行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ガウラとニゲラ

2011-06-20 21:11:35 | 花,植物
ガウラとニゲラ,よく似た花の名らしからぬ名です。
ガウラはアカバナ科,ニゲラはキンポウゲ科と
その姿形は大きく異なりますが,
開花時期が重なるからでしょうか,両者とも丈夫な植物だからでしょうか,
6月初旬,同じような場所に隣り合わせに咲いているのをよく見ました。


ガウラの花です。
この花,白い蝶が枝にとまり羽ばたいているように見えるので,
白蝶草(ハクチョウソウ)の名もあります。
花期は6月~10月とありますので,これはまさしく咲き始めの若い蝶,
フレッシュに美しく咲いています。
その若さにつられてでしょうか,虫が来てとまりました。


写真は白花の白蝶草ですが,ピンク色のガウラもあります。
ピンク色のガウラはもう一つの別名ヤマモモソウが似合います。


南ヨーロッパ原産のニゲラ,江戸末期には日本に渡来していた植物です。
ニゲラの名はラテン語のニガー(黒い)に由来しています。
クロタネソウ(黒種草)の別名から想像されるように,
これは種が黒いところが由来のようです。
しかし,花の種はたいがい黒のような気がします。
よほど黒が濃いのでしょうか。


花色は白,青,ピンクがあるようです。
花びらに思えるのは実はガク,そのガク片,蘂に特徴があり,
印象的な面白い形の花です。
どこかマツムシソウに似ているようにも感じられます。


果実がまた面白い形をしています。
この果実生け花によく用いられるようです。

白蝶草揺れて涼しき風となり
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蛍袋(ホタルブクロ)

2011-06-19 16:25:54 | 花,植物
今年も稲城市上谷戸(かさやと)親水公園の
ホタルの里で6月3日から6月12日までの間,
ゲンジボタルが放され,ホタル鑑賞会が実施されました。
上谷戸親水公園は多摩ニュータウンの一角にあり,
今でも里山の風情が残されている貴重な場所です。
私にとっては土日の散歩コースの一つであり,
野鳥,トンボ,蝶,野草などの姿を観察,
写真によく撮る場所でもあります。




そんな里山の近くに,キキョウ科の野草,
ホタルブクロがそれぞれ白と紫の花をたくさんつけていました(6/4)。
いかにも素朴な日本らしい野の花です。
ホタルブクロの名の由来は,いろいろあるようですが,
子供たちがホタルをこの花の中に閉じ込めて,
遊んだところからという説が有力のようです。


昔はこのホタルの里の上谷戸川にもホタルブクロに捕って入れられるほどに,
たくさんのホタルが自生していたに違いありません。
放されたホタルたちが生き残り,
子孫を残す環境ができればすばらしいことです。

ホタルブクロというとなにか雨が似合います。
小雨の中の小さな白花です。


花色は紫と白といわれていますが,
その中間の薄いビンク色もよく見ます。
自宅の庭の隅に毎年出てくる薄いピンク色のホタルブクロです。

少年のあの日あのころ蛍狩
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赤花夕化粧の白花,紫蘭の白花

2011-06-18 17:45:03 | 花,植物
今日が大震災からちょうど100日になります。
なかなか,思うように進まない復興そして原発の事故処理です。
そんな中,それぞれが党利党略に走り,
それぞれが自分の利に動いているように思える永田町です。
大連立でも部分連立でも,誰が総理大臣でもよいでしょう。
早く,全党一致して,力を合わせて,日本国民のための政治,
震災の復興に全力を挙げて,取り組んでほしいものです。

そんな永田町にちなんで,その名と実態が異なる花を載せてみます。

赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ),
北アメリカ原産のアカバナ科の雑草花,
5月~9月ごろまで,ピンク色のきれいな4弁花を野に咲かせます。


基本的にはその名のとおり,紅色,濃いピンク色の花なのですが,
白い花のアカバナユウゲショウもまれにあるようです。
白花なのに赤花,なにかおかしいですね。


紫蘭,もともとは野生蘭ですが,
今は純粋に野生のものはほとんど存在しないようです。
しかし,栽培されていたものが野に広がり,半ば野生化しています。
ラン科では庭や人家近くの野に最も多く見られる花です。
その名のとおり,大部分が紫の花,野の緑に映え美しく野に咲いています。


