湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

ぱっとしなかった4月

2008年04月30日 | 日常生活
 4月の走行距離、818km。今月は5日の房総オフ以外は、移動のためにしか走れていなかったのでもっと少ないと思っていたのですが、思ったよりは走れてました。もっとも、この走行距離は1月とほぼ同じなんですが、MTBやランドナーでの身近なサイクリング中心だった1月のほうが全然内容は濃いと思いますし、満足度も高かったです。一応自分の目標月間走行距離である800kmはクリアしていたわけですが、やっぱり距離で自転車の楽しさは計れないよなぁとあらためて思う次第。うむ。



 こちらのエントリーに触発されて鷹取山に2度足を運んだのが、ちょっとした欲求不満解消になって良かったです。2度とも20分程度しかいれませんでしたが、しっかりひどい筋肉痛になりました。簡単な課題もこなせなかったにもかかわらず。でもとても楽しかったですし、爽快感がありました。



 それから久し振りに穴子が威勢良くそそり立つ海鮮丼に出会えたり、



 地元の幸を楽しんだり、



 減量のためにバイキングはやめて、部屋に持ち帰って食べたパンなんかに心癒されました。

 とりあえず5月は今月よりたくさん自転車で遊ぼうと思います。久し振りに泊りがけのツーリングにも行きたいと思っております。

自転車通勤のもうひとつの効用

2008年04月25日 | 日常生活
 運動不足解消、環境対策、健康増進、節約などなど自転車通勤の効用は多々あるけれど、痴漢冤罪事件回避というのもそのひとつだよなぁと、周防正行監督の『それでもボクはやってない』を観終えて思った。

 最近はもっぱら本ばかりで、ほとんど映画は観ていなかったのだけれども、先日久し振りにレンタル屋さんに寄って、伊坂幸太郎原作の『アヒルと鴨のコインロッカー』を借りて観てみたら、久々の映画という新鮮さもあってかこれがすごく面白かった。そして映画楽しいじゃん、とあらためて思った。そんなわけで、その余韻が残っているうちにと、録画はしたもののほったらかしにしてあった『それでもボクはやってない』を昨夜ようやく見たのだった。そして冒頭のような感想を得たのだった。自転車はやはりすばらしい乗り物だ、すばらしい交通手段だ!とあらためて思ったのだった。えっと、これは男性にとってだけでなく、女性にとっても言えますよね。電車内で痴漢にあう機会を回避できるわけだから。

 とまぁ、『それでもボクはやってない』を観て僕はこんなふうに思ったわけだけれども、もうひとつ思ったのが部屋のなかのいかがわしいものはきちんと処分しておいたほうがいいなということだった。いくら無実だろうが誤認だろうが逮捕されれば家宅捜査は受ける。映画でもしっかり容疑者の部屋が家宅捜査を受けて、痴漢物のDVDとセーラー服の女の子が登場するアダルト雑誌が押収され、裁判ではそれが容疑者の性向を裏付けるものとして検察側から提示されていた。もちろんそれは犯行の証拠とはならないが、なにがしかの印象を裁判官ならびに傍聴者たちに与えることになる。そしてなにより容疑者自身が、ただでさえつらい状況にいるにもかかわらず、余計な辱めを受け、無用な屈辱を味わうのだ。そういったことを考えると、部屋のなかやパソコンのなかに恥ずかしいものを置いておいたらいけないなと・・・。ボクだってたまには電車に乗ったりするわけだし、そんなとき運悪く痴漢に間違われたりしないとも言い切れないわけだし。あるいはモノによっては、即座に別件で逮捕なんてことになりかねないわけだし。あっ、でもボクはそんな心配する必要ないか。恥ずかしいものなんて何ひとつないから。あははは・・・

