暘州通信

日本の山車

玉依姫 様 (四二一)

2013年07月08日 | 日本の山車
玉依姫 様 (四二一)
 神戸市須磨区にある【須磨浦】は、淡路島を望み古くから月の名勝地としてよく知られる景勝の地ですが、謡曲の【汐汲】でもその名が膾炙されてきました。能の【松風】、また、長唄、清元、常盤津として、また歌舞伎にも取り入れられてきました。
 そのあらすじは諸説がありますが、この地に配流となった【在原行平】は、この地で汐をくむ【もしほ」と「こふじ」という美しいふたり姉妹と出会います。行平はすっかり心を奪われ、【松風】、【村雨】と名づけて姉妹と愛し合うようになったのですが、蜜月はたちまちのうちに過ぎ去り、やがて行平は赦されて、都に戻りますが、姉妹の待ち焦がれるこの地を、再び踏むことはありませんでした。

玉依姫 様 (四二〇)

2013年07月08日 | 日本の山車
玉依姫 様 (四二〇)
 秋の山野は野菊の季節で、山野を彩りますが、海岸に生える菊も地方によってさまざまに変わります。北海道の北部にはシカギク、太平洋側にはコハマギク、東北地方から関東にはハマギク、北陸地方から能登半島にはハマベノギク、伊豆半島のイソギク、紀州のキノクニシオギク、瀬戸内の兵庫県から山陽地方にはノジギク、四国にはノジギクの変種のアシズリノジギク、セトウチノジギクというように、地方によって生育種が異なります。友人や、知人がいなくても、秋にそこにゆけば必ず懐かしいこれらの花々が迎えてくれます。
 ノジギクは兵庫県の【県花】だそうですが、これが近年著しく減少しているそうです。なぜでしょうか? その原因は海岸に生えるススキなどの粗朶を刈り取って、製塩の棚に用いていたのが製塩方の変化によって、千年以上もの長いあいだ続いていた【汐汲】が行われなくなってきたために禾本科植物がはびこり、ノジギクの生育を阻んでいるのが理由だそうです。
 自然は大切ですがノジギクの生育環境は、人間との共生にあったのですね。
□参考
次を参考にさせていただきました。
・野菊
2006/11/5(日) 午後 10:31
... そして、今年の国体は"ノジギク国体"をキャッチコピーとして兵庫県で開催されましたね。 【ノコンギク】 本州から九州に生育する野菊で、山野に最も普通な野菊ですね。 ... 【ハコネギク】 関東中部地方の特産らしく、箱根で見つかったので ...
 http://blogs.yahoo.co.jp/ranrun20/23174511.html
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