはともにパナレーサーのVarriant Evo2 23C。乗り心地が気に入っているわけではなく、某ショップのセール時に買いだめしていたので。



 ヤビツでMERLINとLeMondを比較してみようと、26日金曜日にまたまたヤビツでTTをしてきました。思いのほか寒く、路面も濡れていたので、起きてしばらく「・・・」と悩んだりもしましたが、ぼんやりと新聞を読んだりしてるうちにだんだんと路面も乾きはじめてきたので、10時頃家を出ました。

 その路面ですが、金目川を遡るにつれて少し前まで雨が降っていたのではという雰囲気に変わりはじめます。正直MERLINはあまり汚したくない自転車なのですが、走りはじめたらさすがにそんなことは言っていられません。そんな理由で引き返すわけにもいかないので、諦めてそのまま名古木に向かって走ります。

 名古木からはTTですが、少しずつ感覚が麻痺してきたのかこの日はそんなに憂鬱な嫌な気持ちになりませんでした。今の自分の力も前回前々回でわかったし、まぁ望むようなタイムになかなか届かなくても、こういった1回1回の走りは決して無駄にならないわけですから。あとこの日はMERLINでの初ヤビツTTだったわけですが、過度な期待はほとんどありませんでした。いや、まったくなかったといったら嘘になりますが、正直MERLINはいくつかの理由でまだ僕にとって快適な自転車になっていないのです。それに対してLeMondのほうはスペック的には劣りますが、フレームの特性や全体的な乗り心地にはかなり満足しています。だからスペック的に勝るからといって、MERLINでLeMondより速く走れるわけではないと思っていたのです。それに今のところLeMondにたいする愛情のほうが深かったりもするので、負けるなLeMond!という気持ちもありました。えっと、両方とも自分の自転車なんですけどね・・・



 で、この日のタイムですが、LeMondで走った前回前々回の43分16秒より40秒ほど速い42分35秒でした。結果でみると一応MERLINのほうが速く走れたわけですが、冷静に比較したらやっぱり現時点ではLeMondの勝ちという気がしました。去年のタイムの推移を見れば、3回目で40秒くらいの短縮はそんなに不思議ではありません。それにこの日は前回のきつい向かい風のような悪条件がほとんどありませんでした。条件的には前回より全然良かったと思います。なので、もしLeMondで走っても同じようなタイムで走れたのではという気がしました。まぁ少なくとも金額ほどの差はないかなと・・・。そう考えるとMERLINにはもっと頑張ってもらわないといけない気もしますね。なんだか勝手なことばかり言っていますが。



 MERLINで一番違和感を感じるのがサドルの後退量が足りないことです。今の状態ではハムストリングスではなく、太腿の前の筋肉ばかりに負担がかかってしまいます。サドルとシートポストの組み合わせを変えたくないので、わかっていながら妥協するつもりでいたのですが、やっぱり自転車は乗りやすさが一番です。なので、見た目的にそんなに違和感のないセットバックの大きいシートポストの購入を考えようと今回まじめに思いました。

 それからもうひとつ気になるのが、乗り心地の堅さ。これは堅めのホイールをつけてることもあるのでしょうが、フレーム本体の堅さもかなりあるのだと思います。上の写真を見ればおわかりかと思いますが、極太のチェーンステーの影響なのか、どうにもバックが堅い気がするんですよね。LeMondがとてもソフトな乗り心地なので、余計にそう感じるのだと思いますが、正直僕の脚質にはちと厳しいような気がしています。

 まぁなんにせよ、まずはポジションですね。フレームの特性については変えようがないわけですし、きちんとしたポジションで乗れば慣れも手伝ってとくに気にならなくなるかもしれませんから。いろいろネガティブなことばかり書きましたが、気に入っているところもたくさんある自転車なので気長にいろいろと試してみたいと思います。 



 そうそうもうすぐ4月だというのに、この日のヤビツは薄っすらと雪化粧していました。午後から晴れだという予報だったのに、なかなか青空があらわれず、おかげでかなり寒く感じました。



 帰り道、ようやく青空があらわれ、少しずつ暖かくなってきました。金目川沿いの復路は、道が緩やかに下っているのとTTを終えたあとの開放感でとても気持ち良く走れることが多いです。 



