年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

ある求職者

2009-11-24 21:27:23 | Weblog
 実は、ふとしたことで相談を受けたのが先々月であった。依頼者は82歳の婦人である。59歳の娘のことで悩んでいる、と私の知人を介して相談があった。結婚している娘さんの旦那さんは、アル中で昼間っから酒を飲み、仕事らしい仕事をここ数年していないのだそうだ。それでも以前は、建築関係の仕事をしていて、ビルなどのサッシを扱っていて娘夫婦とも順調にやっていたけれど、ご主人さんのほうが体調を崩し、仕事に行かなくなって、それ以来酒ばかり飲んでいると話を聞いた。娘夫婦の子供さんは、1人は他県に嫁いでいて、もう1人の子供さんは県内に住んでいるとか。それで相談の内容は、何とか59歳の娘に仕事を与えてくれないか、というものであった。82歳になる母親の年金をあてにしているようで、82歳の老婦人は、死んでも死にきれない、と涙ぐみながらの相談であった。いっそ生活保護を申請しようかなどと娘さん夫婦は話し合っているらしい。
 で、とにかく59才の娘さんを、私の所に来るように言付けして置いた。娘さんの方が、先週から時時私の前に座って、私が提案する求人を検討し、出来そうな仕事を選び、応募している。応募した会社は、併せて5件になる。しかし、すべて、面接の時間になると、風邪を引いたとか、めまいがするとか、やっぱり通勤に遠すぎるとか・・・なんらかの理由をつけて面接に行く前に断っている。そして今日の面接も本人から電話連絡があり、都合が悪くなったので面接にはいけません・・・などと。娘さんの気持ちとしては、母親の年金がある限り働く気持ちがないのかもしれない。ちなみにご主人の方は、天涯孤独の人で、両親はなく、兄弟もなく、親戚もないと聞いた。きっと娘さんの気持ちは、母親のためにハローワークに来ているのかもしれない。娘さん夫婦の方は、年金がないらしい。親は年を取り、自分の子供は自立が出来ない状態で、暗闇の中で歩いているように映る。