湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

あの時代を忘れない

2010年06月30日 | ブリヂストン号


 久々に海岸線をのんびり夕ポタ。



 バッグをつけた姿が似合うようなツーリングに早く行きたい。



 帰路、自分でも「なんで?」と思いながらサザンの“YaYa~あの時代を忘れない”を口ずさみながら海を見ながらゆっくり歩道を走り、鎌倉駅のみどりの窓口に寄ってムーンライト信州の指定席を購入しようとしたら、順番が来るまで15分くらい並んだというのにすでに満席だった。並んだのはまぁ仕方ないけれども、満席にはちょっとがっくり。土日がらみの日に関しては発売日に購入するくらいの気概がないと駄目なのかもしれない。

 “YaYa~あの時代を忘れない”を口ずさみながら思ったこと。やはりこれは良い曲だなぁということと、この曲をここで口ずさむのはなんだか気恥ずかしいなということ。海。淡い夕暮れ。なんとなく、はまりすぎている気がしたからかもしれない。

もう後戻りはできないかもしれない

2010年06月29日 | MTB


 気づくだろうか・・・?



 気づかないだろうか・・・?



 ようやくハンドルをライザーバーに交換した。ポジションを見ることに関してはプロであるJoeさんに以前から勧められていたのだけれども、ワイヤー類の交換が面倒だったり、以前のポジションへの愛着や執着もあったりと、ずっと先延ばしにしてきたのだ。そんなハンドル交換に今回ようやく踏み切ったのは、長いダートを楽に走るため。以前のポジションでは、長い距離を走ると上りでも下りでも腰が痛くなってたまらなかったのだ。

 ライザーバーに交換してまず最初に感じたのは、「え、こんなに楽でいいの?」

 ハンドルの幅が広くなったこともあるのだろうけれども、MTBにまたがりハンドルを握った瞬間にとにかく「楽~」と感じる。以前は感じていた上半身の窮屈さがまったくない。そして走り出してみると、上半身が楽になった分ペダリングにも余裕が出てクランクがまわしやすくなった気がする。

 もっともその反面、抑えが甘くなったので急勾配の上りではまだハンドルが少しふらふらしたりするけれども、これは慣れれば改善されるだろう。それから鍵盤に両手を置くような感じで肩の位置が今までよりあがったせいで、走った翌日に首周りが妙にこった感じになるのだけれども、これも走り慣れれば感じなくなるのだと思う。あとハンドル幅が広くなったので、車でいう車幅感覚がまだ掴めずにたとえば標識のポールと壁のあいだのすり抜けでハンドルをガツンとぶつけてしまったりはするけれども、これもまぁ慣れが解決してくれるだろう。

 ハンドル交換で一番メリットを感じたのが下りである。視線が高くなったのと上半身に余裕ができたことで安定感がかなり増し、楽に下れるようになった。実際走ってみないとまだわからないけれども、距離の長い荒れた下りでも体にかかるストレスがだいぶ軽減されるだろうと思う。それからこれもまだ試せていないけれども、トレイルの急な下りでも今までより楽に対処できるのではないかと思う。 

 ただ・・・、間違いなく体のストレスは減り、乗りやすくなったにもかかわらず、なんとなく気持ちがうかないのはなぜだろう?それはもう後戻りできないかもしれないという怖さを僕が少し感じているからだろう。ライザーバーに慣れたとき、僕はもう以前のポジションには戻れないかもしれない。そんな余計かもしれない心配が僕の心を少しだけ暗くする。

 軽い自転車に乗る。速くなる。ハンドルを交換する。楽になる。でも僕はそういうのが少し怖いのだ。

 もっとも速くなるために自転車を軽量化するのと、楽に走るためにハンドルを交換するのはまったく違ったことなのだとも思う。年齢に応じて適切なポジション(あるいは許容できるポジション)は変わるはずだし、自分に合わないポジションで乗っていれば持っているパフォーマンスを発揮できないばかりか、体を痛めることにもなるだろうから。というわけで、今回のハンドル交換は僕にとっては必要で正解だったのだろう。去年感じたような体の痛みはもうこりごりだから。

 しかしハンドルひとつ交換するのに、こんなことをいちいち考えたりってとっても面倒な性格ですね。なんなんでしょうね。もしかしたら歳とったなぁと感じてちょっと気落ちしたのかもしれませんね。なんにせよ、すみませんです。



 まぁひとしきり悩んだことだし、これからは気分すっきりこのストレスの少ない新しいポジションを楽しむことにしよう!

