知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

メディアとの付き合い方。小沢問題から考える。

2010年02月07日 | 自分の未来を組み立てる。
自分の未来を組み立てる際に、
 本や他の人から学ぶ
ということが大切ですが、
 メディアも使い方次第では有用
です。

テレビ東京、NHK、BSなど
 視聴率の影響が大きすぎない
ところは、よい番組が比較的多いと思います。
(テレビ東京はもともと視聴率が低いので、フジ、日テレ、TBSからすると異色な感じです。大衆受けというよりは、ビジネスマンや投資家が見てくれればいいよという感じ。)


前にも少し触れましたが、検察が情報を流していたことは、
情報操作の疑いがあり、実はとても危険です。

これにより、「小沢が悪い、やめろ」という国民世論を形成する。
そして、辞任に追い込まれる。
一年前に代表を辞任させた時と同じような手法です。
あちらは現在裁判中。

逮捕起訴できれば、一番の目的達成、
できなくても、政治生命を奪えれば十分目的達成。
政治生命を奪えなくても、影響力をそげればとりあえず成功。

ここが、狙いである可能性があります。

検察には、本音と建前があります。
例えば、別件逮捕です。
本当に取り調べたい罪では、逮捕できないので、
関係ない微罪で逮捕し、
身柄を確保して取り調べ、
本当に取り調べたい罪の証拠を集めて
逮捕するわけです。

狭い取調室での、長時間の取調べ。
なれない環境。自由の束縛。
普通の人だと精神的に耐えられなくなっていきます。

このように、本音と建前が違うわけです。


では、なぜ、辞めさせたいのか。
(あくまでも、仮説です。)

検察も官僚であることを重視して考えます。

民主党がやろうとしていることは、行政改革です。
官僚を政治から排除しようとしています。
現状を変えたくないので、力の源泉を排除したい。

小沢氏を排除できれば、民主党の力は圧倒的に弱くなります。
選挙の戦略、影響力、脅しと利益による人心掌握術。
日本新党による政権が崩壊したのは、小沢氏が離れたからです。

同じことが民主党でも起きる可能性が高い。
また、参院選でも敗北する可能性が高い。
選挙は戦争と同じで、戦略が重要ですが、
多くの民主党議員にはそのスキルがない。

参院選で敗北すれば、衆参ねじれが生じるので、
かつての自民党のように、政権運営が難しくなる。

行政改革も骨抜きになる。


さらに、検察は絶対に通したくない法案があります。
それが、取調べの全面可視化です。
検察からすると、すべてをビデオに撮られているとやりにくくて仕方がありません。

自分に置き換えてみれば分かると思います。
パトカーがすぐ後ろにいると、運転しにくくて仕方がないと思います。
別に、交通違反するわけでなくても、
 監視される可能性がある
というだけでも、だれでも嫌なわけのです。

町中に明らかな監視カメラがあると、なんとなく嫌な感じがするのと同じです。

 弁護士は、別に違法な取調べをしているわけではないからいいじゃないか
というでしょうが、
 検察官や警察官は、やりにくくて仕方がないので、絶対に嫌なわけです。

そうすると、この法案は廃案にしたい。
民主党は全面可視化が必要であるという意見が多い。

つぶしてやりたい。

検察の動きについては、こういった考え方もできます。
そのため、検察に対抗するために、
民主党も情報リークや可視化の勉強会を積極的にやろうとしていたようですが、
あまりにも露骨だったので、自嘲するように指示されたとの報道がありました。


こういった別の見方を知っておくと、
 誘導されにくくなる
と思います。

 報道を疑ったり、背景に何かあるかもしれない。
と考えるわけです。

別に、仮説が本当かどうかは重要ではなく、
 そういう見方もできる
ということが大切なわけです。

報道が絶対正しいという観点でみると、
 知らず知らずのうちに洗脳されたり、誘導される
ことになります。


本来は、メディアがこういうことをやる必要があって、
 リークされた情報に踊らされない
ようにしてから、
 報道する
必要があるわけです。

しかし、最近はおそらく忙しすぎるため、
 垂れ流し状態
です。

そうなると、常に極論に行くことになります。

どういうことかというと、
 振り子の法則
のように、メディアによって踊らされるわけです。

ホリエモンはすごい。21世紀の成功者だ。セレブだ。テレビ局引っ張りだこ。本も売れる。
 ↓
犯罪者。詐欺師。偽物。悪徳商法。虚業。経営能力なし。

青島都知事最高。民衆の見方。
 ↓
無能。何もできない。再度立候補なんてするな。

やっぱり、断固とした態度の石原都知事だ。
 ↓
独裁者だ。公金を私物化するな。さっさと辞任しろ。

メディアのころころぶりは、枚挙にいとまないのでどんどん出てくるはずです。
俗に言う、一発屋芸人もその表れです。

ただ、トヨタの場合は、大量のCMを買ってくれているお客さんなので、
あまり批判はできないかもしれません。


要は、メディアの情報は、
 視聴率とCMスポンサーという2重のファクターから決まる。
ということを意識しておくとよいと思います。

そんな情報を絶対に正しいなどと思わないほうがよいことは、
 容易にイメージできる
と思います。
コメント
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