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コピー天国の中国、知的財産権はまだ先の先

2019-05-27 09:05:53 | 日記
中国で行われる商品に関するコピーは、半端ではない。ここまで真似するか、というほど似ているのだ。トランプ大統領が中国政府に対して知的財産権を訴えるのは納得が出来る。中国政府は知的財産権の法律は完備しており、その運用には力を入れていると主張している。しかし、実態はその反対である。海外からの知的財産権に関する訴訟は中国国内では殆んど中国企業に勝ち目はないのが現状だ。この現状は中国政府も知っているはずだが、政府は飽くまでもしっかりと管理しているとしている。

中国は何故自国で新しいものを開発しないのだろうか。それは他国にあるデザインをパクった方が手っ取り早いからである。自分たちで考えるよりも他国の素晴らしいデザインをそのまま使った方が売れるからである。勿論工業所有権という考え方は全くない。そもそも、中国政府が最初は国ぐるみで外国のデザインをパクるのを推奨していたからだ。そういう悪い習慣が今でも人民に根付いてしまっている。従って直ぐに治らないのだ。工業所有権という考え方を政府自身が厳しく対処すればいいのだが、それを怠ってきたのだ。

中国では他人の物真似をすることに全く罪悪感がない。政府要人の中にも今でも昔と同じ考え方を持っている人間がいるのかもしれない。要は、違反者に対しては厳しく取り締まればいいのだが、取り締まるべき当局が怠慢なのである。治安関係は厳しく取り締まることが出来るのに、工業所有権に関してはそれが出来ない、という中国の基本的なことがおかしいのだ。司法、行政、立法が共産党に支配されているからではないか。共産党の考え方ひとつでできるはずだ。

もう一つ問題があるのは、海外から企業誘致をした場合に、海外の企業が持っている工業所有権やノウハウをすべて中国政府に公開しなければならないことだ。この件に関してもトランプ大統領は異議を唱えている。中国が何時まで経っても自動車のエンジン、ジェット機のエンジンなど機械工学分野において自国で基礎研究が疎かになっているのは何故なのか。精密機械に関する基礎が研究されていないからだ。また、ロケットを打ち上げているがすべてロシアからの技術提供によって行っているのである。

幾ら宇宙に人間を送り込んでも基礎技術が出来ていないと何時かは大きな事故を引き起こすであろう。高速鉄道でも日本とドイツから与えられた基本技術を越えていない。基礎研究をしようという意気込みが全く感じられないのだ。数年前にノーベル化学賞を受けた人がいたが、この人も政府が薦めていた研究をしていたわけではなく中国では亜流なのである。中国が研究に関する論文の数が日本を抜いたといっていたが、論文の数の問題よりも基礎研究をするという心構えが必要なのではないか。
コメント
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