一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

中国の共産主義は同一労働同一賃金か

2017-10-24 05:08:51 | 日記

日本共産党は同一労働同一賃金という言葉で訴えている。本家の中国では果たして同一労働同一賃金なのだろうか。人間社会、理想を持つのはいいかもしれないが、その中身には疑問が大きい。資本主義社会でも共産主義社会でも同一労働同一賃金を実施している国など見たことがない。特に、中国は、その貧富の差は日本やアメリカを追い抜いているはずだ。中国へ行って同一労働同一賃金という言葉を投げかけたらどういう反応を示すだろうか。

また、非正規労働者と正規労働者の賃金を同一にすることなど世界中探しても見つけることは出来ないのではないか。賃金に格差のあるのは主義主張がどのように違おうと関係なく行われている。その昔、全ての人間は全て平等である、と称して理想社会を掲げそれを実行しようとしていた。しかし、そのような社会は幾ら求めても存在することは難しい。いや、不可能に近いのだ。

働きが良い人も働きが悪い人も同じ賃金を与える、という事が果たして平等なのか。これは平等とは言えない完全な差別である。人には夫々もった能力がある。能力に沿った仕事をし、成果を上げた人間がそれなりの報酬を貰う。これが人間社会なのである。それを恰も「人間はすべて同じ賃金を貰わなければならない」という間違ったメッセージが流され江、それを愚かにも信じてしまう人間がいる、という事だ。

働き方によって賃金が異なるのは当然なことなのだ。評価だって仕事によって異なるのも当然のことなのだ。従って、賃金に格差が出てくるのも当然のことなのだ。人間はより高い賃金を求めて仕事を選ぶ、というのも誰も疑問を抱かない。これは資本主義だからではない。共産主義でも同じではないか。どう言う訳か共産党が云っている事には矛盾がある。中国共産党が政治と経済を分けたのも理想と現実が違う、ということが解ってきたからだ。

同一労働同一賃金という言葉にはマジックが多く残る。労働の質、労働の速さ、などが全く加味されていない。その昔、ソビエトでは質の悪い製品が多く造られた。どのような労働をしても同じ賃金が貰える、という事からだ。同一労働同一賃金は間違っている、と小生は思う。物造り大国の日本では同一労働同一賃金は難しい。

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