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日中関係、過去の政権で密約はなかったか?

2012-10-01 05:39:20 | 日記

日中関係が冷え込んでいる。特に尖閣諸島を巡って際立った意見が多い。日本と中国が歩み寄りのできない距離になっているからだ。NHKのBS番組で日中国交回復から現代までの経過を放映していた。その中で、日中共同声明に関する資料に、尖閣諸島については棚上げする、ということが書かれているという。何をどのように棚上げしたのか、ということが問題であり、そのことが、それ以降どのように処理されてきたのか、ということである。

棚上げされた問題が、最近になって、海底資源の問題が浮上し、領土問題にまで発展していった。外務省や自民党政権の中で、日中国交回復以後に、この問題を協議したことはなかったのだろうか。棚上げされたまま、今の今まで放置していたとしたら、自民党政権の責任は重い。民主党政権になって僅か3年である。民主党には、この問題の経緯など誰も知っている人はいないはずだ。一昨年、中国漁船が海上保安庁の船に衝突するという事件が起き、その後、香港から中国人の船が尖閣諸島に来て、上陸するという事件が起きた。自民党政権の時に、何も解決しないまま放置しておいたために、大きな問題になってしまったということだ。

尖閣諸島に関して、過去の政権政党が、中国と何らかの密約をしていなかったのか、ということだ。領土問題を放置することで、日中関係に何も問題がない、という形を取りたかったのが自民党ではないのか。今回のように大きな問題に発展する前に、中国が、過去に尖閣諸島は日本領だと出版物を出していることを、中国にしっかりと認識させるべきではなかったか。今の中国の政権は、もうすぐ交替をすることが決まっている。次の政権になった時、日本はどのような対応を考えているのだろうか。自民党と外務省がもっとしっかりと対応していれば、今のような危機的状態にはなっていなかったはずだ。特に、外務省は、対中国に関しては大失態をしたということだ。仕事をまともに、まじめに、していなかったのである。民主党政権は、領土問題は存在しない、と主張しているが、中国との何らかの密約があるようにも見える。

もう一つ付け加えれば、日本の外交は何かおかしい事ばかりである。外交官は海外に遊びに行くのが目的ではない。対外交渉をするのが目的のはずである。特に、近隣諸国との外交はうまくやって当たり前、それができないようでは失格である。「閣下」などと崇められて、祭り上げられて、有頂天になっている大使は、本当の外交術をしっかりと身に着けてほしい。呼び名で誤魔化そうとしても人間の本質は誤魔化せない。外交官は国の代表である。これは国会議員と全く同じなのである。

外国との密約では、佐藤元総理がアメリカと文書で交わしていたことは報道で知られている。こんな密約が行われていることが果たして本当に国民のためにやったことなのか、疑問である。日中関係で、密約があったか、なかったか、誰も知らないことだが、ないことを望んでいる。

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