 それからこんな僕に何度もアドバイスしてくれたJoeさん、ありがとうです。ホント感謝です! 

まだまだ、ブリヂストン号

2010年06月28日 | ブリヂストン号
 本当は少し走ってからと思ったのだけど・・・



 またまたワニガメさんのご好意により、ブリヂストン号がよりツーリング仕様になった。今回つくってもらったのは、ブリヂストン号専用のフロントバッグサポーターとフロントバッグ用上ブタ。それからサドルバッグ&サポーター。バッグをつけたついでに、タイヤも25Cに変更した。サドルも「もう1台」計画のために購入してあった革サドルに交換した。

 夏にはぜひこのバッグをつけたブリヂストン号が似合うツーリングに行きたい。泊まりはちょっと無理そうだからきっと日帰りだけれども。 

 そうそう、フロントバッグ取り付けのために変速バナナを導入したら、異常に重かったセンターからアウターへのフロントの変速がびっくりするくらいに軽くなった。もっともこれは変速バナナのせいではなく、アウターワイヤー交換によってなのだろう。なんにせよ、STIレバーの異常を疑うほどひどかったのがすっきり軽くなったのでとっても嬉しい。

 ただそのかわりにリアの7-8段の変速がうまくいかなくなったのが悲しい。チェーンがうまくスプロケの歯にのらない。いろいろ調整してみたのだけれどもまったく効果なし。いったい何が原因なのだ?頭を冷やして今度チャレンジしてみよう。



 数えてみると、僕のところにやってきて今年で10年目のこのブリヂストン号。まだまだ、頑張ってもらいましょう。

虫沢、尺里、そして温泉と輪行

2010年06月25日 | MTB
 今朝は頑張って3時20分起き。もちろん日本vsデンマーク戦を応援するため。そして寝不足の影響がなければ、試合終了後MTBで出かけよう。そう、僕は今日お休みなのである。

 いやいやデンマーク戦素晴らしかったですね!もう朝から大興奮ですよ。

 でも眠気と勝利の感動や興奮はまた別の問題らしく、試合終了後は再び布団へ。そして9時頃起きて、10時少し前にMTBにまたがって家を出たのだった。 



 本日まず向かったのは秦野峠。東海大学近くのなか卯で少し早いランチに親子丼と冷たいうどんのセットを食べ、中山峠を越えて、寄大橋までとりあえずやってきた。ゆっくり走ってきたのに、太く重いタイヤのMTBでの走行ということでこの時点ですでに疲れ気味。



 林道に入ってからは「日本も勝ったのだからお前も頑張れ!」などと自らを励ますこともなく、淡々黙々とペダルをまわす。天気予報では今日は晴れマークずらりだったが、残念ながら空は曇りで空気はかなり霞んでいる。でもこの時期は雨の心配がなく走れるだけありがたい。



 そして寄大橋から30分近くもかけて秦野峠へ。あいにく富士山は見えないが、吹く風と峠の雰囲気が今日もとても気持ち良かった。

 さて秦野峠で少しのんびりしたあとは、今日のメインである虫沢林道へ。なぜだかわからないけれども、MTBでダートを下りたくて最近うずうずしてたのだ。そしてだったらまだ走ったことのない虫沢林道へ行ってみようと思ったのだ。

 秦野峠からすぐにダウンヒルがはじまるのかと思ったら、虫沢林道の最高点はさらに標高差50mほど上ったところだった。



 そして舗装路を少し下ったところからいよいよダートへ。 



 最初は結構おとなしめのダートだったので、これだったら楽しくはないけどなんとかロードでも大丈夫かな?と思ったのだが、途中からMTBでこそというガッツのあるダートになった。これはロードでは無理だわ。いや、走った人もいるわけだから無理ではないけれども、そうとう大変というか、なんちゅうか。僕は少なくとも走りたくない。いやいや、あらためてお疲れさまでした。



