年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

部屋を明渡す

2008-03-16 00:00:00 | Weblog
 6時前だと言うのに下の子供がゴソゴソと何かやっている。大きなスポーツ用エナメルバッグにユニフォームやらストッキングやらタオルなど放り込んでいる。どこへ行くのかと訊ねると、高知へ試合に行くので6時過ぎに家を出発すると言った。先日までの期末試験が終わったと思えば今度はサッカーの試合かよ。ヤレヤレ。次は私たちの出発の番である。先日卒業をした3番目の子供の寮に行き荷物を持ち運ばねばならない。生活道具の量を考え妻と二人で2台の車で行くことにした。テレンコテレンコ休みながら行ったので到着は昼過ぎになった。卒業する人の親達も手伝いに大勢他県から来ている様子、やっぱり自分も含めて親が甘いなぁ。道具もすっかりなくなり狭い部屋を掃除して入寮時よりきれいになった・・・(と思う)その部屋でふと考えた。長男は横浜の安普請の余りきれいではないアパートで自炊をしながら学生時代を過ごした。そこは私が月1の会議で上京した折時々訊ねた部屋である。次男は札幌で学生寮の汝洋寮で4年前まで6年間を過ごした。そこは昨年はじめて見せてもらったが学生らしく汚い狭い部屋であった。そして3男の過ごした雇用能力開発機構職業能力開発大学校の若葉寮も前二人に比べてきれいな寮ではあるが部屋の中の汚さは共通していた。この汚い部屋の中でいろんなことに悩み、希望を失ったり、また、少しの喜びを見つけたりした部屋だったと思うと感慨深いものがある。3人とも貧しい学生時代を過ごしたことになったけれど、この汚い部屋の中でどれほど高潔な自分を作ったのだろうか・・・と1人部屋の中で考えた。この次に使う若い学生も幸あれ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