青年時代に手に取った最初の遠藤周作本が
《寄り添うという作者のキリスト教観を物語を通して感じることができる。女をゴミのように簡単に捨てて要領良く人生を泳いでいく男とその男に捨てられた女の話。男は人生を謳歌しているように思えるが、物語の最後に自問する。この寂しさは、一体どこから来るのだろう。はたして彼は幸せな人生を送れたのだろうか》
結構自分にシリアスに迫ってくる内容であった。高度成長時代を走っていく時代、適当に名誉欲や金銭欲を柱にして仕事生活に入っていく自分の周囲の人たちを観てた時代、この本を読んで要領がいいとか悪いとかの効率性だけが価値の上位に占めることに違和感をおぼえてたことを甘酸っぱく思い出す。この本が遠藤周作の入り口だったと思う。
作者の晩年に書かれたこの本も話題になった本であるが、強いインパクトは残ってない代わりに
これは監督と同じくらい自分を引きずっておる。
映画「沈黙」を観る。
学生時代この本を読んだ20歳過ぎの自分に向けた問い、選択肢は、先に布教に長崎に入ったフレイラ宣教師に次いで次の宣教師ロドリコが転ぶ、棄教する信仰心に?マークをつけ、いかに幕府が弾圧しようとも、切支丹がいかに命を落とされようとも踏み絵を踏むなどの弱いことは弱者のすること・・と考えておった。
しかし、同じ信徒が殺される現場に立ち会えば、自分さえ棄教すれば皆が助かる・・と思えば転ぶほうを選択するんだろう・・と。でもロドリコが亡くなり棺桶に入る遺体にはクロスが置かれていたのがすごく印象に残った。神は沈黙していない証となると・・・。
奥さんは朝から夕方までPC教室。せっかくの一人時間、映画館に行く。けど…明日の60分のお喋り会の原稿を作らねば・・時間が無い。
《寄り添うという作者のキリスト教観を物語を通して感じることができる。女をゴミのように簡単に捨てて要領良く人生を泳いでいく男とその男に捨てられた女の話。男は人生を謳歌しているように思えるが、物語の最後に自問する。この寂しさは、一体どこから来るのだろう。はたして彼は幸せな人生を送れたのだろうか》
結構自分にシリアスに迫ってくる内容であった。高度成長時代を走っていく時代、適当に名誉欲や金銭欲を柱にして仕事生活に入っていく自分の周囲の人たちを観てた時代、この本を読んで要領がいいとか悪いとかの効率性だけが価値の上位に占めることに違和感をおぼえてたことを甘酸っぱく思い出す。この本が遠藤周作の入り口だったと思う。
作者の晩年に書かれたこの本も話題になった本であるが、強いインパクトは残ってない代わりに
これは監督と同じくらい自分を引きずっておる。
映画「沈黙」を観る。
学生時代この本を読んだ20歳過ぎの自分に向けた問い、選択肢は、先に布教に長崎に入ったフレイラ宣教師に次いで次の宣教師ロドリコが転ぶ、棄教する信仰心に?マークをつけ、いかに幕府が弾圧しようとも、切支丹がいかに命を落とされようとも踏み絵を踏むなどの弱いことは弱者のすること・・と考えておった。
しかし、同じ信徒が殺される現場に立ち会えば、自分さえ棄教すれば皆が助かる・・と思えば転ぶほうを選択するんだろう・・と。でもロドリコが亡くなり棺桶に入る遺体にはクロスが置かれていたのがすごく印象に残った。神は沈黙していない証となると・・・。
奥さんは朝から夕方までPC教室。せっかくの一人時間、映画館に行く。けど…明日の60分のお喋り会の原稿を作らねば・・時間が無い。
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