 そして、すみません。帰りはまた茅ヶ崎の二郎系のお店へ。ううぅ、駄目ですね。でも我慢できないのです。許してください。すみません。

 二郎系のお店のあとはakiraさんのメガネ屋さんに寄らせて頂き、しばらくおしゃべり。健康についていろいろとためになるお話を聞かせて頂きました。食べるプラスチックの話、とても印象的でした。長く自転車を楽しんでいくためにも、健康大切ですよね。

 さて、ヤビツ。ゆっくり、少しずつ、進んでいきましょう。あ、これでしばらくTTは控えるつもりですが。

ぶれない実力

2010年03月21日 | LeMond
 本当は今日は修善寺で行なわれるJCRCのレースに出ようと思っていたのです。今年はこの修善寺と9月の王滝だけ走ろうと思っていたのです。しかし12月後半からいまいち体調が優れず、結局ここまでずっと練習らしい練習ができなかったので、悩んだ末今日行なわれる修善寺のレースへのエントリーはとりやめたのでした。



 というわけで、一応レース出場ためにお休みにしてあったので本日もヤビツへ行ってきました。

 多分昨日ほどではないと思いますが、今日も強い風が吹いていました。往路の海岸線はずっと向かい風。やっぱりヤビツはやめて湘南平にしようかと思いましたが、なんとか思いとどまりました。平塚からは金目川沿いを遡りますが、やはり向かい風。でもその向かい風にもここらで諦めがついてきました。まぁ帰りは追い風だろうしと。

 名古木からはもちろんTTです。で、詳細は省きますが、本日のタイムは先日とまったく同じ43分16秒でした。素晴らしい。見事にぶれない実力です。これでこのタイムが今の僕の実力だということがしっかり証明されました。

 ホントは少しくらい上ぶれして欲しかったんですけどね・・・

 きつさで言えば今日は3日前よりきつかったです。下向いたまま放心状態で喘いでいたら、知らないうちに道路の右寄りを走っていて、下ってきた自転車に迷惑をかけてしまいました。すみませんでした。



 TTのあとは護摩屋敷の水場で帰宅後のコーヒー用に湧水を補給。



 そしてまたヤビツまで上り返して来た道を引き返しました。

 帰りはおおむね追い風基調でしたが、ときおり横風に煽られたり、ところによっては向かい風だったところもありました。だからか、帰りは帰りでそれなりに疲れました。追い風万歳!って感じではなかったです。もっとも、鎌倉高校前・七里ガ浜間は下り坂と錯覚するくらいの追い風でしたけど。そんな感覚ははじめてのことでちょっとびっくりしました。



 帰りは例のごとく茅ヶ崎の二郎系のお店で補給。たまには新しい店を開拓しようと思うのですが、お腹減るとついがっつり系の馴染みの店へ行ってしまいます。いかんです。

 そうそう、先週の血液検査の結果を金曜日に聞いてきたのですが、幸いなことに心配していた件はまったく問題ありませんでした。ただこれはここ数年の健康診断でずっと指摘されていることなのですが、悪玉コレステロールと中性脂肪がやはり基準値を上回ってました。とくに既往もないし、血圧なんかも正常値なので、薬は必要ないでしょうと言われたけど、自転車を趣味にしてるのになんか嫌だなぁと思いました。家系的にコレステロール高めではあるのだけれども、それにしたって。やっぱり食事に問題があるのでしょうか。「卵はほどほどに」とお医者さんに言われたにもかかわらず、ヤビツ上って来たしと言いわけにならないような言いわけをしていきなり食べてしまった自分。駄目駄目です。

 自転車も健康管理ももう少し頑張っていこう。おー!!

