年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

すずらん

2008-05-04 00:00:00 | Weblog
 室戸少年自然の家(昔は国立であった)で我が団のボーイスカウトの舎営行事として例年ゴールデンウィークを利用して開いていたのが20年程前になる。そこで私は年少のカブスカウトを担当していた。その当時、これでは将来危ないなぁ、どうなるんだろうと思ったことが一つある。というのは、ネイチャーゲームをした際に各組(40人くらいいた)5~6人の班分けにして野山を駆け巡り10箇所くらいのポイントにつくとそこでクイズがあったり何かを探したりして野山を2時間ほど駆け巡る・・・終わると私がそこの野山にあったどこにでも生えている花を職員の許可をもらい押し花にして、買ってきた額に入れ(額は1つ1000円ほど)各組組長に夕礼時に記念として手渡したことがあった。私はきれいに作ったつもりであったので当然子供達が喜んでくれると思った。ところがそれを見た保護者が、なによ、この花はどこの道端にでもある花じゃないの、とガッカリされた記憶がある。で、何か花屋さんにある珍しい高価なものの方が価値があり、路傍に咲いている花はそれほど価値がない、という思考の中で育つ子供達はどうなるのだろうか、と強烈に疑問に思ったことを思い出す。繰り返すと、商業主義のなかで宣伝された非日常的なものに価値があり、日常的に見慣れたものにはそれほど価値がない、そのように今私たちの生活があるのではないか。これではありふれた何気ない日常の中から、例えば何かに感謝することは困難ではないだろうか・・・今、自分達に求められている能力は何気ない平凡の日常から感謝できる能力を磨くことではないか・・・などと。
 昨日妻がふと、すずらんは咲いているか、と言った。慌てて探すと鉢植えの間にニョコニョコと一株花をつけて咲いておった。

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