 楽しい下り。本当に荒れている場所は、ここぞとばかりにガラガラジャリジャリと通り過ぎてしまったので写真はなし。いや~、楽しかった。



 そして景色もなかなか。



 秋から冬にかけての空気の澄んでいる頃にまた走りに来よう。

 途中に舗装された区間が結構あるのが残念だけれども、行き止まりの未舗装路ではなく、しっかりツーリングとして楽しめるダートがこのあたりにあるだけでもありがたいと思わないといけないのだろうな。願わくばずっと舗装されず、このままむき出しの地道であって欲しいけれど・・・



 ボトルの水がなくなりかけていたところで、滝を利用した水場が。今日は湧き水かなり飲んでるのでお腹やばいかなと思ったけれど、結局大丈夫だったようだ。



 未舗装路が終わり、しばらくこんな感じの舗装路を下ってからは



 今度は尺里峠へ。ここらはツーリングを楽しむのにもってこいの場所だな。



 尺里峠では、地元の方々が草刈の真っ最中だった。ひとりの人が「写真撮るぞぉ」と近くまでやってきて親切に声をかけてくれたけれど、そのときも草刈り機の歯はぶんぶん回っていたのがちょっと怖かった。



 峠からはこちらはロードでも大丈夫そうなダートを下り、再び高松分校へ。



 そして山北へ下る途中に薄っすら富士山が見えた。晴れという天気予報はだてではなかったとなんとなく思った。



 前回、多分きつかったがために見逃してしまった九十九折りを見下ろす地点も今回は無事確認できた。

 酔いそうになりながらこの九十九折りを下り、山北駅に着いたのが15時頃。今日は駅のすぐとなりにあるさくらの湯で汗を流して、ここから輪行である。出走が遅くなったからとかではなく、もともと今日はこんな感じのツーリングをしてみたかったのである。



 というわけで、MTBを輪行袋につめてからゆっくり温泉に入り、16時2分の電車で帰路へ。



 本日の走行距離77.85km+藤沢から鎌倉までの12.11km

 日本は勝利で決勝トーナメントに進んだし、僕はささやかながら自転車を楽しんだしと良い1日だった。

犬と奥様たちの邪魔をしてはいけない

2010年06月18日 | MTB


 そろそろMTBでダートを走る練習をしたいとこの日は近場の短い未舗装林道へ。



 最低10本は上るつもりだったのだけれども、犬の散歩に来ていた近所の奥様たち数グループが世間話をしながらのんびり歩いておられたので、少し考えた末に2本で終了。通り過ぎるときにはきちんと挨拶もしたし、相手も笑顔で挨拶を返してくれていたけれども、2本終了時点で散歩も世間話も終わる雰囲気はなかったし、上りもそうだけれども、下りの感覚をよりしっかり確かめたいと思っていたので中止することにしました。小石まじりのダートをジャリジャリ言わせながら、MTBがハイスピードで下ってきたらハイカーの人たちにはやっぱり迷惑ですし、脅威ですよ。そんなわけで、走った2本もかなりゆっくり下りました。



 練習中止後は少しのあいだ、ベンチに座ってのんびり。自然のなかの静かなひととき。こういう時間は大切ですね。

 帰宅後はブリヂストン号に乗り換えて海岸線をのんびり40km弱。天気予報通り途中からしっかり雨になってしまいましたが、梅雨の季節は少しでも自転車に乗れればラッキーですよね。

ぼくにとっての優れた自転車写真とは

2010年06月17日 | 自転車生活
 僕にとっての優れた自転車写真とは、自分もこんな場所を走ってみたい、こんな場所に自転車を置いて写真を撮ってみたいという強い衝動を抱かせてくれる写真です。写真には、そうした衝動を直接心に与える強い力があると思います。




タルチェはためく峠。ポーズというか佇まいがちょっと恥ずかしいですね・・・

 僕がチベットに憧れたのは、アサヒグラフに掲載された自転車紀行の写真を高校2年のときに見たからでした。チベットのようななかなか行けない場所以外のところでも、優れた自転車写真に導かれて走った場所はたくさんあります。実はそうした写真は必ずしも、自転車ツーリングの写真ではなかったりもするのですが、「この場所に自転車で行ってみたい」という強い気持ちを僕に強く抱かせたわけだから、やはりそれらも僕にとっては優れた自転車写真だったのだろうと思います。