久々のヤビツTT&二郎@湘南藤沢店

2010年03月18日 | LeMond


 本日は去年の7月7日以来、久々に表ヤビツでTT。

 昨夜までは国際村と葉山国際を1~2本ゆっくり上ろうと考えていました。しかし国際村や葉山国際で練習するにせよ、どれくらい今走れるのか把握しておかないと練習のし甲斐がないよなぁと朝起きて支度をしつつなんとなく思ってしまう自分がいました。だったらやっぱりその辺りが一番わかりやすいヤビツかなと行き先を変更することにしました。かなりひどいタイムしか出ないかもしれないけれども、現実をしっかり直視しておく必要を感じました。

 今日TTする前に気をつけようと思ったこと2つ。ひとつはペースを抑え気味にすること。長い距離とはすっかりご無沙汰なので、無理なペースだと最後まで持たないと思いました。そして、もうひとつは上半身の力は極力使わないようにすること。こちらももちろん省エネ目的で、動員される筋肉を極力少なくして、無駄なところに酸素を使わないようにしようと思いました。

 そうして走り出したヤビツTT。ペースを抑えているから久し振りにしてはそんなにきつさを感じなかったけれども、それでも途中からさらに少しずつペースが落ちてきます。コンビニを4分20秒くらい、蓑毛バス停を14分30秒くらいで通過。菜の花台手前のきつい左カーブあたりからはしっかり上半身にも力が入りはじめます。そして菜の花台通過時点ですでに30分経過。ここらでさらにスピードが落ち、さらに上半身に力が入りはじめます。結局峠までは43分16秒かかりました。

 で、この43分16秒という今日のタイムですが、自分的には悪くないのではと思いました。正直もっとひどいタイムを予想してたのです。これくらいで走れれば、もう少ししっかり練習すれば40分あたりまではなんとかいきそうに思いました。

 ちなみに去年のヤビツでのTTは3月から7月にかけて計9回。40分切ったのがうち2回。そしてもっとも悪いタイムはほぼ50分。50分近くかかったときはもしかしたら体調悪すぎだったのかもしれませんが、それ以外でも今日のタイムより遅かったのが2回あります。そう考えると今日のタイムであれば悲観する必要はないなと安堵しつつ前向きに考えました(笑)

 頑張ろう~

 ちなみにこんなふうに前向きに考えられたのは、きっと久々のヤビツがとても気持ち良かったからでしょう。TTって上る前は憂鬱だし、上ってる最中はきついのに、上り終えたときはひじょうに爽快な気分になります。もちろんいつもではないですけど、すっきりした気持ち良さを感じることが多いです。実に不思議です。 



 さて久々のTTを終えたあとは、あまり休まずに即効で下り。今日は普段より上体を低くして少し攻めてみました。そうそうTTのあとも、下っている最中も以前より心拍下がりにくかったのはやっぱり今まであまり走ってなかったからなのかもしれません。

 それから帰路は両膝の外側の筋に痛みが出ました。太腿も攣りそうでした。筋の痛みはちょっとやっかいで嫌な感じでした。



 足をかばいながら江ノ島近くに戻ってきたあとは、少しだけ海辺でのんびりしたあとに藤沢駅近くでJoeさんと合流して、つい先日開店した二郎の湘南藤沢店へ。



 ちなみにJoeさんは二郎初体験。僕は大好きだけれども、二郎ってやっぱり特殊なラーメンだと思うし、最初は僕も「犬の餌・・・?」みたいに思ったので、Joeさんの口に合うか少し心配していたのですが、どうやらそんな心配はまったく不要だったようです。というか、ホントか嘘かわかりませんが、これまで食べたなかでナンバー1とまで仰ってました。いやいや、良かった。

 ただ心配なのがやっぱり食べ過ぎ。こんなラーメン頻繁に食べてたら間違いなく増量しますし、胃拡張気味になってしまうと思います。だから近場に二郎が出来たのは嬉しいですけど、やっぱり少し心配だったりもします。お互いあまり通い過ぎないように注意しましょうね。

 ところで藤沢の二郎ですが、僕は開店翌日の月曜日にも食べています。でも今日のほうが味は良かったです。月曜日は食べ終えた後に「う~ん」と若干思ったのですが、今日は「これなら!」と思いました。今後さらに期待できるのではないかと思いました。もっとも、それが良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが。

