湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

長い尾根を走る

2011年10月27日 | MTB
 その長い尾根を走るために、まずは山頂を目指した。獲得標高のほとんどを山道で上るのだから楽ではない。しばらくのあいだは乗車可能なところは極力乗っていったが、稜線が近づきはじめてからは飽きと疲れがでて乗れそうなところものんびり押したり担いだりもした。清冽な山の空気のなか、それはそれで心地良かった。

 山頂へは3時間半くらいで到着した。予想していたより少し早く、そして少し楽に到着できた。19年前に同じ山頂を踏んだときは、前日に別の山域の山道を走り、キャンプ道具を強引に詰め込んだ35リットルのザックを背負って舗装路を移動し、そしてそのザックと自転車を担いで別コースで山頂を目指した。当たり前だけれども今回はそのときよりずいぶんと楽に感じた。

 ところどころ素晴らしい展望は得られていたけれども、山頂からの景色はやはり素晴らしかった。晴れわたった広い空の下、大きく空気を吸い込み、周りの景色を見渡してから、適当な石の上に腰をおろして、おにぎりを食べるためにザックのジッパーを開いた。

 山頂での滞在時間は20分ほどだった。これから長い尾根を走るので、そんなにのんびりする気がおきなかったのだ。そして、その長い尾根だけれども、本当に長かった。楽しいけれども思っていたほどは快適ではなかったこともあり、後半は上りのときと同じようにちょっと頑張れば乗れそうなところでも自転車から降りて押して下ったりもした。贅沢なことだけれども、あまりに長い山道に途中からうんざりしはじめていたのだ。

 そんな気持ちになりながらも、カサカサと落ち葉を踏みながら、ところどころ鮮やかに色づいた木々のなかの尾根道を下り、ようやく舗装された林道に降りてきたときは、ほとんどがはじめての道だったということもあって素直に嬉しかった。そして、少しずつ湧き出てきた充足感にひたりながら、細い急な舗装林道を下っていったのだった。




































休息の1週間

2011年10月23日 | 日常生活
 なんとも力の入らなかった先週のヤビツのあと、少し身体を休めようと決めました。そんなわけでこの1週間は久々にゆったりした気持ちで過ごしました。結果的にのんびり通勤や買い物程度にしか自転車に乗らないことがしばらく続くということはしょっちゅうですが、そんなときは「乗らなきゃ」という焦りがどこかにあり、心はそんなに休まらないことも多かったりします。でも今回は潔く「乗らない」と決めたので、心身ともにかなりリフレッシュできました。よしよし。

 この1週間の運動は、朝の軽いボルダリング1回と、久々にジムで4時間ほど。もっともジムではボルダリングをやっていたというより、休憩場所の棚にあったマンガを読みふけっておりました。なんとなく手にとった1冊をペラペラめくっていたら、気づいたら13冊一気読みしてしまうほどにのめり込んでいました。うぐぐぐ。“カイジ”、面白かったです。自転車やボルダリング以上に心拍数あがったかも。

 ところで、開店してすぐにジムに入ったら、何かの撮影をしていました。店長夫人曰く、ニュース番組のなかで流す映像を撮っているようでした。開店して間もない時間だったこともあり、土曜日にもかかわらずその場に居合わせたのは年配の方と僕の2人。登る映像を撮られてインタビューをされたのだけれども、あれが流れたらちょっと恥ずかしい。でも流れなかったら流れなかったでやはり少し寂しいと思ったり。ボルダリング歴は恥ずかしいので若干ですが嘘つきました。まぁ嘘のうちには入らない程度だと思うけれど。でもって、そのニュース番組の放映日などはもちろん明かさないのであります。

 あと運動ではないのだけれども、ひどく疲れたのが2時間くらいかかったアイロン作業。使い出して20年近くたつテントのフライシートとゴアの雨具に、シームレステープを張りつける作業をしたのです。もともと貼り付けてあったものの剥がれ方がここ最近ひどく、先日の火打・妙高山への山行のときにいい加減なんとかしなきゃと思ったのでした。ただ僕はこういう作業が苦手だし、あまり好きではありません。なのでとくにフライシートは新しいものを購入ということも考えたのですが、僕が使っているテントに合うものがすでにつくられていないということで、シームレステープで補修することに決めたのでした。右肩右腕はもちろんのこと、なぜか全身に疲労感がたっぷりでしたが、これでテントと雨具が復活です。一応愛着のあるものでもありますので、なんだかんだいって結構嬉しく、それだけに充実感があったりしました。