白い花をつける紫蘭もあります。
これも白花なのに紫蘭,おかしいですね。
写真は薄いピンクが少し混じっていますが,純白のものもあるようです。




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ピラカンサスに車輪梅の花

2011-06-17 23:16:00 | 花,植物
秋に真っ赤な実が驚くほどたくさんなるピラカンサス,
そして黒い実のなる車輪梅,
いずれも梅雨入り前の5月の空に美しく咲いていました(5/22)。
実は赤に黒と違いますが,花は両者とも白色です。




秋から冬の真っ赤な実のイメージが強く,
花はあまり印象にありませんが,
ピラカンサスにもこんなきれいな花が,
そして当然のことながらたくさんの花が咲きます。


花が梅に似ていて,枝の分岐する姿が放射状となり,
車輪のスポークのようであるので車輪梅の名があります。
バラ科ではありますがシャリンバイ属,梅の仲間ではありません。


上の写真のものに比べると葉が丸いことが分かります。
このように葉が幅広く卵形のものをマルバシャリンバイ,
幅が狭いものをタチシャリンバイと区別して呼ぶことがあるようです。

この花のみな実となるやピラカンサス
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都忘れ(ミヤコワスレ)色々

2011-06-16 21:21:07 | 花,植物
ミヤコワスレというと,花は薄紫であり,
ピンクや白のものはよく似ているがどれも違う花と思っていました。
しかし,どうもどれもミヤコワスレのようです。
そんな色々のミヤコワスレの花を撮ってみました。
これ以外にも濃紫もありました。


毎年我が家の庭の日陰に弱弱しく咲く薄紫のミヤコワスレです。


ピンクと薄紫の中間色です。


ピンク色のミヤコワスレです。


白のミヤコワスレもあるようです。

梅雨月のやみやこわすれや花ひとつ
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梨の袋かけ

2011-06-15 22:39:53 | 風景

梅雨の晴れ間の蒸し暑い日となった6月5日の日曜日,
稲城の梨畑のところどころで袋かけの作業が行われていました。


袋をかけることにより,病害虫の被害を防ぐことができます。
梨の栽培には大切な作業です。
9月上旬の収穫まで,この袋に守られて育ちます。
きっと,大きく甘い実に育つことでしょう。


ほとんどの畑では袋がけが終わっていましたが,
探してみるとまだ袋かけ前の梨畑も残っていました。
4月中ごろに花が咲き,約50日でこの程度の大きさ,
直径3cmほどまで梨の実は育っていました。


稲城は梨と並び巨峰の改良種である「高尾ぶどう」も有名です。
梨畑の横のぶどう畑ではこれがぶどうの花なのでしょう,咲いていました。

今年の夏も暑くなりそうな様子です。
梨もぶどうも甘く,おいしく育ちそれはそれでよいのですが,
今年は電力不足,節電,省エネで乗り切ることが国民に求められています。
役所などではスーパークールビズを推奨し,
一部ではそのような服装での出勤がすでに始まっているようです。
しかし,テレビに映るその姿の中には,
不快に感じられるものもあり,行き過ぎ,やりすぎの感が否めません。

クールビズここはハワイか丸の内
ハワイまで出かけてみたしクールビズ
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ウツギ,ヒメウツギ,バイカウツギ

2011-06-14 20:07:57 | 花,植物

6月初旬,梅雨空に真っ白なウツギの花が咲き出していました。
卯の花ともよばれるこの花,唱歌「夏は来ぬ」にもあるように,
夏の訪れを告げる花です。


空木(ウツギ)の名は根元に近い茎に空洞があるから,
しかし,空洞があっても木質は硬く,
木釘の材料として使われています。


卯の花より一月ほど早い5月初旬,
これも白いきれいな花を咲かせるヒメウツギ,
山野の谷沿いの岩場などに多く見られる落葉低木です。
ウツギ(卯の花)より葉や花が小型なためこの名がつけられています。
環境適性が広範囲であり,育てやすい庭木としても広く利用されているようです。


