行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

キランソウ、ジュウニヒトエ

2024-05-27 20:00:52 | 花,植物
昨日に続いて3月下旬~4月初旬に写したシソ科の花を。
キランソウとジュウニヒトエを並べて見ました。


3月29日の散歩道、
地表を這うように茎を伸ばして、
キランソウが濃紫色の花をいくつか咲かせていました。


キランソウ(金瘡小草)はシソ科キランソウ属の多年草、
草全体がロゼット状に広がり、
春、茎の先端近くの葉の付け根に唇形の小花をつけます。
古くから薬草として幅広い効能が認められており、
イシャイラズ、イシャゴロシの異名があります。
また、金瘡小草の金瘡とは刀傷のこと、特に切り傷や腫れ物に効果があるようです。


石垣の割れ目に根を伸ばして、キランソウが貼りついて咲いていました(4/10)。
地面に張り付くように放射状に広がるこんな様から、
ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)の別名もあります。


葉がキランソウに少し似ていますが、
3月29日撮影のジュウニヒトエ(十二単)です。
落葉の中から花茎を少し見せていました。


ジュウニヒトエはシソ科キランソウ属の多年草。
4月10日、花茎が伸び、淡紫白色の唇形の花が開いていました。


これも4月10日。
4本の花茎が直立した大型の個体がありました。
直立した花茎には5~10段の段々に花穂がつき、
そこに輪生して小花をたくさん咲かせます。
ジュウニヒトエの名はこのように花が重なって咲く様子を
女官が着用する十二単に見立てたもの。


キランソウとジュウニヒトエの両者間の自然交雑種を
ジュウニキランソウと呼びます。
両種の中間的な形態となりますが、
ジュ ウニヒトエに近いものからキランソウに近いものまで様々あります。
野原でみつけたこの個体、直立し、花は濃紫色です。
一瞬ジュウニキランソウかと思いましたが------
野に逸出したセイヨウジュウニヒトエです。

コメント
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