行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

花梨の花、梨の花

2017-04-20 20:00:14 | 花,植物
カリン、漢字では花梨、
その花梨と梨の花、
そして花海棠、
いずれも4月に美しい花をつけるバラ科の樹木です。


カリン、
濃いピンク色の花。
小さいながら美しい花です。
この花、よく見ると雌蕊がなく、雄蕊だけです。


ピンク色の花、
この花はたくさんの雄蕊の他に5個の雌蕊が見られます。
カリンの花には雄花と両性花があり、
当然、実になるのは雌蕊のある両性花の方です。
この小さな花が大きなカリンの果実になります。


さらに薄いピンク色の花、
両性花です。
木によって花色が微妙に違うようです。


小さな花が大きな木にまばらにつくカリン、
引いて花をきれいに撮るのはなかなか難しい。


稲城は梨の産地、
梨畑はまだたくさんあります。
しかし、鳥の被害から守るため、
梨畑はネットで囲われ、きれいに花を撮るのはこれも難しい。
ネットの隙間から狙って見ました。


ハナカイドウ。
中国原産、庭木としてよく使われる落葉の低木です。
下向きに咲く花は鮮やかで可憐です。
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オオバベニカシワとヤマモモの花

2017-04-19 20:00:25 | 花,植物
これが花かと言いたくなるような
おもしろい形の花です。
オオバベニカシワとヤマモモ。


用水横の道端に小木が乱立し、
その幹に球状の花序を見つけました。
そこには紅いたくさんの蕾がつき、
いくつかは薄黄色に開いています。


木の先端を見ると真っ赤な葉、
オオバベニガシワです。
トウダイグサ科の落葉低木、
これは雄花のようです。


雌花あるはずと探して見ると、
別の枝にこんな紅い花が咲いていました。
オオバベニガシワは雌雄同株だそうですが、
ときには雄花と雌花が別々の枝にできるとの記載がありました。


オオバベニガシワの芽吹いたばかりの新葉、
見事な紅色です。
この紅色も芽吹いた当初だけ、
一月もすると緑色の普通の葉に変わってしまいます。


同科でよく似た名前のアカメガシワの葉も
そろそろ芽吹いているはずと探して見ました。


これもおもしろい形の紅い花、
ヤマモモ科ヤマモモの雌花です。


雌雄異株の常緑樹、
こちらは雄花、雄花も紅色、
雌花より早く花をつけます。
6~7月に直径1~2cmの球状の紅い実をつけます。
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クヌギの花に美しい虫こぶ

2017-04-18 20:00:02 | 花,植物
クヌギの雄花に白地に紅い斑模様の美しい異物を見つけました。


クヌギハナカイメンフシ。
クヌギの芽吹きとともに雄花にできる虫こぶです。
普通、虫こぶというと気持ち悪いものが多いのですが
これは美しい色合い、形です。


同じものを反対側から、
こちらから見ると尾状雄花にできていることがわかります。
虫こぶの形成者はクヌギハナカイメンタマバチ。


イヌシデメフクレフシ。
イヌシデによく見られる虫こぶです。
虫えい、ゴールとも呼ばれる虫こぶ、
ダニ、アブラムシ、タマバエの幼虫など、
さまざまな虫が、植物に寄生することで
植物組織が異常な発達を起こしてできる異物、
多くはこぶ状になるため、虫こぶと呼ばれます。


これもイヌシデフクレフシ、
この虫こぶがついていればイヌシデであるとわかります。
形成者はダニの一種のようです。


イスノハタマフシ。
クヌギとともにイスノキには多くの種類の虫こぶができます。
この虫こぶの形成者はアブラムシ。


シロダモの葉にも、
病気かと思いました虫こぶです。
シロダモハコブフシ、タマバエが形成者です。
いろいろな樹にできる虫こぶ、
専門の図鑑も発行されているようです。


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まだ蕾ですが。

2017-04-17 20:00:52 | 花,植物
4月下旬から5月上旬に咲く木の花、
ハナイカダ、ウワミズサクラ、イヌザクラ、ツリバナそしてタブノキ、
葉の芽吹きとほぼ同時に蕾ができていました(5/12)。


