久し振りにふるさと福井に旅して一乗谷朝倉氏遺跡を訪れてきました。
最初に先月新しくオープンした「朝倉氏遺跡博物館」では、映画を誇った朝倉氏と戦国城下町の歴史が紹介され、以前の朝倉館の一部が原寸再現されて遺跡探訪のゲートウエイとなっていました。
博物館の建物も鉄筋コンクリート造りの朝倉氏の栄華を偲ぶ外観がみられます。
館内の基本展示室では、当時の城下町の30分の1のスケールで再現された巨大なジオラマが展示されていました。
朝倉当主の義景が暮らしていた朝倉館の一部が、原寸のまま再現されていて、御廊下や会所、中庭、お座敷、池庭、障壁画など往時の空間を連想される景観が見られました。
遺構展示室では、博物館が建設された場所で発掘された石敷遺構や出土品が数多く展示され、このエリアでは川を使って運ばれた品物が売り買いされた川湊があったのではと推測される遺跡となっています。
博物館から足を延ばして「一乗谷朝倉氏遺跡復原街並」へ向かいました。
復原街並では、栄華を誇った城下町跡が復原されて武家屋敷跡や町屋の景観が見られ、当時の面影が偲ばれる特別史跡となっています。
約200mの街並みでは、道路を挟んで武家屋敷と町屋が並び、塀の石垣や建物の礎石が保存された画になる光景となっていました。
武家屋敷跡には、建物は存在しませんが、井戸や紅葉の樹々、踊り舞台が保存されています。
町屋の建物内には、往時の武士や町人の生活ぶりが想像される姿も見られました。
「復原街並み」から特別名勝の朝倉氏庭園へ向かいました。
広い庭園エリアには、戦国時代の城下町の庭園群が保存されています。
朝倉義景館跡の庭園入口の唐門は、庭園のランドマークとして素晴らしい景観が見られ、門には「五山の桐」や「三ツ木瓜」の御紋が刻まれて見応えある姿が保存されています。
門をくぐって当主館エリアの空間の先の義景の墓所の周りには、義景公を弔う多くの石仏や道祖神が並べられています。
丘の高台からの朝倉館跡の光景
朝倉館跡庭園では、池の周りのイチョウやモミジが紅葉真っ盛りの素晴らしい景観が見られます。
湯殿跡庭園では、荒々しい石組の景観も見られます。
南陽寺跡庭園
諏訪館庭園では、様々な形の石が並べられてお休みスポットとなっているようです。
一乗谷朝倉氏遺跡の歴史ロマンを堪能した後、越前の紅葉スポットの九頭龍湖へ向かいました【続く】
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