 昔、長期ツーリング中に家に電話したときのこと。しばらく何の連絡もしていなかったので、さぞかし心配しているに違いないと思ったにもかかわらず、どうも母親の対応が冷たい。「無事だよ」と言っても、「あ、そう」みたいな感じ。なんか嫌な感じだなぁと思っていたら、電話を切る直前に「あんたの部屋掃除しておいたから。全部捨てておいたから」と母親が言った。「あ、そう」と今度はボクが言う番だった。あのときはわからなかったけれども、いまになってみるとあれはきっとなにかの事件にボクが巻き込まれて、無実の罪で家宅捜査を受けたりしたときのことを考えたからなのだろうと思う。当時はもちろんそんなことはわからなかったので、「帰ったら楽しみにしてたのに」と禁欲生活をずっと続けていただけに結構がっかりしたのだった。がははは。

自転車に乗れていない近況報告

2008年04月24日 | 日常生活
 今月5日の房総オフ以来なんとなく落ち着かない日々が続いていて、通勤やちょっとした買い物以外はほとんど自転車乗れていません。房総オフのあと、走りたい気持ちが高まっているときの、走りたいのに走れない欲求不満はおそらく自分が感じている以上のものだったのでしょう。ようやく今頃になって、乗れない今の状況を素直に受け入れようという気持ちになってきましたが、少し前まではいささか気持ちが腐り気味で、知らず知らず苛々していたりすることが多かったような気がします。身近な人には少し迷惑をかけたかも。すみませんです。

 そんなわけでブログのほうもずるするとしばらく休止状態になってしまいました。そのあいだの空いた時間は、読みやすいものばかりですが、もっぱら本ばかり読んでました。一度読んだら二度と読まないであろう推理小説を中心に2日に1冊くらいのペースで読んでました。あきらかにストレスから来る読書でありました。

 それからひどいドカ食いはしなかったつもりなのですが、やはりこれまでの過食飽食でしっかり胃拡張気味になっていたのでしょう。走れてないのに普通に食事をしていたら、なんと体重が67kgに・・・。確かにお腹がぷっくりとふくれてきてましたが、まさかこんな体重になっているとは。ちょっと真面目に食事制限しないとまずいです(昨日から実践開始)。

 もう少し落ち着かない日々が続きそうですが、まぁ自転車はいつでもそこにあるわけですから、あまり焦らずに今の状況をやり過ごしていこうと思います。でもGW恒例の山スキーにも行けそうにないのはちょっと悔しいよなぁ。くそ~、、、あ、いかん、いかん、気を落ち着けねば。とりあえず、今可能な「移動」のための自転車をもう少し楽しめるように気持ちを切り換えたいと思います。

明日書きます・・・

2008年04月07日 | 日常生活
 例の「無性に」という衝動に身をまかせ、関内の二郎に寄って先ほど帰宅。今日はもちろん電車だったのだけれども、あらためて考えてみると電車で関内の二郎に訪れたのは今日がはじめて。それだからか今日は完食するのがひじょーにきつかった。食べ終えたあとはせっかくなので伊勢佐木町の有隣堂に寄って、自転車本をはじめあれこれ物色しようと思っていたのだけれども、すっかりそんな気をなくし、一箇所だけ寄らなければいけないところに寄っただけで、あとはまっすぐ帰宅。もうしばらく二郎は食べません。

 電車のなかや、二郎の行列中はずっとラフ・ライドを読んでいた。まだ3分の1くらいしか読めていないけれども、普通に面白い。この前も書いたように、自転車関係の本の場合、余程相性が良くなければたいてい面白く読めるのが嬉しい。それでも昔はツーリング関係の自転車本しか読まなかったのだけれども、2003年にレースをテレビ観戦するようになってからはこういった競技関係の本も楽しく読めるようになった。そんなことがまた嬉しかったりするのである。

 ラフ・ライドを読んでいたら1986年前後のツールのDVDがやたら観たくなってしまった。というわけで、今夜はこれからその頃NHKで放映されていたツールのDVDを観ようかと思う。とりあえず、ずばり1986年のDVDを流しながら部屋の片付けでもしようかな。ラフ・ライドによると、レモンはこの年のどこかのステージで体調を崩して下痢便を垂れ流しながら走っていたそうだ。「脚を伝わって落ちてくるそいつの臭いの臭くないの」とラフ・ライドには書いてあるが、トッププロってそこまでして走るのですね。小便を垂れ流しながらというのはテレビでも見たことがあるし、マキュアンがどこかの繁みにかがみこんだのち集団に復帰したといった解説も聞いたことがあるけれども、大きいのまで垂れ流して走ることがあるとは・・・。レモン、すごいですね。それでこの年しっかり優勝してるわけだし。