梅に似た上品な純白の4弁花を咲かせるその名も梅花空木(バイカウツギ),
卯の花とほぼ同じく6月初旬に花を咲かせていました。
本州,四国,九州の山地などに自生するようですが,
八重咲きや大輪の園芸種も作られ,庭木としても利用されています。
このバイカウツギそしてウツギやヒメウツギはユキノシタ科のウツギ,
タニウツギやハコネウツギ,ニシキウツギなどはスイカズラ科,
同じウツギの名がありますが,科が異なります。
幹の中が空洞であるのが共通でどれもウツギ(空木)の名がつけられています。

卯の花や匂いなけども虫集む
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スズメの水浴び

2011-06-13 22:03:00 | 

小さな池の対岸にスズメが一羽飛んできて,水浴びを始めました。
水浴びの後,羽を逆立てて水をはじいていたところでしょうか,
面白いスズメの表情,姿が撮れました。


まだ6月,水浴びには季節が少し早いのでしょうか,
水が冷たいというような表情です。


それでも再び水の中に,頭から突っ込みました。


こちらは別の個体,体の大きさから考え,おそらく子供雀です。
他の鳥の羽毛を銜え,うれしそうにこちらに歩み寄ってきました。
まだ,怖さを知らない無邪気な子雀です。

雀の子恐れ知らずに大通り
雀の子いまは無邪気に遊びたり
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カルガモの親子

2011-06-12 21:11:43 | 
三沢川の水鳥,カルガモだけになってしまいましたが,
そのカルガモに雛が誕生したようです(6/5)。


こちらのカルガモ,少子化でしょうか,
なにかの事故で減ってしまったのでしょうか,
父親,母親に雛が2羽だけの家族のようです。
2羽の雛も仲がよく,ずっと親鳥のそばにいます。
さあ,これから泳ぎ方の訓練です。
親鳥の後を必死についていく雛鳥,思わず応援したくなります。


泳ぎの訓練も無事終わり,岸辺に上がって一休み,
それぞれ決まった場所があるようです。
雛鳥が一番よい場所を占めています。
母親が優しく雛鳥を見守っているように思えます。


こちらのカルガモ,先ほどよりさらに小さな雛鳥が5羽いました。
しかし,親鳥は一羽,放任主義のようで,
5羽の雛鳥,てんでんばらばらに行動しています。
一羽は水遊び,一羽はさらに陸の上を探索に出かけました。
なかなか5羽が一緒になる機会がありません。
とりあえず3羽が親鳥の付近に集まったところです。


こちらはまだ子作りをしないで,
二羽でゆっくりと暮らそうとしているペアーでしょうか,
二つ並んだ石の上に乗り,
二羽で仲良く梅雨の合間の日の光をいっぱいに浴びていました。

鴨の子の親より多く水しぶき
鴨の子も手足ばたばた泳ぎけり


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百合の木・ブラシの木

2011-06-11 23:02:16 | 花,植物

やっと見ることのできた百合の木(ユリノキ)の花です(5/31)。
冬の枯れ花(実)を見るたびに,
ユリあるいはチュウリップに似ているといわれるユリノキの花を,
今度の夏は是非見ようと思うのですが,
毎年時期を逃したり,地上からは葉に隠れて見つけられなかったりして,
見ることができませんでした。
職場付近の少し高台,横から樹を見られる位置から撮ったユリノキの花です。
薄い黄色,チューリップに似ているといわれれば似ています。


ユリノキは北アメリカ原産のモクレン科ユリノキ属の落葉高木,
明治の初期に日本に入ってきているようです。
この時代はチューリップがまだ一般的でありませんでした,
そこでより身近な花,百合に似ているということでその名がつけられたようです。
今ならばおそらくチューリップの木の名になると思われます。
ちなみに英名はチューリップツリー,
生長が速く,街路樹,公園樹としてよく利用され,
また,重要な蜜源植物でもあるようです。
葉の形が半纏に似ているところから,ハンテンボクの別名があります。


こちらは一目見て,ブラシの木の名がすぐに浮かんだ花です(6/4)。
フトモモ科ブラシノキ属,オーストラリア原産の植物です。
長い花糸が穂状花序をなし,花序全体がブラシのように見えます。
花の名としてはどうかという気もしますが,よく体を現す名前です。
よく見ると花序の先から枝が伸びるという面白い特徴のある木でもあるようです。

百合の木の空を見上げて花探す
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