 ホントあまり食べに行かないようにしなきゃな・・・

すっかり弱キング

2010年03月12日 | 日常生活
 今日はお休みだったのだけれども、ここ数日また体調が優れず、他にちょっと気になることもあったので朝から大船のとある病院へ。まぁ体調が優れないといってもランドナーで出かけたくらいだから、えっと全然たいしたことないんですけどね。「自転車乗られてるんですね」といきなり医師に言われたけれど、それはその医師に超能力的な何かが備わっていたからではなく、僕がレーパンにタイツという格好で出かけたからでした。

 採血の結果は次回なのだけれども、とりあえず超音波は問題なし。自分で触った感じでは間違いなく腫れて堅くなっているように思えたのだけれども、気のせいだったみたいです。やっぱりストレスなどの精神的なものなのかなぁ?なんにせよ、年末年始に体調崩して以来すっかり弱気になっております。

 病院のあとは藤沢に出て図書館に寄り、その後は腰越からR134に出て、お昼頃には鎌倉まで帰ってきました。帰宅後どこか走りに出かけようかなと思ったのですが、結局借りてきた伊坂幸太郎の「あるキング」を夕方まで読み続けました。



 不定愁訴的な体調はともかく、花粉もきつくなってきたし、治療したはずの歯もまた痛くなってきたし、なんだかなぁ的な今日この頃でありまする。食欲しっかりあって(あり過ぎ)、きっちり体重も増えているので体調的にはやっぱり問題ないと思うのだけど、これって自転車的にはまずいよなぁ。

 まぁそういうときもあるってことで。 

もやもや

2010年03月09日 | 自転車生活
 休みである本日の天候が思わしくなさそうだったので、昨夜は久し振りに夜練っぽくLeMondで国際村と葉山国際へ。

 国際村をいつもより少し重めのギアで、時間をかけて1本。葉山国際はいつものようにというか当然というかインナーロー中心で、そしてたっぷり時間かかってやはり1本。こうやって体に負荷をかけてみると、いかに体力が低下しているかがよくわかる。でも気持ち的には少しすっきりしたので、やはり出かけて良かった。

 帰りに閉館ギリギリ間に合った逗子の図書館で本を5冊借りる。夜は、そのなかの1冊である椎名誠の『極北の狩人』を読みながらついつい夜更かし。椎名誠の本、さらにこういった辺境物を読むのはとても久し振り。旅心がやたら刺激されてしまった。

 久し振りに自転車で旅をしたい。それも非日常的な場所を。

 下の写真はその昔、チベットに出かけたときのもの。

 チョモランマのベースキャンプ近くの標高5000mのロンブク寺院に2泊したあと、再び中国ネパール友好道路に戻るために標高5200mのパン・ラという峠を目指した。行きはたまたま通りかかった中国科学院のランクルを峠の途中でヒッチしてしまったので、帰りはなんとしても自力で峠を越えたかった。

 ロンブク寺院から1000mの標高を下り、そこから1200mの上り返し。初っ端からペダルはこげずに押しになった。押せども押せども峠にはなかなか着かず、とうとう峠に着く前に日が暮れてしまった。そして雨まで降ってきた。それでも僕はぼんやりとした頭で自転車を押しあげた。翌朝、峠からヒヤマラの大パノラマを見るために。

 でも結局僕はその日のうちに峠に到達することはできなかった。これ以上は無理だと冷たい雨に打たれた体が言っていた。街灯などなくもちろん辺りは真っ暗だった。冷静な判断力はすでになかったのだろう。僕は道の脇に構わずテントを張り、急いでひろげた寝袋に体を入れた。そしてそれから数時間の記憶がない。瞬間的に眠ってしまったのだと思う。目覚めたあと濡れた雨具を脱いで着替えを済ませ、それからまた眠りについた。夜中、テントの横を通るエンジン音を聞いた気がするのだけれども、あの時間にあんな場所を通る車があるはずないのできっと気のせいだったのだろう。

 翌朝目覚めてテントから顔を出したら、遠くに雪をかぶったヒマラヤの高峰がそびえていた。空には雲がかかり、クリアな景色ではなかったけれども、それは本当に感動的な風景だった。

 濡れたテントをたたみ、再び自転車を押しはじめるとなんと10分もかからずに峠に着いた。峠まであと少しの場所で、力尽きて僕はテントを張ったようだった。

 あぁ、旅をしてぇな~ 

 