 さて、そんなわけで、4月5日土曜日の房総オフのエントリーは明日書きたいと思います。明日はちょうどお休みなので。そう、雨の休日なので。あ~ぁ、自転車乗りたかったなぁ。。。

今年も房総サバンナへ “追い風編”

2008年04月05日 | 自転車生活
 さて、いよいよ今年もやってきました。房総オフ。名づけて『サバンナの掟:生きて逃げ切った者が勝者だ』が。

 前日のエントリーでも書いたように、もし再び開催されるとしても、僕は今年はこのオフ会に参加するつもりはありませんでした。去年があまりにも過酷で、楽しむ余裕がまったくなかったからです。だからオフ会の告知がある前から、このオフ会の話が出るたびに、企画者のmasaさんには申しわけないけれども「僕は絶対に参加しませんから」と言っていたのでした。

 しかしいざオフ会の告知がなされると、その日のうちにしっかり参加の宣言をしてしまっている自分が・・・。あれだけ苦しめられ、弱音ばかり吐いてしまったのはやはり自分にとって相当悔しいことだったらしく、「今年はもっと楽に、もっとうまく走りきってやる」という気持ちになってしまったのです。

 当日は鎌倉の実家からの出走でした。食事の手間を省くためと、少しでも走行距離を減らしておこうという姑息な考えからでした。

 4時10分頃に起きて、前日の残りのご飯を食べてから実家を出て、久里浜まではアップがてらのんびり走りました。去年は渚橋でmasaさんと会ってしまい、35km以上の巡航になってしまいましたが、その反省から今年はしっかり久里浜まで楽なペースで走りました。



 久里浜の海岸に出たところでちょうど朝陽です。対岸はこれから走る房総です。



 そして同じところから反対方向を眺めると、これから乗船するフェリーが。あのフェリーでわれわれは房総に渡るのです。



 いざ房総へ!です。
 鎌倉から久里浜まで 21.42km AV23.8km

 さて、今回の参加者は・・・(以下masaさんのブログより拝借)
◆久里浜から上陸組(17名)
 ◇masaさんFマサさんモリさん◇takkun◇yu-jinくん(仁丹)◇yuzito◇OPEちゃん
 ◇こんさん◇yoneちゃん◇あるちゃん◇Tonyさん◇ヲレちゃんBongoさん
 ◇とらさん◇ショウさん◇tetsuさんsudobanさん(前週完走)
◆自走組&富津前乗り組(5名)
 ◇モミアミモさんTETさんtanyさんfuru8maさんとしさん(富津前乗り)
◆浜金谷輪行組(6名)
 ◇ばっちゃんおいちゃんtictacさんikedaくんネロさん潮こんぶさん
◆葛西~江戸川~関宿~利根川(千葉切り取り)組(1名) 
 ◇ふぉあぁさん



 約35分の船旅で房総の金谷に着くと、そこには自走組、前泊組の皆さんが。前の晩、「今から出かけなければいけなくなりました。久里浜6時は絶望的です」とSNSに書き込みがあったTETさんもなぜか金谷に。なんと夜通し神奈川から170kmを完全自走で金谷入り。TETさんとロードでご一緒するのは去年の房総オフ以来だったので、前夜書き込みを見たとき「一緒に走れなくなって残念」と心から思ったのですが、そんなことを思った僕がどうやら馬鹿だったようでした。でもどちらが馬鹿かというと・・・(笑) TETさん、おかしいですよ!



 さていよいよフェリーが接岸され、われわれも下船。



 なんか緊張感のある後姿って感じですよね。もちろん僕も少し緊張してました。いよいよサバンナに放り込まれるわけですから。そして去年走って、サバンナというのが決して誇張ではないことを知ってしまっているわけですから。



 船から降りてすぐのセブンイレブンでとりあえずmasaさんによるブリーフィングと皆さんの簡単な自己紹介。



 そして境川のmasaさんが製作してくれたすばらしい地図と一緒に出走前の記念撮影をして、いざ出走!

