1月27日。雨の舞子スノーリゾートで2回目のテレマーク練。スキーをはじめて4回ほどゲレンデで練習しただけで、無謀にも実践へ移ってしまったので、ゲレンデオンリーのスキーはすごく久し振り。ゲレンデで滑るにしても、前回の入笠山のように少しは山を楽しめたほうがいいのだけれども、ゲレンデでさえもひどい滑りしかできなかったことに危機感をおぼえ、2回目は地道にゲレンデオンリーで練習することにした。せざる得なかった。
少し高めの気温のせいで、雪ではなく、小雨降るなか、いくつかさがしたなかでもっとも自分にしっくりきた上の動画を頭のなかで反芻しながら、ゆるい斜面を歩き滑る?滑り歩く?練習を繰り返す。アルペンもテレマークもまったくの自己流なので、こういう練習ははじめて。もちろん最初はうまくできないわけだけれども、続けるうちになんとなくスムーズに歩き滑れるようになってきた感じ。そして歩きながらターンというか、自然な方向転換もできるようになった。前回はとくに左足を前に出すターンが駄目だったのだけれども、歩き滑る練習をしたあとだと、もちろんあまりにひどかった前回と比較してのことだけれども驚くほどスムーズにできるようになった。
ただどんな斜面でもいい感じになったかというと、そんなことはない。少し前進はできたけれども、転倒もたくさん。そんなわけで、降り続く雨と相まってウェアも背負っていたザックもびしょびしょだ。それでも自分としては結構しつこく練習したと思う。練習後は、それなりの充足感とともに温泉に浸かり、気持ち良くアルコールを飲んで、スキーバスのなかでうとうとしながら帰って来た。
2月15日。今度はゲレンデでの練習より山メインで、峰の原高原スキー場から根子岳を目指すつもりで出かけた。まだまだ技術的な不安はあるけれど、根子岳の一般ルートであれば転倒即事故に繋がるような危険な場所はないはずなので、うまく滑れなくてもなんとかゲレンデに戻ってくることはできるだろうと思ったのだ。
現地での時間節約のために、最初からシールはつけておいた。
しかし現地はあいにくの天気・・・。視界はリフトの3つ4つ先がなんとか見えるくらい。風も強い。結局リフトを降りてまずしたことは、つけてきたシールを外すことだった。下手糞だからゲレンデでの練習だけでももちろん良いのだけれども、やはり残念だった。
今回は前回の動画に加えて、上の動画も参考に練習をするつもりでいた。しかし少し時間があいたせいか、歩き滑ることがあまりうまくできない。う~ん、なかなかスムーズには上達しないなぁ。練習していくうちに、少し急な斜面でも2回目のときよりはスムーズにターンできるようになったけれども、まだまだブレが大きく自信は持てない。後半は、ゲレンデの隅?の圧雪されていないそこそこ急な斜面に2度ほど飛び込み、粉雪を舞い上げながら心のなかで歓声をあげたのだけれども、どちらも1度ずつ転倒。当たり前だけれども、やっぱりまだまだなのである。
もしかしたら慎重になり過ぎているのかな、と思わないでもない。細板・革ブーツのときは、多分今回より滑れていなかったと思う。それでも、たいした練習もせずに1月の安達太良山や2月の焼岳に出かけて行ったりしている。安達太良山の頂上付近は完全に氷化していたけれど、上りの緩斜面だったのでなんとかやり過ごした。焼岳のときは、夕方の冷え込みで梓川沿いの雪がアイスバーンになって、ほとんど傾斜がないにもかかわらず、全然エッジをたてることができずに何度も転倒して、自分の下手さとクラッシックなテレマークの弱点を痛感したものの、全体としてみれば楽しいスキー山行だった。
テレマークではなかったけれど、アルペンタイプの山スキーで出かけたときの、いくつかの急斜面が思い出される。エッジをたてて横滑りや斜滑降でなんとかやり過ごしたあの硬い急な斜面をテレマークで通過できるだろうか?山では絶対に転倒してはいけない場所がある。そういうところを無事に降りてこられるか?降りてこられないならば、安全地帯にいるうちにしっかりそのあたりを判断してアイゼンを履いてスキーを担げるか?もちろんテレマークターンにこだわる理由も必要もない。けれど、アルペンターンでさえもそのあたりのことに今は自信が持てない。そして自分の判断にもあまり自信が持てない。
まぁそんなことばかり考えていてはフットワークが重くなるばかりなので、そんなに危険ではない場所と天気の良い日を選んで少しずつまた慣れていくしかないな。ただ、スキーの扱いや滑り以外でも今回不安になったことがあるのだ。
寒さがとにかくこたえたのだ。荒天のせいか、顎先なんかは早くからじんじん冷えていたのだけれども、手足の指先なんかはそうでもなかった。購入はしてあったものの、1回目2回目は使っていなかったグローブの性能の高さに感激しながら昼食のときに写真を撮ったのだけど、その手の指も午後には痛さを感じるようになった。前回根子岳に登ったときに寒さをほとんど感じなかったのは天気が良かったからかもしれないけど、安達太良山のときはかなり天気悪かったけどここまで寒さがきつかった記憶はないぞ。周りを見れば、ゲレンデにいるわけで、寒さは感じているかもしれないけれどまぁみんな普通に滑っている。もともと全然寒さに強いほうではないけれど、さらに劣化したとしか考えられない。こんなに寒さに弱くて、雪のある山を楽しめるのか?そのあたりもかなり不安になってしまった。。。
今回は少しガスが流れて視界が良くなってもこの程度。
13年前、2002年2月4日の根子岳は大快晴。確か風もほとんどなかったような気がする。
今回もこんな景色を期待していたんだけどな。次回こそ。