カクレマショウ

やっぴBLOG

学校と企業が同じゴールをめざす

2008-10-08 | └キャリア教育
キャリア教育の取組の情報収集を兼ねて、あちこちの企業まわりをしていると、キャリア教育に対する意識の「温度差」をつくづく感じます。十人十色ならぬ「十社十色」。人それぞれに考え方が違うように、会社によってとらえ方、受け止め方が全然違うのは、まあ当たり前と言えば当たり前ですが。会社にとって、子どもたちの教育に関わることは、あくまでも「従」の部分であり、別にやらなくても会社として困ることはないわけですから。

でも、それにもかかわらず、企業の方から、学校に対する不満を聞くことはけっこう多いような気がします(逆に、学校の先生から、企業や産業界に対する不満を聞くことはあまりありません。もっとも、学校(先生方)が企業のことをほとんど知らないだけなのかもしれませんけどね)。しかも、キャリア教育に熱心に取り組んでいる会社ほど、学校の仕組みや取り組み方、先生の意識、果ては教育制度にまで、いろんな注文が飛び出してくる傾向があります。それは「熱意」の表れと言っていいのでしょうが、その「注文」を解決するためには、やっぱり両者が同じテーブルに着いて話し合っていくしかないのでしょうね。心配なのは、そうなった場合、学校や教育界が「守り」に入ってしまうこと。「守り」に入る理由はいくらでもつけられますからね。あるいは、守りならまだしも、逆に後ろ向きになってしまうことも十分考えられます。

「同じ方向を向く」ということは本当にむずかしい。「同じ方向」だと思っていても、手元でわずか1度でも角度が違っていれば、ずっと先にあるゴールは大きくぶれてしまいます。コーエン兄弟の「ビッグ・リボウスキ」に出てくるボウリングのプロもそんなことを言っていました。ただ、ボウリングは一度手を離れたボールを修正することはできませんが、教育の場合は、少しずつ修正を加えていくことはできます。最初からストライクを取りに行くのではなしに、ちょっとずつ転がしてって、最後にナイスボールになればいいのですね。きっと。

 

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