 なのですが、実はサバンナに到着していないインパラさんが数頭まだいるのです。一応この時点でサバンナでの闘いが開始されたのでしたが、



 とりあえず僕は7時32分に電車で到着する残りのインパラさんを待ってみました。一応顔合わせをしておきたかったのと、なんとなく先頭付近を走るのはプレッシャーに感じたりもしたので。時間的にはかなり厳しくなることが予想されましたが、結局かなりのインパラが輪行組が到着してから出走していました。さすが日本産インパラです(笑)

 電車で到着した方たちの自転車が組みあがってから、僕は7時48分に浜金谷駅を走り出しました。今回は終始しっかり自分のペースで走るつもりです。そんなふうに走っていたら、すぐに後ろについていたikedaくん、tictacさん、としさん、OPEさんがパスしていきました。皆前半から早過ぎだ~!と思いながらしばしひとり旅。そうしたら道を間違えて、洲崎の灯台には寄らずに白浜に直行する国道に入ってしまいました。あぶない、あぶない。

 分岐に戻ったらちょうど信号待ちしてるmasaさんと潮こんぶさんがいたので、「こっちでいいんですよね~」と確認する。「そっちだよ~」とmasaさんが指差しでこたえてくれたので安心してコースに戻れました。ありがとうございました。

 そこからは潮こんぶさんとふたり旅。楽に走るという目標から無理のないペースで走っていたこともあって「もしなんだったら先に行っちゃってくださいね」と声をかけたのですが、「これくらいのほうがいいよ~」とのことで平和なペースでご一緒することになりました。なんでも僕と出会う分岐まではmasaさんとかなりのハイペース走行だったようです(笑)



 さて気持ちの良い追い風のなかを心拍計を見ながら快調に走って、9時2分に無事第1チェックポイントの洲崎の灯台に到着です。ここでは先行したOPEさんやモミアミモさん、tanyさん、あるちゃんたちと会うことができました。

 金谷から洲崎灯台まで 35.67km AV30.9km



 洲崎の灯台では簡単な補給をして、少しだけ素晴らしい展望を楽しみました。時間を気にしないツーリングのときはもう少しのんびりするんですけど、今日はそんな余裕はないですね。灯台からの階段を自転車で下っているときにmasaさんとおいちゃんとネロさんと擦れ違いました。こうやって要所要所でみんなの顔が見れると不思議と元気が出ますね。ってまだこの段階だからかもしれないけど。



 洲崎からも潮こんぶさんとのふたり旅が続きます。このあたりはずっと追い風基調で、「これくらいのペースでもあまり休憩せずに走れば結構楽に走りきれちゃうかもしれませんね」なんて会話になったりも。こんな話をしながらももちろんそんなに甘くはないことはわかっていましたが、お互い本当に無理のないペースで走れていたので、気持ち的にも体力的にもまだかなり余裕はありました(笑) この日、僕は普段はほとんど使わない心拍計をつけて、睨めっこしながら走っていたのですが、ここまではその効果抜群といった感じでした。



 そうして第2チェックポイントに着いたのが9時45分。ここでもモミさんやOPEさんをはじめ何人かのお仲間の顔を見ることができました。モミさんは自転車だけでは物足りないらしく、ランニングまでしてましたね。さすがです!

 金谷から野島崎まで 54.2km AV30.2km



 さて野島崎までは平和にやってこれましたが、この先もこんな感じに走り続けることができるのでしょうか?去年よりかはまだ余裕がありますが、ずっとこんなにうまくいくのでしょうか?