ハナイカダ科ハナイカダ。
葉の葉脈の上に花を咲かせ、実をつけるおもしろい樹です。
どの葉にも数個の蕾が乗っています。
雌雄異株の樹、雄花の蕾です。


その雄花の蕾を横から、
葉に乗っているのではなく、
葉脈から花柄が伸びているのがわかります。


ハナイカダ雌花の蕾、
雌花は一つの葉に一つ、
また雄花に比べて花つきが悪く、
どの葉にも花がつくのではないようです。


バラ科ウワミズサクラ。
花序にたくさんの丸状の蕾ができています。
サクラの仲間ですが、
この蕾が咲くとブラシのような房状の花になります。


バラ科イヌザクラ。
房が小型のウワミズサクラとよく似たブラシ状の花がつきますが
蕾の様子はかなり違って見えます。


ニシキギ科ツリバナ。
葉に包まれるように小さな蕾ができていました。
これから花柄が伸び、
小さな花が枝に吊り下げられたように咲きます。


クスノキ科タブノキ。
常緑の樹ですが
紅い大きな冬芽は混芽、
各芽から蕾と新葉の両方がにぎやかに展開しています。
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尾状雄花

2017-04-16 20:00:34 | 花,植物
4月、木々が美しく芽生え、
同時に尾状の雄花も美しく輝いています。
オニグルミ、クヌギ、コナラそしてクマシデの
芽生え、雄花の姿を撮ってきました。


クルミ科オニグルミ、
新葉も尾状雄花も鮮やかな緑色です。


なぜか川沿いによく見られます。
日本原産のクルミとしては唯一食用になるそうです。


ブナ科コナラ属クヌギ。
葉の芽吹きとほぼ同時に
雄花が枝いっぱいに咲きます。


山野によく自生し、
春4月、雄花の黄緑色に山を染めます。


ブナ科コナラ属コナラ。
銀白色の芽吹きの葉が美しいコナラ、
その葉の芽吹きとほぼ同時に尾状雄花が咲きます。


ドングリがなり、カブトムシやクワガタムシが集まり、
クヌギとともに関東の雑木林を構成する重要な樹木です。


カバノキ科クマシデ属クマシデ。
この樹も葉の展開とほぼ同時に花をつけます。
山野に自生していますが、
公園樹としてもよく見られます。


よく似た同属のイヌシデに比べ、
葉は細長く大きく、葉脈の数が多くあります。
また、果実も大きく存在感があります。










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カタクリとナガバノスミレサイシン

2017-04-15 20:00:31 | 動物
3月下旬が寒かった今年、
桜もなかなか咲き切らずにいましたが
カタクリも例年より遅くまで花が咲いているようで、
4月7日でもきれいな花が見られました。


管理地になっていて、
なかなか近くで撮れないこの場所のカタクリですが、
遅く咲いたこの個体、
管理地の外の山道に立派な花をつけていました。
マクロレンズで撮れました。


花びらが反り返り、
色もきれいな花ですが
ここは山の斜面地、
しゃがんで下から写していますがどうしても
地面が写り、すっきりしません。


これは望遠レンズで2輪の花を。
カタクリ、
ユリ科カタクリ属に属する多年草、
早春、落葉樹の葉が芽吹く前の4-5週間程度だけ地上に姿を見せ、
残りの期間は地下で生きます。
スプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる代表的な植物です。


花の終わり。
花弁が落ち、花の中の様子がわかります。


管理地の外に咲いたカタクリを前ぼけに
ナガバノスミレサイシンの花。


少し位置を変えて、上と同じ被写体。
このナガバノスミレサイシンの花、
よく見ると白色に薄い紫色がかかっています。


同日、近くで写したナガバノスミレサイシン。
花色に幅があるようです。
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マルバコンロンソウとユリワサビ

2017-04-14 20:00:18 | 花,植物
稲城の散歩道に
マルバコンロンソウとユリワサビの花を教えてもらいました。
いずれもアブラナ科植物、
普通は自然性の高い山地の沢沿いなど湿った場所に見られる草、
多摩丘陵にあるのは珍しいそうです。


アブラナ科マルバコンロンソウ。
本州から九州に分布する一年草です。
昨年、教えてもらった山地の草原をのぞいて見ると
早くもは何株かが早くも花をつけていました(4/2)。


