一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

国は司法制度の違いをしっかりと説明しろよ

2019-05-14 09:16:12 | 日記
フランスと日本は司法制度が異なる。いや、日本と司法制度が同じ国など殆んどないのではないか。フランス国籍を持つ日産元会長ゴーン被告は様々な手を使って仮釈放を求めている。そして、そのたびに司法制度を批判している。彼は自国の司法制度が世界で最も正しい、という判断の許に訴えを発表しているのだ。しかし、司法制度は国によって相当異なる。フランスと比較したらどうこうというのはそもそもおかしい。ここは日本である。日本で犯した犯罪は日本の法律に基づいて日本で処罰を受ける事になる。

是はどこの国でも同じはずだ。彼が主張していることは他国の法律を全く理解していない、ということに尽きる。若し、彼の言うことがすべて認められるなら、アメリカやイギリス、ドイツで同じ犯罪を犯したときに同じことが主張できるのだろうか。自国の法律を盾ににとって「日本の法律はおかしい」というのはどこか間違っている。何処の国でも犯罪が行われた国の法律に基づいて、犯罪を犯した人間が裁かれるのだ。司法制度は、問題点が全くない、というわけではないが、それは別の問題だ。

ゴーン容疑者の担当弁護士は司法制度の違いについてどのように説明しているのだろうか。少なくとも、ここは日本であり、独立国である。フランスの法律がどうであろうとも、日本の法律に基づいて裁かれるのである。若しも不満があるのなら裁判でしっかりと主張すればいいのである。その主張が認められるかどうかは裁判官が判断するはずだ。裁判官が下した判決が不服なら上告をすればいい。最後は最高裁、という方法もある。何処の裁判所で終わるかは判らないが、それはどのような裁判でも同じである。

日本人がフランスで同じような事件を起こした場合には、フランスはどのような裁きをするのであろうか。フランス人は自国の裁判が最も正しい方法だと信じているが、それはどこの国の人間も自国の裁判が最も正しいと信じているのと同じである。日本の刑法は旧ドイツ刑法を模範に造られた。従って基本的なところで考え方に違いがあるはずだ。日本の刑法も明治時代に造られたのであり、様々な矛盾が起きていることも確かだ。まだ、飛行機が真面に飛んでいない時に造られた刑法だ。

現代にそぐわないところや、全く考慮していないことも出てきている。ドローンが自由に飛び交うようになった今日、刑法も抜本的に変えないといけない時が来るのではないか。新しい刑法も検討した時期があったが、もう一度検討しなおす時ではないか。法制審議会ではどのように考えているのだろうか。民法少しづつ変化してきた。時代にあった法律を作らないとその都度判例を新しくしていかないといけなくなる。段々判例法主義に近くなっていくのかもしれない。
コメント
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