行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ムササシアブミ、ウラシマソウ

2024-05-16 20:00:16 | 花,植物
3月下旬~4月上旬に写した
ムサシアブミ、ウラシマソウ、ミミガタテンナンショウを並べて見ました。
いずれもサトイモ科テンナンショウ属、
マムシグサの仲間で仏炎苞が特徴です。


3月中旬の薬師池公園にて。
にょきにょきとタケノコのような筒がいくつも出ていました。
ムサシアブミの出芽です。
根元の土にある紅い物体は前年の種実、まだ残っていました。


3月下旬、
筒の中から葉が展開していました。
また、淡緑色と暗紫色のすじ模様の特徴的な仏炎苞も姿を現しています。


4月最初のムサシアブミ(武蔵鐙)。
葉茎が高く伸び、その半分ぐらいの高さで仏炎苞が鎌首を持ち上げています。
仏炎苞は花を包みこむ苞、この中に棒状の花序があります。
この仏炎苞が馬具の鐙に似ていて、
良質の鐙が武蔵の国でつくられていたところからムサシアブミの名が付けられました。


4月上旬の自宅近くの散歩道、
ウラシマソウ(浦島草)の葉がいつのまにか展開し、
名の由来である花序の先端の付属体が釣り糸状に長く伸長していました。


ウラシマソウはサトイモ科テンナンショウ属の宿根性の多年草。
たくさんの葉があるように見えますが、
これは小葉、葉は通常1枚で、成株では11~17枚の小葉がつきます。


道ばたに、まだ若いウラシマソウが生えていました。
成株に比べて小葉の数は少ないのですが、
しっかりと濃紫色の仏炎苞ができ、
その中の肉穂花序先端から浦島太郎の釣り糸にたとえられる付属体を伸ばしています。


4月上旬、
ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)も姿を現していました。
仏炎包に耳たぶのような張り出しがあるのが特徴です。

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