 一応僕も写真つきのブログをやっているわけですが、僕の撮った写真を見て「自分もこんな場所を走ってみたい」とか「自分もこんな場所に自転車を置いて写真を撮ってみたい」と誰かが思ってくれることがあったなら、それはすごく僕にとっては嬉しいことです。

 少し話がかわりますが、自転車を購入するときは「どんな場所に自転車を置いて写真をとりたいか」を考えると良いかもしれません。レース志向の人であればあまり関係ない気がしますが、ツーリング志向の人はそんなふうに考える人が結構多いのではないかと思います。僕も結構考えます。そしてそうした風景や雰囲気に似合いそうな自転車をイメージをします。 

終わりの季節ははじまりの季節なのだが、なかなかはじまらない

2010年06月16日 | 自転車生活
 終わりの季節ははじまりの季節でもある。でなくてはならない。

 というわけで、梅雨のあいだに自転車のメンテをやっておきたい。しかしこれがなかなかはじまらない。メンテとなると消耗品の交換などが必要なわけだけれども、何を注文するかでまず迷う。そしてそれをどこに注文するかでまた迷う。

 どうせ購入するのであれば、送料の節約のためにも無駄なく注文したい。そしてあれこれ必要な消耗品をピックアップする。ついでにこの機会に一緒に注文しておきたい他のパーツやアクセサリーなんかをあれこれ考える。これがなかなか決まらない、終わらない。

 さらに消耗品やパーツ類をどこに注文するかでまた悩む。あれはあの店のほうが安い、これはこの店のほうが安い。あれはこの店にはあるが、これはあの店にはない。以前はそれを国内の3つくらいのお店で比較していたのだが、最近は海外通販も選択肢に入っているので、いっそうややこしくなった。選択肢が増えるのはありがたいことなのだろうが、同様に悩ましいことでもある。とにかく、そんなあれこれを考えるのはとても疲れる。

 そんなわけで、終わりの季節ははじめりの季節にもかかわらず、なかなかはじまらない。そうこうしているあいだに梅雨が終わるなんてことがないようにしなくては。しかし消耗品などが揃ったとしても、ちゃんとメンテに着手するかは僕の場合また別の問題だったりするのが困る。

 ランドナー、MERLIN、MTB、ブリヂストン号、LeMondの順番でやることが多くなっていく。ランドナーはあまり乗ってないので、前輪の折れたスポークの交換とちょっとした掃除のみ。LeMondは結構しっかりオーバーホールするつもり。したい。

終わりの季節

2010年06月15日 | LeMond










 神奈川グランフォンドの3日後、何度もとまってはクリート位置を調整しながらヤビツ峠へ。曇りのち雨という予報にもかかわらず、空は青空。梅雨の青空ってなんだかとても嬉しいです。

 名古木からはどうするか迷いつつTT。でも蓑毛過ぎたところでやめました。蒸し暑くてたまらなかったのと、鼻や喉にたまった鼻水だか涎だかを処理しようととしたときに激しくむせてしまいTTどころではなくなってしまったので。というわけで、蓑毛からは乱れた呼吸と上昇した体温を気づかいながらのんびりペースで。最初はそれでも苦しかったけれど、しばらくしたら無事楽しいサイクリングになりました。

 峠までのタイムは結局47分3秒。ちなみに蓑毛までは13分くらい。う~ん、少し涼しくなるまではしばらくTTはやめようかなと思いました。 



 この日の収穫は、コンビニより少し峠寄りに上ったところにある噂のドーナッツ屋さん。人様のブログでその存在は一応知っていましたが、場所もわからなかったし今まで食べたことはありませんでした。この日は鼻孔を刺激する匂いに引き寄せられました。

 で、食べてみた感想ですが、これめちゃくちゃおいしいですね。揚げたてだから?ホント素朴な味でとっても美味しかったです。これで70円は安いよなぁ。



 そしてこの日のラーメンはお初の東海大学近くの味噌一。熱々スープの少し甘めの味噌ラーメン。こちらも美味しく頂きましたが、休みの日に並んでまでして食べることはないかな。味的にどうこうより、食べたあと鎌倉まであと30km走らないといけない場所にあるというのがちょっとつらいかもです。