 というわけで、風向きの変更とともにこの続き“向かい風編”にて。

今年も房総サバンナへ “向かい風編”

2008年04月05日 | 自転車生活
 “追い風編”より続き

 野島崎を出発してから、予想通り風が向かい風に変わりました。それによってペースも少し落ちます。でも今日は速度よりも心拍計のほうを気にして走っているので、巡航速度が落ちるのはそんなに気になりません。ここらあたりから途中のコンビニやスーパーを通るたびに、休憩をしている仲間たちの姿をちらほらと見かけるようになりました。

 そんな仲間の姿に誘われて、僕と潮こんぶさんも千倉のコンビニで休憩。ここではモリさんやおいちゃん、ネロさんたちとご一緒しました。ここで僕はとくに何も購入はせずに、ボトルに水分補給だけさせてもらって、持参してきた薄皮あんぱんを頬張って早々に出発。巡航速度に関して、僕は他の人より劣るだろうと思っていたので、なるべく休憩回数は少なく、時間は短くしておきたかったのです。そして、巡航速度を少し落として休憩を少なくするというのが、去年より楽に、うまく走りきるための僕の作戦だったのです。

 それから今回はチェックポイント以外での写真がほとんどありません。こんな感じの走りと写真を撮りながらという両立は僕にとっては少し難しいと感じたからです。だから今回は普段のツーリングのように、方々で自転車から降りて写真を撮りながら走るのは諦めました。そのかわり、たまには純粋に“走る”ことを楽しんでみようと思いました。こんな感じに走るのは本当に久し振りだったのですが、それはそれで楽しかったです。そういった楽しさを味わうことができたのは今回の房総オフのかなり大きな収穫だったように思います。これでまた新たな自転車の楽しさをゲット!企画者のmasaさん、ありがとうございます(笑)

 さて千倉のコンビニからはモリさんとしばらくご一緒しました。向かい風に変わって巡航速度は27~29kmくらいに落ちましたが、心拍数はこれまでとあまり変わらないのでそんなにきつくありません。やはり長い距離を走るのであれば、心拍計はかなり有効なのかもしれません。実を言うと、この心拍計普段はあまり調子が良くなくて、ちょっとした上り坂で簡単に230くらいの心拍数が表示されてしまったりするのですが、この日は一応正常に機能してくれていたようでした。

 こんな感じのペースでモリさんと先頭を交代しながら走っていたら、前方からひとりのサイクリストが。おぉ仲間だぁ~と片手をあげて挨拶しながらよくよくその姿を見たら、なんとノアポンさん!気づいたときは本当に驚きでした。なんでこんなところにいるんだ~!って。いやぁ、いくらなんでも普通はこんなところまでパトロールに来ないでしょ。この日でノアポンさんがかなり普通ではないことがわかりました(笑) サプライズ&アメイジングありがとうございました。

 ノアポンさんと擦れ違って少ししたところで、先行する仁丹を吸収した気がするのだけど、仁丹のブログを読むと、仁丹と合流したのは潮こんぶさんと走っているときだったようです。どうもこのあたり記憶が曖昧です。というか、全行程にわたってかなり記憶曖昧なんですが・・・

 モリさんと走りながら、鴨川あたりでかなり長いトレインに追いつきます。抜かれたのか、それとも信号待ちで追いついたのかこれまた記憶が定かではないのですが、とりあえずこのトレインの後ろについたところ、これが超高速トレインでたまげました。向かい風のなかを35km超のスピードで突っ走ります。誰が前を曳いてるんだ?と思って目をこらすのですが、いまひとつ先頭が誰なのかがわかりません。ばっちゃんのようにも見えるし、Fさんのようにも見えるし、モミさんのようにも見える。「とらさんだよ」という声も聞こえます。後から考えるとこの日はじめてお会いしたfuru8maさんだった気もする。でもとにかく速いです。正直残りの行程を考えると、あり得ない速さに思えました。

 ところでこの日、僕は自分で先頭を曳けない列車には加わらないと決めていたんですけど、ここでだけその約束事を破ってしまいました。その列車が発する不思議な吸引力についつい引き寄せられてしまったのです。でも多分そんな感じでこの列車に加わった人って結構多かったんだろうと思います。

 10人以上のこの列車で走ったのはおそらく鴨川から勝浦の少し手前までの20kmくらい。このあたりは少しアップダウンがあって、去年は休憩したりしながらヒィヒィ言いながら走ったのですが、そんな区間を今年は千切れないように必死にペダルをまわしているあいだにいつのまにか通り過ぎてしまってました。途中中切れが起きたので、前の集団に移り、勝浦串浜のデイリーヤマザキで休憩するまでに集団の人数は半分くらいになってました。