遂にSPD導入

2010年03月06日 | 自転車生活
 今更何のこっちゃと思われるかもしれませんが、遂にランドナーにSPDペダルを導入しました。



 少し頑張って走るときに、他の自転車から外して何度かSPDペダルを使ったこともありますが、今までは基本的に昔ながらのトークリップ&ストラップを使ってきました。理由はいくつかありますが、見た目や個人的な感傷が一番の理由だったのだと思います。それにランドナーは普段はあまり乗らないので、トークリップ&ストラップでもほとんど不都合は感じませんでしたし、昔はずっとそれで走ってたわけですしね。

 ただ体調があまり良くなかったときにランドナーに何度か乗ってみると、トークリップ&ストラップというのはやはり面倒なように思いました。

 僕は結構しっかりストラップを締める派なのですが、そうなると足をつくたびにストラップをまた緩めなければいけません。信号のほとんどない田舎道を走るのであればあまり気にならないのかもしれませんが、信号の多い街中を走っているとやはりどうしても面倒に感じてしまいます。同様にとまって写真撮るときもやっぱりいちいちストラップを緩めないといけないというのも大変に思いました。フィルムカメラの頃はそんなに頻繁に写真撮りませんでしたから気にならなかったんでしょうね。あとやっぱりSPDのほうがスムーズなペダリングができますしね。それにストラップをきつく締めるといっても、スニーカーの場合だとやはりすっぽ抜けることもあるのです。ロードやMTBに乗っているときのような気持ちで、走りながらアキレス腱を伸ばそうとしたら足がペダルから外れてシルバンツーリングのギザギザの部分に脛を打ち付けたときは本当に痛かった・・・  



 まぁそんなこんなで遂にランドナーにもSPDペダルを導入です。これからは普段がSPDで、何かの都合で雰囲気重視のときはトークリップ&ストラップでいこうと思います。ついでに今回のペダル交換を機に、ポタリング以外でもランドナーが活躍する機会が増えればいいなと思っています。

懐かしの味を求めて日吉まで

2010年03月05日 | LeMond
 今夜は日吉までつけ麺を食べに行って来た。お目当ては「つけ麺あびすけ」というお店。

 このお店の前身である元住吉にあった「はっち」、前々身である白楽にあった「すっごいよ」というお店は一時期僕の大のお気に入りだったのだけれども、つけ麺専門店になってからはかれこれ4~5年もたとうというのに一度も足を運んでいなかったのだ。にもかかわらず、今日足を向けたのは、最初のお店である「すっごいよ」のラーメンをものすごく食べたく感じることが最近何回かあったから。ここの豚骨ドロドロのスープは強烈な個性を持った本当にすっごいスープだったのだ。



 というわけで、出かけた「つけ麺あびすけ」。「すっごいよ」のような強烈さは抑えられているけれども、確かにあの味は継承している。う、うまい。そして懐かしい。なんというか、昔恋焦がれていた人に久し振りにあったかのような気持ちになったかも。

 もっとも、その相手がやはり昔恋焦がれた相手でなくなっていることもまた事実だった。ラーメンがつけ麺に変わってしまっているのだから当たり前だけれども、やっぱり僕が今でも懐かしく思いだすのは「すっごいよ」のスープなのである。いつかまたあのラーメンが食べたいと思っているのだけれども、可能性がほぼゼロなのが悲しい。

 と、そんなことを思いながらしっかり大盛りを完食。食券は普通盛りのを買ったのだけど、「大盛り無料ですけど普通盛りでいいですか~?」と訊かれて、「あ、じゃぁ大盛りで」と反射的にこたえてしまった自分がやっぱり少し悲しかったりと。。。



 満腹になった帰りは、みなとみらいに寄り道。来るたびに思うのだけど、やっぱりここらの夜景はきれいだと今夜も思った。



 のんびりみなとみらいを流しながら、気づいたら桑田佳祐の作った「恋人も濡れる街角」を口ずさんでいた。桜木町とか関内って不思議なくらいこの曲の雰囲気にあう気がする。