◆05962 神崎神社祭
□社名 神崎神社
□所在地 千葉県香取郡神崎町(こうざきまち)本宿
□祭神
アメノトリフネノミコト 天鳥船命
スクナヒコナノミコト 少彦名命
オオナムチノミコト 大己貴命
配祀
オモダルノミコト 面足命
カシコネノミコト 惶根命
□祭は七月下旬。
□山車
山車
・明神会
昭和五三年に、成田市田町が曳いていた山車を譲り受けた。
□汎論
神崎神社は、延喜式神名帳に記載されない【延喜式外社】である由緒ある古社である。祭神のアメノトリフネノミコト(天鳥船命)は、アメノトリフネノミコト(天鳥船命)、トリノイワクスフネノカミ(鳥之石楠船神)ともいい、『古事記』、『日本書紀』では、日本神話に現れる神で、神産みの段でイザナギノミコトとイザナミノミコトの間に産まれた神で、鳥のように空を飛ぶことができる神だとある。
だが、この記述は、アメノトリフネノミコトを皇紀に付会させるためであり、それ以前、すでに海神族(綿津美氏)、出雲系の神として祀られていたことを知らねばならない。次もおなじことが言えよう。
オモダルノミコトとカシコネノミコトは、神世七代つづく神とされる十二柱、七代の神の第六代として挙げられている。オモダルノミコト(面足命)には 「オモダルノカミ・淤母陀琉神」の表記があり、カシコネノミコト(惶根命)は、「アヤカシコネノカミ・阿夜訶志古泥神」の表記があって夫婦神となっている。『古事記』、『日本書紀』の記述は、海神族(綿津美氏)、あるいは出雲の神々を皇室神としてとりこむための剽窃があったと考えなければならない。
筆者の見解であるが、神崎神社には『古事記』、『日本書紀』が完成する以前すでに出雲神として祀られていること、神崎神社が延喜式神名帳に加えられなかった経緯には注意を要する。
神代譜と皇統譜を一致させる作業、『古事記』、『日本書紀』の目的でもあったと考えるべきで、そこには、剽窃と韜晦が潜んでいる。『古事記』、『日本書紀』は貴重な史料ではあるが、盲心は禁物でこれを見抜かないと真の日本史が見えてこないことを理解すべきであろう。
□社名 神崎神社
□所在地 千葉県香取郡神崎町(こうざきまち)本宿
□祭神
アメノトリフネノミコト 天鳥船命
スクナヒコナノミコト 少彦名命
オオナムチノミコト 大己貴命
配祀
オモダルノミコト 面足命
カシコネノミコト 惶根命
□祭は七月下旬。
□山車
山車
・明神会
昭和五三年に、成田市田町が曳いていた山車を譲り受けた。
□汎論
神崎神社は、延喜式神名帳に記載されない【延喜式外社】である由緒ある古社である。祭神のアメノトリフネノミコト(天鳥船命)は、アメノトリフネノミコト(天鳥船命)、トリノイワクスフネノカミ(鳥之石楠船神)ともいい、『古事記』、『日本書紀』では、日本神話に現れる神で、神産みの段でイザナギノミコトとイザナミノミコトの間に産まれた神で、鳥のように空を飛ぶことができる神だとある。
だが、この記述は、アメノトリフネノミコトを皇紀に付会させるためであり、それ以前、すでに海神族(綿津美氏)、出雲系の神として祀られていたことを知らねばならない。次もおなじことが言えよう。
オモダルノミコトとカシコネノミコトは、神世七代つづく神とされる十二柱、七代の神の第六代として挙げられている。オモダルノミコト(面足命)には 「オモダルノカミ・淤母陀琉神」の表記があり、カシコネノミコト(惶根命)は、「アヤカシコネノカミ・阿夜訶志古泥神」の表記があって夫婦神となっている。『古事記』、『日本書紀』の記述は、海神族(綿津美氏)、あるいは出雲の神々を皇室神としてとりこむための剽窃があったと考えなければならない。
筆者の見解であるが、神崎神社には『古事記』、『日本書紀』が完成する以前すでに出雲神として祀られていること、神崎神社が延喜式神名帳に加えられなかった経緯には注意を要する。
神代譜と皇統譜を一致させる作業、『古事記』、『日本書紀』の目的でもあったと考えるべきで、そこには、剽窃と韜晦が潜んでいる。『古事記』、『日本書紀』は貴重な史料ではあるが、盲心は禁物でこれを見抜かないと真の日本史が見えてこないことを理解すべきであろう。