 そんなこんなで串浜のディリーヤマザキで休憩に入ったのがちょうど12時頃。ここまで110kmを4時間ちょいで走って来てます。とても良いペースですが、そのかわりにさっきのトレインに乗っかってしまったことによって、かなり消耗した気がしました。せっかくそれまでなるべく消耗しないように走って来たというのに・・・

 ちょうど昼食をとるのに良い時間だったので、僕はここでカップラーメンとコーラを補給。どちらも体に染み渡る美味しさでした。

 このディリーヤマザキではたくさんの人の顔が見れました。ばっちゃん、とらさん、tonyさん、仁丹、tictacさんなどなど。

 ここでも僕は早々に休憩を切りあげ、走り出しました。ここから長きにわたってご一緒することになったのがyoneちゃん。えっと、ここらからで良かったんですよね?やはりかなり記憶が曖昧なのです。

 ディリーヤマザキでの休憩で「ここからはもうアップダウンはないんだよね」ととらさんに訊かれて、「ないです!」とこたえたにもかかわらず、走り出してみるとここからもしっかりアップダウンが続いてました。やべぇ、とらさんを騙しちゃったよと思いつつ、マイペースでアップダウンを進んでいたところ、前方にモミさんやtanyさんの姿が見えてきました。とりあえず、そこに合流しようとペダルを漕いでようやく追いついて少し先頭を曳こうと思って前に出たあたりで突然足に違和感がはしり、あやうく両足つりそうになりました。そんなわけですぐにこれは駄目だと思って後退したのですが、威勢よく先頭に出ようと思った瞬間だっただけに結構恥ずかしいものがありました。せっかく鉄人tanyさんと少しご一緒できるかと思ったのに、これでそれも叶わなくなってしまいました。

 そこからは騙し騙しペダルをまわしながら足の快復を待ちます。自転車から降りてストレッチでもしようかなとも思ったのですが、自転車から降りる瞬間に足がつるだろうことは目に見えてたので、とりあえず乗りながらなんとかしようと思いました。その甲斐あって、しばらく走ったところで足は快復し、 



 なんとか先行している皆さんが休憩していた九十九里に少し入ったところのファミリーマートにたどり着くことができました。良かったです。ここではtanyさん、モミさん、Fさん、としさん、yoneちゃんと一緒になりました。

 ところで、ここに着く少し前の上りで喘いでいるとき、yoneちゃんにいきなりアタックをかけられました。ついていく気力がなく、そのまま坂の終わりまで先行してもらったのですが、今度はちょっとyoneちゃんの後ろについて楽させてもらおうと思って下りに入ったら、しっかり下りきったところでyoneちゃん止まって待ってました。で、手で先に行けの合図。なんだよ~と思いましたが、思わず笑っちゃいました。まったくyoneちゃんのほうが全然余裕そうだったのに!

 さてこのファミリーマートではガリガリくんを1本だけ食べて再び自転車にまたがります。このコンビニを果たしてどのように出発したのかはやはりまったく覚えてないのですが、気づいたら先に出発したtanyさんを除く5人で走ってました。そしてどこかの交差点で海側の道からtanyさんが出てきて、そこからは6人の走りに。

 ただこの列車のペースがまた速いんですよ。とりあえず僕も先頭を少しだけ走ったんですけど、向かい風のなか、ここまですでに300km近く走っているtanyさんが信じられないスピードで前に出てからは、もうこの列車に着いていくのは諦めました。無理してついていっても先頭交代するのは無理と思えたので。tanyさん、恐るべし!と心底思った瞬間でした。

 結局このスピードアップについていけたのは、モミさんととしさん。残る僕とFさんとyoneちゃんは少しペースダウンして、九十九里を進んでいきました。

 このあたりからは僕はもういっぱいいっぱい。途中Fさんが余裕の声で「このあたりはお洒落な建物が多いね~」と話しかけてきましたが、「景色見る余裕ありません」なんて素気ない返事をしてしまいました。すみませんでした。でもずっと向かい風で、ホントにきつかったんです~。

