その長い尾根を走るために、まずは山頂を目指した。獲得標高のほとんどを山道で上るのだから楽ではない。しばらくのあいだは乗車可能なところは極力乗っていったが、稜線が近づきはじめてからは飽きと疲れがでて乗れそうなところものんびり押したり担いだりもした。清冽な山の空気のなか、それはそれで心地良かった。
山頂へは3時間半くらいで到着した。予想していたより少し早く、そして少し楽に到着できた。19年前に同じ山頂を踏んだときは、前日に別の山域の山道を走り、キャンプ道具を強引に詰め込んだ35リットルのザックを背負って舗装路を移動し、そしてそのザックと自転車を担いで別コースで山頂を目指した。当たり前だけれども今回はそのときよりずいぶんと楽に感じた。
ところどころ素晴らしい展望は得られていたけれども、山頂からの景色はやはり素晴らしかった。晴れわたった広い空の下、大きく空気を吸い込み、周りの景色を見渡してから、適当な石の上に腰をおろして、おにぎりを食べるためにザックのジッパーを開いた。
山頂での滞在時間は20分ほどだった。これから長い尾根を走るので、そんなにのんびりする気がおきなかったのだ。そして、その長い尾根だけれども、本当に長かった。楽しいけれども思っていたほどは快適ではなかったこともあり、後半は上りのときと同じようにちょっと頑張れば乗れそうなところでも自転車から降りて押して下ったりもした。贅沢なことだけれども、あまりに長い山道に途中からうんざりしはじめていたのだ。
そんな気持ちになりながらも、カサカサと落ち葉を踏みながら、ところどころ鮮やかに色づいた木々のなかの尾根道を下り、ようやく舗装された林道に降りてきたときは、ほとんどがはじめての道だったということもあって素直に嬉しかった。そして、少しずつ湧き出てきた充足感にひたりながら、細い急な舗装林道を下っていったのだった。
山頂へは3時間半くらいで到着した。予想していたより少し早く、そして少し楽に到着できた。19年前に同じ山頂を踏んだときは、前日に別の山域の山道を走り、キャンプ道具を強引に詰め込んだ35リットルのザックを背負って舗装路を移動し、そしてそのザックと自転車を担いで別コースで山頂を目指した。当たり前だけれども今回はそのときよりずいぶんと楽に感じた。
ところどころ素晴らしい展望は得られていたけれども、山頂からの景色はやはり素晴らしかった。晴れわたった広い空の下、大きく空気を吸い込み、周りの景色を見渡してから、適当な石の上に腰をおろして、おにぎりを食べるためにザックのジッパーを開いた。
山頂での滞在時間は20分ほどだった。これから長い尾根を走るので、そんなにのんびりする気がおきなかったのだ。そして、その長い尾根だけれども、本当に長かった。楽しいけれども思っていたほどは快適ではなかったこともあり、後半は上りのときと同じようにちょっと頑張れば乗れそうなところでも自転車から降りて押して下ったりもした。贅沢なことだけれども、あまりに長い山道に途中からうんざりしはじめていたのだ。
そんな気持ちになりながらも、カサカサと落ち葉を踏みながら、ところどころ鮮やかに色づいた木々のなかの尾根道を下り、ようやく舗装された林道に降りてきたときは、ほとんどがはじめての道だったということもあって素直に嬉しかった。そして、少しずつ湧き出てきた充足感にひたりながら、細い急な舗装林道を下っていったのだった。