カクレマショウ

やっぴBLOG

地域でロールモデルを見つけること。

2015-07-25 | └キャリア教育

「高校生のみなさんに伝えたいのは、「人生の方針のようなものを早めに決めておいた方がいい」ということです。例えば、家族を大事にして生きたいのか、世の中にインパクトを与えることを目指したいのか、好きなことで生きていきたいのかなど、「自分の人生で一番大事にしたいことは何なのか」ということです。それが分からなければ、こういうふうに生きたいと憧れるようなロールモデルを見つけることです。その人から学ぶうちに、自分なりの人生の方針が決まってくると思います。」

リクルート社「Career Guidance」vol.408(2015年6月)に掲載されていた仲暁子さんの言葉です。仲さんは、Facebookを活用したビジネスSNS「Wantedly」を運営する若き起業家。

仲さんの場合は、「好きなことで食べていきたい」ということだったらしい。「好きなことで食べていきたい」なんて、誰にとっても理想ですよね。それを実現してしまう仲さんは、並外れて実行力に富む例外的な存在なのかもしれませんが、仲さん自身をロールモデルとする高校生もこれからどんどん増えていくのでしょうね。

ロールモデルは、何もビジネス界だけにいるわけではありません。身近な地域にもいるはずですね。最近、「郷土を愛する」とか「地域に誇りを持つ」というフレーズをあちこちで耳にしますが、子どもたちが生まれ育った地域やふるさとを愛するようになるということは、自然環境、郷土芸能や祭りなど有形無形の地域資源そのものを愛するというより、それらに関わる「人」を愛し、誇りに思うことなのではないでしょうか。つまり、地域で輝いているあんな大人になりたいというロールモデルです。あるいは、自分はあんなふうにはなれないけれど、あの人が守り続けてきたものを自分も大事にしていきたいという気持ちでもいい。それがつまりはふるさとを愛する心につながっていくのだと思います。

まだまだそういう大人は眠っているはずだし、子どもたちとのマッチングも不十分です。「地域の教育力」のバロメーターとして、子どもたちが地域のロールモデルとなる大人をどれだけ知っているか、という指標で表すこともできるのではないでしょうか。


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