 走行距離97.91km。

大満足の神奈川グランフォンド2010

2010年06月12日 | LeMond
 今年も走って来ました。神奈川グランフォンド。コースの詳細や参加メンバーはこちらで。masaさん、毎年素晴らしいイベントを企画してくれてありがとうございます。神奈川の主要山岳を巡り、最後に海岸線を走り、湘南に戻ってくるというこのコースを走ることを僕は本当に毎年楽しみにしております。若干の不安や緊張ももちろんありはしますが。







 伊勢原駅を6時30分過ぎに出発した参加者がまず向かうのは日向林道。林道に入る手前、16%の激坂に喜色満面の参加者たち。ここらから気持ちの良い山のなかを走ることになるからということもありますが、それにしても皆楽しそうです。



 16%の坂を上ったあとも、もう少し勾配のきつい坂が続きます。そして林道の手前の湧水で皆で水分補給。すでに一汗というか大汗をかいてますので、冷たい湧き水がうまいです。



 そして水分補給のひと休み後にいよいよ皆で林道へ。ここからはかなり勾配がゆるくなりますし、車もほとんど来ることがないので、並走して笑いながら朝の空気が気持ち良い林道をのんびり走ります。この時点では多分皆心から楽しく気持ち良かったはずです(笑)



 ピークからは丹沢の林道にしてはかなり路面の良い下り坂を気持ち良くダウンヒル。



 そして下りきったあと、ここまでは皆で一緒に走りましょうの浅間山林道の入口でニャロメさんが合流。そして最後の集合写真を。

 さぁここからいよいよですね。頑張って行きますか!なのですが、ここらで僕が心配していたので毎年このイベントで見舞われている予期せぬトラブルです。

 2007年は浅間山林道の下り坂で結構激しく転等し、その後リアディレーラーの不調で39×23のギアで走らざる得なくなり、さらに表丹沢林道の牛首でボリュームのある獣のうんこをタイヤのみならずクリートで踏んでしまうという三重苦に見舞われました。2008年はタイヤにめり込んだ木屑と思われる尖った小さな異物を見逃したおかげで、牛首からゴールのCまでになんと7回のパンク。同行者に多大なる迷惑をかけてしまい、焦りや恥ずかしさや申しわけなさでもう泣きそうでした(実際涙目でした)。そして去年の2009年は浅間山林道の下りで後輪のスポークが1本折れるというトラブル。スポーク本数の少ない完組ホイールにしては振れがそんなにひどくなかったので、リアのブレーキを開放状態にして幸い最後までなんとか走り切りましたが、3年連続でこういうトラブルに見舞われると、楽しみなイベントであるにもかかわらず今年も何か起こるのではという不安をどうしても抱いてしまいます。 



 そんなわけで浅間山林道を走り抜け、ヤビツ峠に達したときはとりあえずここまでは無事に来れたとちょっとほっとしました。鬼門である牛首は、表丹沢林道の崖崩れ崩壊につき、今年は桜沢林道へエスケープの予定でしたので、油断はまだできないけれどもまぁとりあえずここまでは無事に来れたぞと思えました。



 ヤビツのあとは護摩屋敷の水場で再び天然水を補給。



 そして「あれ、こんなに長かったっけ?」と思った菩提峠へと上り返して、この時点での第1集団の面々で記念撮影。皆まだまだ元気ですね。僕もここまでは元気だった気がします。



 菩提峠からはエスケープルートである桜沢林道を下りますが、ニャロメさん・・・。ブログでたまに拝見するこのポーズ。片足飛行とはいえ(あるいは左の後ろ蹴り)、素晴らしい反射神経だと感心してしまいました。

 桜沢林道のあとは堀川の交差点近くのコンビニで補給。ここで寝坊したBongoさんが合流。そして中山峠経由で秦野峠に向かいますが、中山峠への上りでmasaさんがペースアップ。人数が多すぎるので集団を小さくするためとのこと。このペースアップでだいぶきつくなりはじめたところで、後ろからニャロメさんが「なんでこんなにスピードをあげるんですかぁ!」と言いながら前に出て更なるペースアップ。それに若いakiくんと大masaくんが追従。僕はここで追従するのを諦めました。さようなら~

