今日の山行は、毎年この時期に行くことにしている“東洋のマチュピチュ”こと新居浜の東平・銅山峰に行き「ヒカゲツツジ」を愛でることである。昨年までは東平(とうなる)まで車で上がっていたが、今年は山仲間のHさんの提案があり、渓谷を遡上して上がることにした。遠登志渓谷である。山に住む銅鉱石を掘る人たちが、所用で出かけた町から端出場までトロッコ電車で帰り、そこから歩いて山の中に在る家々に帰る際のかつての山道の取り付き地点がスタート。 数十年前までは、この山の中で鉱山に携わる人が1万人も暮らしており生活があった。それが証拠に歩き道の石垣に往時をしのぶことができる。 近道を取るかそれとも回り道を取るか。同行のSさんとHさんは左の近道、私は当然右の回り道。近道は短時間で行けるが急峻なしんどい道、回り道は時間がかかるが緩やかだけにゆっくり周りの景色を見ながら歩く道。 歩く歩く。 廃墟の址は杉林。 やっと東平に上がると 白どうだんが咲き シャクナゲも咲いて 今年のマチュピチュ。
早めの昼ごはんにベンチに腰をかけると、アレレ、テーブルの上にマツの実生を見つけ。
今日は憲法記念日である。3人で歩きながらの議論は、話題の憲法第96条と9条のこと。諸外国との関係性において現状にあった改革をするために、96条をいじることについて、3人の話し合いは「ならぬことはならぬ」、と。改憲のために賛成数3分の2以上のバーを2分の1に低くするってことの脆弱さ、そして9条 は戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認という美しい憲法である。戦争と,武力 による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。とあるではないか、これを改憲とは、もってのほか、と。人の生命と攻撃を受けることによる損害などが生じる土地であれ物であれ比較するべくもない、ましてや争いは嫌なこと、という理由。やられる前にやれってことか・・などと。好戦的な人が増えているのか?子供、孫を持つわれら3人は、国民や国土、つまり財産を守るために子らを戦場に送るわけにはいかないなどと急坂を休み休みおしゃべりしながら歩き登る。
やっと逢えました。私が一番好きな花です。高潔なたたずまいでひっそりと谷間に咲いていた。
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