 どれくらい走った頃でしょうか?気づいたらFさんの姿が見えなくなっていました。そこらで限界寸前だった僕は、「先に行って!」とyoneちゃんに叫んで道端の自販機へ。そしてそこで缶に入ったゼリーをすすっている最中にFさんが通り過ぎて行きました。そんなには離れていなかったようです。

 振る回数が少なかったようで、なかなか出てこないゼリーをちゅうちゅうすすったのち、僕も再び走り出します。もう25~26kmしかスピード出ませんけど、とりあえずあと少し頑張ろう!

 そうして走って飯岡の少し手前で再びFさんに追いつきます。そして飯岡からちょっときつめのアップを上って飯岡灯台の分岐へ。ここからの上りがまたきついのですが、上りはじめてすぐにかなり先行していると思っていたfuru8maさんと擦れ違い、もう少し上っていったところで今度はtanyさんと擦れ違いました。これでまた少し元気が出た気がしました。 



 そうして15時53分に到着した飯岡灯台。ここから犬吠崎までは距離にして9kmくらいですから、17時到着はなんとか達成できそうです。ここに来てようやく気持ちに少し余裕が生まれました。



 というわけで、ここでは展望台に上って灯台を見下ろし、少しだけのんびり気分を味わいました。ちなみにここは、犬吠崎よりも雰囲気的にも眺望も良い場所に思えました。寄っておいて良かったです。

 さて残すは犬吠崎までのアップダウン。ここは不思議なことにかなり楽に走れました。



 そして16時39分に今年も犬吠崎に到着。やった!今年も無事完走できました!!

 金谷から犬吠崎 213.77km AV27.7km

 到着した犬吠崎はかなり風が強く、一気に体が冷えてしまいました。そんなわけで、岬のレストランに入ってホットコーヒーを飲みながら、生き残ったインパラちゃんを待つことにしました。



 結局17時半までにたどり着いたのは21頭!



 そして楽しさと苦しみ、充実感と達成感を共有しながらの記念撮影です。



 記念撮影後は、ちょっと迷惑だったかもしれないけれども、21台の列車で銚子駅を目指します。で、このトレインがまた速いんです。先頭を曳いていたのはmasaさんでした。



 そして着いた銚子駅近くの利根川の河口。



 夕日こそ見れませんでしたが、



 走り終えた安堵感のなかでの乾杯はとても心地良かったです。



 こちらは埼玉から自走でやってきて、自走で帰るtanyさん。全行程480kmだそうです。あまりのすごさにことばがありません。



 最後は去年もお世話になった駅前の若松という食堂で打ち上げ。こんな大勢が入れる店なんてないだろうと思っていたのですが、運良く皆一緒に入れて貸切状態で食事とビールを楽しむことができました。去年はあまりの疲労のためにうまく食事が喉を通りませんでしたが、今年は刺身大盛定食だけでなく大粒のカキフライもしっかり頂きました。これでなんとか去年のリベンジは達成できたかな。

 去年に引き続き完走はできましたが、この房総サバンナオフはやはりとても過酷でした。そんな過酷なオフ会を走りきれたのは、一緒にこのオフ会に挑んだ仲間たちのおかげだと思います。参加された皆さん、ありがとうございました。それからプランナー&幹事のmasaさん、今年もありがとうございました。

 本日の全走行距離 244.75km 

年に一度の強化ランと思って

2008年04月04日 | 自転車生活
 去年どうにか走り終えたときは、もう絶対にこのオフ会には参加しないと思いました。とにかく、いかなる留保なしに、本当にきつかったのです。

 でもやっぱり今年も走ってきます。あの半島を。完走こそなんとかできたものの、去年は弱音ばかり吐いてしまってあまりにも不甲斐なかったので。

 今年は去年とは違う走り方をするつもりです。心構えも去年とは少し違います。コース的には明らかに僕向きではないのですが、年に一度の強化ランと思って頑張ってみようと思います。