ネット情報によると 、
「多摩丘陵ではごく限られた地域の湿性のある林縁などに
ごくごく稀に見かける」とあります。


葉は円形から卵形、
タネツケバナの仲間になりますが
これほど丸い形の葉は他にありません。
花もタネツケバナに比べ大きくしっかりしています。


ユリワサビ、
アブラナ科ワサビ属の多年草です。
ワサビに良く似た葉と花の姿、
根に小さなユリのような球根ができるのでユリワサビの名があります。


ユリワサビは「山に咲く花」にも載っている山の植物、
高尾山などでは見られますが
多摩丘陵にあるのは極めて珍しいようです。
同行者によると、
以前はもっとたくさん見られたとのことですが、
そばにムラサキハナナが勢力を伸ばしたせいなのか、
数株をやっと見つけました(4/2)。


アブラナ科タネツケバナ。
ユリワサビの直ぐ近くに咲いていたので
ついでに写しました。
この草はいたるところに見ます。
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アケビ、ミツバアケビの花

2017-04-13 20:00:08 | 花,植物
山野の道に
アケビとミツバアケビの花を見つけました。
両者とも甘い果実をつける山野の果樹、
秋の果実はなかなか見ませんが、
春の花はときどき見かけます。


アケビ科アケビ(木通)、
雌雄同株で雌雄異花の蔓性落葉低木です。
そのアケビの花、
右に一つある大きめの花が雌花、左が雄花です。


雄花、
3枚の花弁状の萼片、
その中央部に6本の雄しべがミカンの房状についています。
観賞に耐えうる美しさです。


雌花は雄花の手前から長い柄をだして
先端に花をつけます。
雌花には円柱形の雌しべが3〜9個つきます。
写真の花は5個ついているます。


まだ咲きたて、
ミツバアケビの雌花、形はアケビの雌花と同じようですが
色は濃い赤褐色に見えます。
小葉が5枚つくのがアケビ、3枚がミツバアケビです。


雄花も雌花と同じよう赤褐色、
反り返った花弁状の3枚の萼片は長さ2mmほど、
アケビに比べて小さな雄花です。
中央に6本の雄しべがミカンの房状につくのはアケビと同じです。


新葉のわきから総状花序を伸ばし、
花序の先端に十数個の雄花がつき、
基部には雄花より大きな雌花が1 - 3個つきます。[
アケビの仲間は自家不結実性のため、
結実するためには違う個体が必要とのこと。
異品種であればより結実しやすくなるようです。

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春草のアオジ

2017-04-12 20:00:36 | 
久しぶりの小鳥、
3月下旬の散歩道に写したアオジとルリビタキ、
今まで掲載の機会がありませんでした。


カラスノエンドウそしてタネツケバナ、
春の草の花の中にアオジ♀を見つけました。


人の気配を感じると直ぐに逃げてしまい、
なかなか近くで写せなかったアオジです。


この個体、
しばらくおとなしくしていてくれました。
ホオジロ科アオジ、
春になると、山に戻り、
平地のこの辺りでは今はもういなくなっています。


どこからかヒタキと思われる鳴き声、
声を頼りに探して見ると、
低木にルリビタキの姿、
いそいで望遠ズームに付け替えました。


よく見ると翼に青色が見られ、
多分、若い雄です。
ルリビタキも春になると山に戻り、
里山から姿がなくなります。


枯れチガヤの中にヤマガラ。
平地でも一年中見られますが
春~夏、一部個体は山に戻ります
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桜と桃の花

2017-04-11 20:00:03 | 花,植物
ソメイヨシノはまだ咲き始めでしたが
枝垂れ桜、大島桜、桃は花盛りでした(4/2)。


自宅近く、小さな公園の枝垂れ桜、
4,5本の樹が一斉に咲きだしていました。


樹全体を写すとどこからとっても電線が写りこんでしまいます。
公園横の民家の垣根、窓が背景になっています。


オオシマザクラ(大島桜)、
ソメイヨシノより少し早く開くのでしょうか
若葉とともに白い花が日に輝いて見えました。


逆光でオオシマザクラの花、
花びらに当たる日を写して見ましたが-----。


枝より早く幹に咲いたソメイヨシノ、
蕾とガクはピンクです。


ハナモモ、
白、紅、桃の花が並んでいたので、
3色を同じ画面に。


こちらは一本の樹に紅色と桃色、
モモには混色の花をつけるものがよくあります。
白、紅、桃と3色混色もあります。


白と紅の絞り。


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