年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

ツタが覆う

2013-11-15 21:49:07 | Weblog
  いつのまにか家の周りの白い塀にツタがからまって白い部分が覆われている。適当に切らねばと思うが・・・

 早朝に暗い室内を射るような稲光と雷鳴の激しい音にびっくりして目が覚めた。雨も強く降ってきた。でも、朝の天気予報によれば昼前には晴れ間も見えてくる、と予報通りに陽が差してきた。
 昼過ぎに矯正施設の門を出て駐車場に回ると施設の修理をしている会社の従業員の方々が、みなさんいっせいにどこかのお店で買ってきたお弁当を陽が当たり地面の乾いたところにポリ袋を敷いて食べていた。皆さんそれぞれの種類のお弁当である。昼休みの食事は、その場所がテーブルがなくても、少々寒くても、優しい給仕の女性がいなくても、かたわらにペットボトルのお茶があり、バカ話で盛り上がる同僚がいて、笑い声の続く昼休みの時間があれば、何とか今日の午後も満足出来得る仕事ができるんだろう・・・中にはヘルメットをつけたままの人居り、ペンキの汚れた作業服の人居り。

 このところ毎日、刑余者の面接が続いている。ここで自分に与えられている仕事は、刑の執行者でもなく教育係でもない。就職支援に立ち会うことであり促すことである。ただし、ハローワークが求職者につける条件と同様に、就職の意欲がある人、職業訓練を希望する人以外の今すぐにでも仕事ができる人、職業訓練を希望する人などである。今日も若い人が連行されて来て仕事についての話を聴く。他の刑余者と同様にヤル気はあるが具体的な動き方を模索している状態。そのようなときには積極的に情報提供したりアドバイスを送ったりすることになる。そして彼の話を聴きながら、今後人のために役立つような良い仕事に就いて、自分自身がさらに成長できるような期間が今後続くことを祈るように話をすることになる。自分にとってそのことが受け入れられているのかどうかを計る機会は少ないが、ドアを開けて入ってくる面接のスタート時の顔つきと面接終了時の彼がドアを閉める前に見せる顔つきの差異でもって推し量るに過ぎない。 白書によると全犯罪者の約3割の再犯者が、全体の約6割の犯罪を起こしている。私の所属する施設は、初犯者のA級刑務所(初入者で執行刑期が8年未満の者を収容する刑務所)であるが次の再犯を起さぬよう、犯罪傾向が進まぬよう、累犯者に移行せぬよう就職支援に力を入れている。