カクレマショウ

やっぴBLOG

川上弘美『真鶴』─いるのにいない。いないのにいる。

2009-12-26 | ■本
夕暮れの本屋で、平積みされた文庫本の中から、なぜか『真鶴』にすーっと引き寄せられました。 川上弘美の文体って、こんなんだったのか…と思って読んでいたところ、実は、他の作品は、『真鶴』ほどはひらがなも多用していないし、ぶつぶつ切れ切れの文章ではないということを知りました。『真鶴』を書くために、こんな文体にしたらしい。 わたし=京(けい)と、娘=百(もも)、そして、12年前に失踪したきりの夫=礼の . . . 本文を読む