何故排除できない、悪徳葬儀業者

東北大震災被災地で悪徳葬儀業者が横行しているという。遺体の保管料１日１０万円という。悪徳業者がはびこるが、それを取り締まることが出来ない業界団体。この業界団体が率先して悪徳業者に設けさせているのではないか。悪徳業者と云うが、業界団体全体が悪徳業者なのではないか。
人の弱みに付け込むことは、ヤクザがよく遣る手だが、それと全く同じことをこの業界は遣っているのだ。若しかすると、この業界はヤクザが引っ張っているのかもしれない。何しろ、人の死を取り扱うのだから、ぼろ儲けができる。どさくさに紛れて暴利を貪ることが簡単に出来る。業界団体が挙って同じようなことを遣るということは、業界団体そのものが貪ることを是認していることになる。
あきれた団体だが、この業界団体を規制することは出来ないのだろうか。特に被災地でこの業界団体が遣っていることは詐欺行為に等しい。警察は何故取締りに手をつけないのか。若しかすると、警察と業界団体が繋がっている、と云うことも考えられる。警察官が定年退職後の天下り先になっているとか。そうであれば取り締まりはとてもできそうにない。まるで、アメリカの禁酒法時代と同じ構図になってきた。警察とマフィアがグルになっていたという時代だ。
日弁連は、このような事態をどのように捉えているのだろうか。この団体も、肝心なときに役に立たない。国民を守るべきときに守れない団体だ。日弁連がもっと民主的な団体にならないと難しいかもしれない。過去に起きた冤罪でも、日弁連は何もしなかった。この団体も、あってもなくてもいいような団体に成り下がっている。
それではどうすればいいのだろうか。地元の弁護士会などがもっと市民の困ったことを聞かないと出来ない。何も行動を起こさない限り難しい。悪徳業者を排除するには、地元の弁護士会が積極的に動いてくれないと出来ない。まず第一に詐欺罪で告発することが重要である。悪徳業者が、平然と遣っているのは、犯罪だと思っていないからである。犯罪である事を証明して、業界団体を排除しなければ、被災者は救われない。地元の弁護士会は早く行動をして欲しい。

政権を取って２年で大きな実績？求める国民

断っておくが民主党を援護するつもりで書いているのではない。民主党が余りにもお粗末だったことは確かである。しかし、この政党、僅か２年前に政権に就いたのである。掲げたマニュフェストの多くが実行できなかったことは問題があるかも知れない。昨年行なわれた参議院選挙で過半数を取れなかった民主党にとって、その後の運命は決まったと同じ。野党と政策協定をするか政権与党と合同して動いてくれる政党を探すしか方法はなくなった。
このような状態にさせたのは国民である。国民は、自身が選挙で行動したとおりに政局は動くのである。衆議院と参議院が逆転していれば当然混乱は起きる。今後、第三の問うとして伸びると予想される「みんなの党」が若し政権をとったときの事を考えてみよう。この党が掲げたマニュフェストを実行に移すことは簡単ではない。衆議院で他の政党と合同で実行に移し、それが出来たとしても参議院でどうするのか。両議院で過半数をたらない限り、不安定なものとなってしまう。それよりも、過去に政権を取ったことがない「みんなの党」が２年間で実践気を出せなかったら、国民から今と同じようなバッシングを受けることになるのか。
日本人がもっている政治観とは何か。目の前に書いてある餅を現実のものに変えようとする努力は認められないのか。将来の夢を買うことが駄目なのか。確かに自民党が政権を取ればある程度スムーズに進むかもしれない。それは戦後６５年間政権を担当して来たと云う強みがあるからだ。会社の仕事でも、新入社員よりも経験２０年のベテラン社員の方が仕事をしっかり遣れる。新婚夫婦よりも熟年夫婦の方が料理がテキパキとして遣れるのである。当たり前のことだが、国民は何も解っていない。
今後新しい政党が政権に就くと同じことが繰る返される。日本には矢張り民主主義の本当の姿は望めないのかもしれない。自分の身に置き換えるとよく解る。２年間の計画で、例えば複数（２つ～３つ）の資格を取る、と云う目標を立てたとする。しかし、資格取得のためには努力だけではなく、まず生活手段を確保することが第一である。そして試験に挑戦をする。出来るものもあれば出来ないものもある。実際に経験しなければ解らないことが多いのである。
政権も同じ。戦後６５年間に経験を積んできた自民党は、いつ政権をとってもすぐに対応できる。こんなこと、当たり前である。逆に、他の政党が政権をとった場合、それは苦労するであろう。官庁とどのように付き合った行くか、経済界とどのような関係を結ぶか、外交に至っては、今まで外国との接触をどのように行ってきたのか全く解らない。官僚が支配するのは当たり前のこと。官僚抜きで事を進めようとした民主党の考え方は極めて甘かった。
今後、新しい政党が政権に就くことが極めて難しくなり、益々自民党政権を求めることになっていくのではないか。