 中山峠をひとりで上り、少し下ったところの湧き水でひとりで補給をし、秦野峠林道の入口である寄大橋をひとりで目指します。途中何度か前を行く3人の後ろ姿が視界に入りましたが、待たれて合流してしまうと余計にきつくなるので、後ろ姿が見えるたびに微妙にペースダウンしました。グループ走行って体力ない人間が一番きついですからね。遅れる。どこかで待ってくれている。追いつく。「では行きましょう」とまた走り出す。強い先行者は待ってるあいだに休憩できまずが、弱い人は休憩する暇はありません。そんな引きずり回しの刑を避けるための姑息な戦法。まだまだ先は長いですから、少しでも体力温存に努めねばなりません。っていうか、この時点ですでに足いっぱいいっぱいで充分きつかったんだって(汗)



 この橋で写真を撮っているときに、少し上の斜面を走る3人の姿が見えていた気が・・・

 その3人とは峠の少し手前にある沢の源流部で合流。気持ち良さそうに水浴びをしている姿に惹かれ、僕も澄んだ沢の水を掌ですくって首からかけてクーリング。これ、ホント気持ち良かったです。この場所、いままで気づかずに通り過ぎてましたがしっかり覚えておくことにします。貴重な休憩スポットです。



 そんな水浴び休憩中にmasaさんとnoriさんが到着。なんだか2人ともとても爽やかですね。



 そして秦野峠へ到着。



 短いダウンヒルのあと上り返して今度は、ビューポイントである日影山の鞍部。細い足、細い体なのにめちゃくちゃ強いyoshinaga夫妻は余裕の表情。奥様のkeiさんは途中で落として調子が悪くなっていたデジカメが復活したとここで大喜びしてました。なんとなく元気なく見えたのはそのせいでしたか。良かった、デジカメなおって(笑)



 丹沢湖に下ったあとは、ホントにちょっぴりだけ先頭を走ったあと、意図的に先頭を譲りました。去年一昨年とここで先頭を走り、さらに消耗した記憶がなんとなく頭に残っていたので。しかし俺はなんと姑息なサイクリストなのだ。。。

 丹沢湖周遊と駿河小山までの向かい風のなかのダウンヒルを牽いてくれたのがニャロメさん。正直期待してました。ありがとうございました。下りきってからコンビニまではやはり向かい風のなかmasaさんが牽いてくれました。こちらもありがとうございました。助かりました。しかし、なんかこう振り返って書いていると、全然お仕事してなくてなんか申しわけなくなってきますね。来年はもう少し頑張れるようにしたいと思います。



 コンビニ休憩後に皆で足柄峠を目指しますが、ゴルフ場手前で僕は早くもひとり旅。心臓がつらいというより、もう足がいっぱいいっぱい。少し前から腿の前側の筋肉を使ってもっと踏めるようにとポジションを変えてみたのだけれども、ロングには向かったのかもしれません。



 誰もいない足柄峠♪ 2人の愛を確かめたくて~♪

 だからひとりだってーの。

 わたしはいま♪ 死んでいる♪

 地蔵堂で休憩中の先頭グループと合流。ここでははじめましてのmacoさんとお会いすることができました。いやぁ、迎撃ありがとうございました。お目にかかれて嬉しかったです。

 地蔵堂からはまた先頭グループで出走したものの、やはりすぐにひとり旅。



 そして、誰もいない金時トンネル♪



 同じく誰もいない仙石原。



 同様に誰もいない箱根湖畔。



 で、ようやく元箱根のコンビニでkeiさんがいた!なんでも時間の制約があるとのことで、keiさんはここから帰宅するとのこと。体力的には充分完走できるはずなのに。来年は最後まで一緒に走りましょう!