 そんなわけでとりあえず今年の目標。

 1.事故なく安全に
 2.去年より楽に
 3.完走する。
 4.そして美味しく魚を食べる。



 去年はあろうことか、この僕にして、あまりの疲労でせっかくの新鮮な魚がうまく喉を通らなかったのです。もっともこの点に関してはモリさんはもっと悲惨だったわけですが、今年はしっかり美味しく魚を食べれたらと思います。



 今年もあの大きな川に沈む夕日を眺めながら、勝利(安堵)の美酒を味わえるといいのですが・・・

世界一の坂

2008年04月03日 | 日常生活
 「世界一の坂、上って来た?」

 そう訊ねられたのは、以前ちょろっとエントリーしたことがあるけれども、はじめて自転車を持って海外に出かけたニュージーランドのどこかのユースホステルでだった。MTBで旅していたそのサイクリストいわく、NZのダニーデンという街に世界一勾配のきつい坂としてギネスブックに認定されている通りがあるのだと言う。そして彼はわざわざダニーデンまで出かけ、すべての装備を外してその坂にチャレンジして来たのだと言う。

 その話を聞いて、そのとき僕は「なんて物好きなんだ」と思った。ダニーデンは自然に恵まれたNZの南島のなかではかなり地味な街である(ように思えた)。とくに走って面白いとは思えないそんな街まで、わざわざ世界一の坂を上るためだけに出かけるなんてまったく理解できないと当時の僕は心から思ったものだった。もっともそれなりに興味は持って、「どうでしたか?上れましたか?」と訊ねはしたのだけれども。「上りも下りも、死ぬかと思った」というのが彼のこたえだった。

 しかし、あのときはそんな捉え方しかできなかったけれども、今になってみると、日程的に難しかったので現実的には無理だったのだけれども、「せっかくだからチャレンジしてみたかったなぁ」と思う。世界一の勾配の坂がいったいどんなものか味わっておけば良かったと思う。時がたち、まったく理解できなかったものへの興味が僕のなかで生まれてきたのだ。

 激坂といえば、暗峠なんかも関西に住んでいるあいだにチャレンジしておけば良かったと思う。あの頃は山登りのほうが楽しくて、自転車にはほとんど乗っていなかったのだ。うぅ、なんともったいない。そんなわけで自転車でのチャレンジはなかったのだけれども、一度だけ夜に同僚の先輩の車で偵察に向かったときのことは今でもすごく良く覚えている。坂の途中で一度車から降りて、どんな勾配かを体で確かめてから再び車に戻り、エンジンをかけてサイドブレーキを外した瞬間に「ガガガ!」とものすごい音をたてて車がずり下がっていったときの驚きは強烈だった。ギアが壊れなくて本当に良かったといまでも思う。



 上の写真はダニーデンの世界一勾配のきつい坂。なんでも最大勾配は38%もあるらしい。こんな坂、ロードじゃ間違いなく無理だな。MTBでだってわからないと思う。踏み込んでひとりバックドロップなんてことになったら、ルー・テーズや全盛期のジャンボ鶴田の“ヘソで投げる”バックドロップの比じゃない破壊力に違いないと思う。絶対にただではすまないと思う。そして、乗車して下れるのかもかなりあやしいと思う。ブレーキングには細心の注意が必要だろうし、前から車がやってきたら・・・とか想像しただけで怖ろしくなる。うぅ、やっぱり行かなくて正解だったのかもしれない。。。



 世界一の坂がある街。ニュージーランドのダニーデン。是非とも覚えておいてください。誰か行ってレポートしてくれいないかなぁ~

もっと体を動かさないといけないのだと思う

2008年04月02日 | 日常生活
 ある日の朝食。



 パン11個。

 そして、ある日の夕食。



 ビールと焼き肉のあとに、モスで匠チーズバーガー。

 多分、僕はもっともっと体を動かさないといけないのだと思う。自転車、これからもよろしく頼みます・・・

 ところで付き合いの長い友人は僕を大食いではないと言う。ただ、お前は意地汚いだけだ、と。その通りだと僕も思う。少食とは言えないまでも、普段はいたって標準的な食事量なのだ。信じてもらえないかもしれないが。