知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

長崎知事選で考える。

2010年02月22日 | 国家論
民主が負けたといわれています。
いろいろな要因がありますが、
大差がついたことからすると、支持率の低下の影響があると見るのが妥当でしょう。

ここで、風について。
よく、選挙で「風が吹いた。」と言われます。

「風って何?」という感じですが、
風は、イメージです。
 なんとなく、いいんじゃない。
 なんとなく、こっちに入れよう。
 なんとなく、許せない。

大して、政権公約など勉強していないし、理解もしていない状態で、
「どっちにしようかな」で、選ぶ。

そのため、直前の報道が大きくカギを握る。
そして、直前の報道は、面白おかしく視聴率が取れるように動く。

小泉劇場、政権交代(チェンジ)、古くは、青島都知事、石原都知事。
橋下知事も受かるはずがないと言われた前評判をメディアの力で覆した。
これには、一番、政治家が驚いたはず。選挙当時の新聞を図書館で見てみると面白いはず。
そして、メディアの力の恐ろしさを実感したはずです。


思い出されるのが、青島都知事の選挙。
大前研一氏が政権公約を引っさげて立候補したときです。
コンサルタント会社のマッキンゼージャパンの会長が作り上げた東京戦略。
これを企業が頼むと、数百万円はくだらないような代物です。
マッキンゼーに依頼する会社は超一流企業ばかりなので、フィーも桁が違う。
コンサルタントしてもらって、政策を実現していたら、
橋下知事ではないですが、
東京はシンガポール並みの国際都市になっていたかもしれないです。
とても、もったいない。

でも、
 都民は、おそらく、マッキンゼーって何?
 お笑いばあさん見ていたよ。ファンだよ。都民の目線で政治してくれよ。
ってな感じだったんでしょう。

分からない人は、
 将来、自分が豊かになるかどうかではなく
 「どちらがよさそうか」という印象で決める
ということです。

今、民主党は悪いことをしているようだから、票をやるもんか。

衆議院選のときは、
自民党は、年金でめちゃめちゃしていた。だから、票をやるもんか。

その時の報道によって、政権がころころ変わる。


最悪のシナリオは、
 参院選で、民主党が過半数割れを起こす場合
です。

これは、最悪です。
なぜか。

過半数割れを起こした瞬間、ねじれ現象が起きます。
ねじれ現象が起きると、法案が通らなくなります。
法案が通らなくなると、政権運営がストップします。

そうなると、衆議院を解散せざるをえなくなります。
麻生総理などは粘りましたが、
 一般にねじれ現象が起きると、責任ある国会運営を行うためには
 負けることが分かっていても衆議院を解散しなければならない。

そうなると、再び自民党の政権に逆戻り。

この1年間は何だったんだ。ってなことになりかねません。
税金の無駄、時間の無駄。


世界は目まぐるしく動いています。
世界史でもここまですごい変化はなのではないかという感じで、
経済も技術(IT)も政治(EU、パックスアメリカーナの崩壊)も激動です。


そして、中国の戦略は、ほれぼれするぐらい緻密かつ巧妙です。
中国の戦略を学んでいくと、
 北京大学卒の本当に優秀なリーダーが引張っていっていることがよく分かる
と思います。

共産主義国家から、資本主義国家へ華麗に転換していますし、
人権問題も国民を豊かにすることで、うまくかわしています。

地方分権を推し進め、長に出世競争をさせることで、各地方を発展させています。

資源外交は、世界各地に目をやって、巧妙にWINWINの関係を築こうとしています。

そして、ハイチの対応もめちゃめちゃ早い。
日本が援助を決定する数日前に、すでに援助隊がハイチ入りして救助している。


それに比べて、日本は・・・。

だからこそ、こんな政治家に身を任せるべきではないということです。
参院選がどうなるか分かりませんが、仮に、過半数が取れなかった場合には、
政治がストップします。

僕らのような若い世代は、60代の政治家が借金でいい思いをして死んで行ったあと、
その後始末をしなければなりません。
親が借金まみれで死んだとしたら、
 家庭裁判所に3カ月以内に相続放棄の手続き
をすれば、無傷でいられます。

しかし、国の場合は、そうはいきません。

生活保護に労働条件を課すべきであるということについて書きました。
おそらく、このままの上昇率で推移するでしょうから、あと数年後には、
 労働条件や検査の厳格化のほか、
 受給額(「最低限度」の解釈)が、デフレを理由に思いっきり削減される
と思います(セーフティーネットの崩壊)。