 って、足柄峠からここまでずっと置いていかれてた僕が言うのもなんですが・・・。Mt.富士ヒルクライムの優勝者おそるべし。 



 ひとり旅を続けてきたら少しずつ足が回復してきたのと、今更頑張ってももう先頭グループには追いつかないだろうと、僕は箱根峠へちょこっと寄り道。ヤビツ峠・足柄峠・箱根峠を僕は勝手に神奈川3大メジャー峠だと思っているので、このチャンスに1日でその3つすべてに足跡を残しておこうかなと。一応朝そんなお話を少ししたけれど、なんか抜け駆けみたいになってしまってすみませんでした。



 箱根峠ピストンのあとは最後の大きな山である大観山。ここまできつかったけれど、やっぱりこのコースいいわぁ。ここがゴールではありませんが、かなり達成感ありました。よし!



 大観山からは今日1日のご褒美と思える空と海に吸い込まれていくようなダウンヒル。

 



 この景色が好きだ!

 ここを下りきったら、あとはサザンビーチまでひとりで頑張るぞぉ!とテンションがあがってきました。そしたら真鶴旧道に入って少しのところにあるコンビニでmasaさんとニャロメさん、noriさん、Akiくんが休憩してました。もうだいぶ先に行ってしまったと僕は思っていたし、皆も僕がかなり遅れていると思っていたのでしょう、これには双方ちょっとびっくりでした(聞くと、途中かなり長い休憩をとっていたとのことでした)。もちろん、僕はびっくりと同時にとても嬉しかったわけですが。テンションあがっていたとはいえ、やはりここからは集団で走ったほうが圧倒的に楽で速いですからね。

 というわけで、ここからはmasaさんに導かれて5人で、



 5分で絶景へ(笑)。一夜城は勘弁と思ってましたが、こちらは覚悟してました。最後の激坂と最高の絶景にさらに満足度がアップしました。

 そしてここからは、嬉しすぎる追い風に背中を押されながらR1とR134を快走して、



 日が沈むぎりぎりの時間にサザンビーチに到着。苦節4年、フルコース完走してはじめて明るい時間にCマークに戻ってくることができました。



 Cマークでは、LeMond仲間で今回はじめて一緒に走ったニャロメさんと記念撮影。



 そして暗くなるぎりぎりの時間までにCマークに戻って来た仲間と記念撮影。今年もこのイベントに参加できて本当に良かった。企画してくれたmasaさん、一緒に走ってくれた皆さん、ありがとうございました。それから梅雨入り前の貴重な晴れの日に心より感謝。少し暑かったし、富士山も見えなかったけれど、この時期こんな天気のなか走れたのは本当についていたと思います。

 走行距離240km また来年もよろしくです!  

にっこりと練習、にっこりと裏腹な好意

2010年06月07日 | LeMond
 なんだかとても体の重い月曜日の朝。でも週末には神奈川グランフォンドも控えていることだし、ここはやはり走っておかないとと走り出す準備をする。



 向かうは日向~浅間山~ヤビツ~菩提というほぼ定番となりつつある練習コース。もっとも練習といっても、走りのほうは景色を見ながらあまり苦しくないペースで、ときには上りの途中に写真撮るために足ついたりもしてしまったりもするのですが。



 菩提峠からは以前は表丹沢林道を通って表ヤビツ方面へ戻っていたのですが、最近はピストンで裏からまたヤビツ峠へ上り返しています。これは獲得標高を少しでも稼ぐためとかそういうことではなく、峠からのダウンヒルをしっかり楽しむため。菩提峠から表丹沢林道への勾配のきつい下り、そして表丹沢林道のアップダウンのある平行移動よりは気持ちがスカッとします。



 というわけで、菩提峠からはピストンで、とりあえず帰る前に帰宅後のコーヒーのために護摩屋敷の水場へ。



 そして上り返してヤビツ峠。



 木漏れ日の中のダウンヒルが気持ちいい~



 そして帰りは藤沢の二郎。走り出して見ればやはり自転車は気持ち良かったのだけれども、体調はあまり良くなさそうだったので麺少な目をオーダー。そしたら気をきかせてくれたのか、麺が減った代わりに豚が1枚多かった・・・。すみません、好意を無駄にしてはいけないと思ったのですが、結局完食できませんでした。ラーメン残したのなんていつ以来だろうか?うぅ・・・

 走行距離121.62km 蓑毛-ヤビツ峠27分14秒

 今日も走れて良かった。ありがと~