年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

良心の線

2008-05-30 22:18:55 | Weblog
 東京で14年、故郷に帰って13年、通して建設技術の仕事に就労。このたび業績悪化により退職を余儀なくされ新たに求職活動に入ったAさん。そのAさんが建築設計における偽装問題にふれて話した言葉、線を引くのは技術者の良心が引く、と言った。その良心が、一時の儲かる仕事に惑わされる。私を見据えて東京新宿の会社に応募したいと言った。午後の眠い時間帯、今日は列をなすほど人がこない、ボツリボツリ。次は大手の衣服関係会社に就職が決まった女性がやってきて私に言った。行きたい気持ちと止めようかの気持ちの間で揺れており、今迷ってるんです、と言って6月1日からの就職届を目の前において話し掛けてきた。販売することと人間関係に自信がないとハンカチを濡らしながら話してくれた。その不安な気持ちを聴く。そして不安な気持ちをまとめて紙に書き整理をした。あふれる涙が止まらない。それが止まった所で、最後に、眠れますか、と聞くと、今夜はたぶん眠れるでしょう、とハニカムように言った。午後のお二人ともカウンセリングモード。お1人1時間近くいすに座って立つ頃にはすっきりとした顔付きになっていたように感じられた。
 我が家の玄関前の夏椿、平家物語に登場する沙羅双樹の花が今年は二輪咲いた。うつむき加減に、はにかむように咲いた。そしてポトンと落ちるは、栄華を極めた末の平家の習いと私たちは学んでいる。

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