さらに、子供手当も、自民党政権に戻ってなくなりますし(民主党政権でも維持は困難)、
母子加算もわずかになるはずです。

年金も税方式になるか、統一されて額は減らされる。
介護保険は受給者の増加により、増額。
消費税は、10パーセント。

高齢でも、働かなくては・・・と思っても、仕事はない。
地方は、すでに崩壊している。


そのころになると、
 贅沢は敵だ
的なスローガンのもと、
メディアを中心に富国政策が取られ、
踊らされやすい日本人はガンガン働いて復活するかもしれないですが。

だったら、今から、何らかの手立てをしておいた方がよいと思います。

国家は無理でも、
 個人はコントロールできるので、参院選で民主党が過半数割れを起こしたら、
 いよいよまずいことになったと思って、スキルアップに全力を尽くした方がよい
と思います。

 国内での権力闘争ほど、国益を害するものはない。
これは、中国共産党時代の歴史(特に文化大革命時代)を学ぶとよく分かります。
逆に、中国の黄金時代を築いた小平の先見の明がいかにすごいかということも、
文化大革命を学ぶとよく分かると思います。

歴史から学ぶということは、こういうことであると思いますが、
自民党と民主党は、国益よりも党益を重視して戦い続けるはずです。
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地方崩壊論6 (考える力つけるトレーニング。駅前商店街の復活)

2010年02月22日 | 国家論
「考える」ことをテーマにした本がたくさん出ています。

ただ、目的は、問題解決能力をつけることです。

そこで、大前研一氏が行っていたというトレーニングをこつこつしていくと、
よいと思います。

電車の広告などを見て、
その企業の売り上げを上げる方法などを、
数分間で考えるというものです。

今回は、そのことを伝えるために、
 地方崩壊をテーマ
にしてみました。

駅前商店街を復活させる方法とは。

こういうことを、勝手に考えていくと頭が柔らかくなると思います。
別に、クライアントに売るわけではないので、自分の仮説で十分です。
また、実現可能性も必要ではありません。
ポイントは、夢みたいな話でも何でもよいので、
 自分で考えてみる
ということです。
 そんな馬鹿な
というような批判は、どうでもよいわけです。
売るわけではないので。

売る場合には、データを収集したり、検証が必要ですが、
トレーニングなので、思いつくままに書きとめる。

アイデアを出すときの鉄則。
 出せるだけ出す。
 アイデアに批判をしない。

批判ばかりする上司がいる会議は、アイデアが出ずに時間の無駄です。



*****

商店街を復活させるためには、
 EUの手法が有効
だと思います。

商店街という一つの事業体を構築する。

今でも、組合を作って会議をしているところもありますが、
町内会みたいなもので、クーポン券やお祭りを取り仕切っている程度です。
さらに、権限を強化していく。


テナントに関する計画。
シャッターテナントの買い取り。直轄地を作る。
直轄地は、予算がなければ、共同駐車場にでもしておく。

シャッターテナントは、商店街全体の価値を低下させます。
楽しく買い物しようとしている客は、倒産した店など見たくありません。
競売になっていれば、団体が協力して落としたり、
任意売却で取得するぐらいの意気込みが欲しいところ。

さらに強化するには、現物出資で、商店街を取り仕切る会社を設立して、
土地は会社所有にしてしまう。各店は土地の賃借権をもらう。
(この場合、店を閉める際には出てってもらえる。)
商店街の事業者が、ホールディングを設立するようなもの。

買い取ったシャッターテナントを集めて、
立体駐車場にする。
フードコートスペースにする。
託児所を誘致する。
資格スクール、学習塾を誘致する。
生涯学習講座を誘致する。
自習室スペースを設置し、商店会員(資格スクール、学習塾、応援会員が利用できる)ようにする。
高齢者憩いの場、デイサービスを誘致する。
ネットカフェを誘致する。

各テナントを光でつなぎ、商品を統一的に販売できるようにする。
生産者とネットで繋げる。生産方法がウェブやブログで見られる。
 養豚農家の「子豚のピーちゃん」←ちょっと食べにくくなるので、野菜ぐらいにしておいた方がよいかもしれないですね。

各店の繋がりを強化する。
八百屋でジャガイモ→レシートを見せればカレー用豚肉50円引き。
 「今夜はカレーセール。」
テレビを購入→家具屋にあるサイズぴったりのテレビ台を検索してもらえて割引購入できる。運送費もおまとめ運送にすると、割引される。配送時間も30分単位で指定可。
これにより時間もお金も削減できる。
(電気屋と家具屋の連合体は結構使える。
さらに、配送の際に、希望者には、カーテンのサイズ測定や無料見積もり、排水管の無料点検などを行うことも可。各店の従業員に搬入の際に手伝ってもらう。)

基本は、
 何が何でも人を集める。
 WINWINの関係を築く。
 ネットを最大限利用し、弱い点を克服する。
 顧客の面倒だなと思うことをすべて取り除く。

つづきは次回。
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