年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

夏は来ぬ

2016-05-23 00:00:00 | Weblog
『夏は来ぬ』


卯の花の 匂う垣根に
ホトトギス 早も来鳴きて
忍音もらす 夏は来ぬ

さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾ぬらして
玉苗植うる 夏は来ぬ

橘の 薫る軒端の
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌むる 夏は来ぬ

楝ちる 川べの宿の
門遠く 水鶏声して
夕月すずしき 夏は来ぬ

五月やみ 蛍飛びかい
水鶏鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ


 初夏の月。先ほどまではこの月が朱色に染まっていた。雲間に隠れて再び現れるとその色が落ちていた。
 自然の息吹を感じる。貴し生きるものの鼓動さえ感じる。たとえ木々であったり、競うように咲く花であったりする。ましてや鳥の声であったり、赤ん坊の泣き叫ぶ声など耳に入ると“生きてる”実感が濃い。なんでだろう?近頃世界が強い色して立体的に見えてくる。時に人以外の言葉が入るようで・・なんだかおかしい。

 ホトトギスは知らないが、卯の花は玄関前に咲いている。早乙女の姿は見かけないが田んぼに水を張りトラクターが動き代掻きをしたのち、田植え機が早乙女の代わりに無機質にロボットのように苗を植えている。柑橘の白い花が風に乗ると薫風となって私の鼻にもやって来る。蛍も今盛り。夏が来た。今日も暑い暑い。今夏は乗り越えようか・・心身ともに・・。94歳の母親に比べるともちろん若いが、母同様に自分も乗り越える力が毎年少しずつ衰えているようで・・いやはや。


 今日の計画外相談者は性同一性障害者(MtoF)である。この障害の社会の理解が進まない中で就労の壁に突き当たっている。


 経済的に自立をした生活をしたい、と言った。しかしどこを受けても何度面接に行っても不採用になり、以後閉じこもり気味、ウツ病になる。

 自分にはこれだ言うほど妙案が浮かばない。しかし支援者を求めている以上、かといって傾聴傾聴などとはぐらかすこともできない。なぜなら方法を模索している以上に情報が欲しいと思ってやって来ているわけだから。GIDによるメンタル不全者に対する対応について、Bさんにアドバイスを求めることにした。するとBさんは○○の方法もあるよ・・などと教えてくれた。みんなすごいね。強者に主ねくことより社会的弱者の伴走者になっていることが・・。