暘州通信

日本の山車

20001 柱と山車

2006年06月20日 | 日本の山車
・伊勢神宮真の御柱
・愛媛県八幡浜市柱立て
・山口県岩国町
・山口県蓋置島の山の神神事
・島根県出雲市大黒柱
・鳥取県智頭町御柱
・京都府野田川町
・福井県天道花
・福井県三方町宇波西神社のとぶさたて
・京都市上加茂神社雄松・雌松
・京都市御蔭祭
・京都市雲ヶ畑
・京都市花背
・京都府日吉町松上げ
・京都府美山町松上げ
・石川県中島町お熊甲祭
・滋賀県近江八幡市左義長
・富山県氷見市たてもん
・富山県魚津市たてもん
・富山県高岡市射水神社
・富山県射水市(旧新湊市)
・長野県諏訪市御柱
・長野県下諏訪町御柱
・長野県木曾のとぶさ立て
・岐阜県高山市のとぶさたて(富田礼彦)
・秋田市竿燈
・仙台市七夕
・各地の左義長
・ネパール柱立て神事
・イギリス、フランスなどヨーロッパ各地のメイ・ポール(五月の柱)
・エジプトのオベリスク
・トリコのアヤソフィア
・アンコールワット
・タージマハール
・カナダ各地のトーテム・ポール
・北アメリカ各地のトーテム・ポール

その他


00195 今立の御莱祀

2006年06月20日 | 日本の山車
まだ雪深い越前今立町では、直径およそ二メートル、高さ一・二メートルくらいの、藁で囲み縄で締めあげた俵状円柱形の臺座のうえに、前後に朱の鳥居を立て繭玉をさげた栗、さらに鏡竹、篠竹をたてた蓬莱山に見立てた橇状の山車を曳く。繭玉をさげた栗の木が依代とされる。
山車の曳き出しは木遣唄が唄われるが、第一番は、岐阜県美濃西部(西濃)の民謡「おばば」と同一歌詞で、「おばばどこ行きやる三升樽さげて、嫁の在所へ孫抱きに」と唄われる。
福井県池田町と岐阜県根尾能郷の田楽継承の関連、越前三国から出たといわれる継体天皇の叔母は岐阜県武芸川の出身との言い伝えなど古い時代の交流の足跡をみる思いがする。民謡おばばも発祥は越前だったかもしれない。
「おらいし」は楊子、脅子と呼ぶ菓子器を表現したもの、島臺を大きくしたもの。また今立は世阿弥の能で知られう「花筺」ゆかりの地であり、「おらいし」を「王位莱祀」といって、男大述皇子が枚方にでてのち王位継承した由来に重ねるなど諸説がある。
山車引き出し前には関係者より祝詞が述べられるが、蓬莱祀ではなく御莱祀であると説明される。岡太神社は町内に同名神社が二社ある。明治以前は白山三社称されていたという。東に隣接する池田町でもかつては栗の木に繭玉をつけて境内や田に立てる風習があったという。

参考
・福井県武生市の蓬莱祀。
・福井県池田町。
・岐阜県武芸川の継体天皇伝説。
・島根県隠岐の蓬莱祀。
・石川県白峰の蓬莱祀。