 心のリフレッシュとしては、本を何冊か。「プラチナデータ」「下町ロケット」「純平、考え直せ」「一刃斉夢録」「サヴァイブ」などの人気作家の人気本を読みました。もちろんこれはここ1週間のことではなく、もう少し前からなのですが、予約を入れていたこれらの本の順番がよりによって短い期間にわっと巡ってきてしまったのです。だいたいが短い時間で読みきれたのですが、「一刃斉夢録」だけはちょっと時間かかりました。維新の頃のことや新撰組に関しての知識にあまり疎いゆえに物語の雰囲気がなかなか掴めなかったのが原因なのか、それとも浅田次郎と今ひとつ肌が合わないからかはわかりませんが、雰囲気に慣れはじめてからは本を手放すことができなくなっていました。もう少しここらあたりの出来事に関する知識を整理したあとに、再読したいと思った本でした。DVDで見た「壬生義士伝」なんかも今度読んでみよう。きっと面白いと思います。

 そしてリフレッシュしたあとですが、たまにツーリングを楽しんだりしながら程々に自転車楽しめたらと思っています。まぁそういう季節ですしね。ボルダリングに関しては、依然長く続けていくことが一番の目標。なんにせよ、楽しめなければ長くは続けられないはずだし、楽しめれば上達だってするはずだと思うので。




雨上がり、時間限定

2011年10月16日 | LeMond


 本日のタイム、47分50秒。向かい風がきつかったのでツーリングペースでのんびり上りました。

 としれっと言いたいところですが、本気も本気のヒルクライムでございました。向かい風はきつかったですが、それにしたってという力の入らなさでした。コンビニ4分34秒、蓑毛バス停14分40秒、菜の花台31分50秒くらい。後半の勾配のきつい場所では、時速は7km台でした。そして、こうやって時間がかかっているときのほうが厳しいきつさだったりします。いつもきついヤビツだけれども、久々なつらさのヤビツでした。



 空は晴れ渡りましたが、僕の気持ちはあまりすっきりせず。というか、なんだか気持ち悪い。



 帰宅して撮った画像を見て、こんなにくっきりとした景色だったんだと思いました。

 今日の出走は、なんとなく日が射してきた9時半。14時までに帰宅しなければならなかったのだけれども、普段通りのペースであれば余裕とまではいかないにしても、問題ないだろうと思っていました。でも追い風の復路でさえ心拍は上がるくせに、ペースはあまりあがらず、結局14時までに帰宅することはできませんでした。そして時間に遅れたにもかかわらず、僕はぐったりのボロ雑巾状態。あぁ・・・



 でも、こういうのがきっと糧になるんだ。そう思わないとやってられません。でも同じ糧ならば、やっぱりひと気の少ない場所でのツーリングのほうがいいかもなと思ったりした本日のヤビツでした。

曇天なので

2011年10月13日 | LeMond
 昨晩は藤沢でターンパイク・スーパーヒルクライムの打ち上げでした。久し振りにたくさん飲み、それぞれの目標に向かって皆で楽しみながら頑張ろうと気勢をあげました。皆さん、最高に楽しい時間をありがとうございました。

 翌日の今日は休みで、できたら走りに行きたい場所がありました。しかし準備不足があったのと、天気も曇りということで昨日の時点でその計画については諦めました。そこで「さて、どうしよう?」と悩みます。乗る自転車。走る場所。昨夜の暴飲暴食のせいで(実は一昨日も結構暴食していた)、今朝の体重は久々に見る高値。とにかく、走らないわけにはいきません。で、どうせ曇天で景色は期待できないのだからヤビツで苦しむことにしたのでした。



 とりあえず峠はいつものように素通りして護摩屋敷の水場へ下りましたが、このようになっていてびっくり。何の工事をしているかさっぱりわかっていなかったのですが、こういうことだったのですね。



 さて、本日のタイムは38分43秒。えっと、実は自己ベストです。なので、やった~!のはずなのですが、正直気持ちは微妙でした。ほっとする気持ちと、やはりこれくらいなんだなぁという気持ちとが交錯しました。でもわずかですが、ベストを更新できたのだから前向きにやろうと思いました。どかーんと伸びるのは期待できなさそうですが、しぶとく頑張ろうと思いました。



 ちなみに途中計測は、コンビニ4分7秒、蓑毛13分13秒、菜の花台27分20秒でありました。ペース的には序盤を普段より抑えて、少しずつ上げていくように意識しました。気持ち、今までより楽に上れたような気がしました。今日感じたのは、やはりLeMondのギア比だと脚力的に結構きつい場所があるということ。ただギア比はこのままで、もう少しパワーをつけて回せるよになりたいです。



 TT後は久し振りにヤビツに来たということで、ドーナッツ。やっぱりこのドーナッツはうまい!レンズが少し曇るほどのあつあつ揚げたてでした。



 そうそう、今日はボトルを忘れてしまって、ペットボトルをボトルゲージに挿して走ったのですが、ヤビツの下りで飛び出だして後輪で踏んづけてしまいました。一瞬何が落ちて、何を踏んづけたかわからなかったのですが、結構ヒヤッとしました。そのあとはジャージのポケットに入れて下ったのですが、名古木からはまたゲージに入れました。そしたら今度は段差部分で脱落。破けたり穴が開いたりはしませんでしたが、滑川に戻ってきたときボコボコのボロボロになってました。今まであまりなかったけれど、ボトル忘れは注意しないといけないと思いました。

 本日の走行距離 97.39km

2011年10月11日 | ボルダリング




 ボトル。爪切りや歯ブラシなどが入ったケース。携帯電話。読みかけの本。ウェストバッグとタオルと靴下。チョークバッグ。蚊取り線香とライター。SPDシューズ。椅子がわりの岩の上のよれよれの段ボール・・・

 蚊もだいぶ少なくなり、岩も乾いて、練習しやすい良い季節になりました。

 部屋の片付けしなきゃ・・・

結構、おつかれ?

2011年10月10日 | LeMond
 なんとなく、LeMondで夜国際村2本。固定ローラーができる環境であれば、わざわざジャージに着替えて外に走りに行かなくていいんですけどね。あ、でも可能な環境があったとしても、僕の場合やらない可能性のほうが高そうですが。ちなみに3本ローラーはあるのですが、エアコンも扇風機もないので冬限定。そして、これまたやる機会はそんなに多くないわけですが。

 というわけで、国際村での夜練。ほどほどの心拍でと思っていたのですが、2本目はあまりに心拍数があがらなくてびっくり。ちょっと強度高くなると、すぐに心拍あがってしまうタイプなのに。当然タイムも遅かったです。結構、疲れ気味?

 1本目 8分46秒 平均心拍160
 2本目 9分58秒 平均心拍143

 これからはツーリングの季節なので、ロードの練習に関してはこんな感じで国際村にお世話になる機会が増えそうな気がします。いや、増やさねば、であります。
  

まずは山サイ

2011年10月08日 | MTB
 今年唯一のレースも終わったことだし、これからはツーリングの季節だとまずは山サイを楽しんで来ました。



 始発電車に乗って、走りはじめの駅に着いたのが7時半過ぎ。そこから舗装路をまず1000mくらいのんびり上ります。途中、休憩のときに後ろのタイヤのノブがあらぬ方向を向いているのに気づいてしまいました。確認してみたら後ろ方向にタイヤが取り付けられています。急に足が重たくなった気がしたのは言うまでもありません。その場で後輪を外してタイヤをはめ直すのはさすがに面倒なので、帰りの輪行のときにやろうとそのまま上り続けることにしました。多分、6月頃に後輪の振れとりをしたときに間違えたんだろうなぁ。



 舗装路を上り終えたら、今度は山道の上り。今まで何度も通ったことのある道でしたが、乗車率は過去最高でした。えっと、前のシーズン、自分なりに課題を設定して上りの練習をした成果かもしれないと思いました。





   







 稜線の峠に出て少し休憩してから、小さな山を越えてもうひとつの峠へ。そして、そこで大休止。天気予報のわりには思い切り曇り空でしたが、ここらでだんだん青空が見えはじめました。



 大休止のあとはいよいよダウンヒルですが、毎度のことながら急な九十九折りの連続に苦しめられます。途中何度も自転車から降りざる得ませんでした。乗ってるときもブレーキ握りっぱなしなので、前腕がボルダリングのとき以上にパンプアップ。やはり何度も自転車をとめて、ボルダリングのレストのように腕をぶらぶら振りながらの休憩を余儀なくされました。あぁ疲れた。



 なだらかな尾根になってからは快適な山サイ。でも何度かある上り返しはやはりきつい。台風の影響なのか、道も以前より荒れている感じがしました。







   



 舗装路の峠に出たのは13時20分。そこからいつもなぜかそれなりに疲れるダウンヒルをこなして、終着の駅に着いたのが14時15分。今日も無事走れて良かったです。輪行を終えて、駅のホームでビールを飲みながら、帰りの電車を待ちました。そして途中、乗換駅を寝過ごしたりしながら鎌倉には17時半に帰着しました。

 帰宅後は想像以上の疲れが出て、20時頃にストレッチマットの上で意識をなくしていました。久々のMTBだったからか、身体へのダメージは結構あったようです。それから今回また腰の痛みがひどくなってしまいました。荷物を背負って長い時間走るのは少し控えたほうがいいのかもしれません。ただそうなると山サイは楽しめなくなってしまいます。腰痛、簡単には治りそうもないだけに、悩むところであります。