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カクレマショウ

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愛知市民教育ネットの毛受さんに学ぶ─その2

2007-03-24 | └キャリア教育
昨日の続きです。

特定非営利活動法人「愛知市民教育ネット」(アスクネット)の毛受(めんじょう)さんのまちづくり(=人づくり)の理念とは何か。一言で言えば、「プランドハプンスタンス」だと言う。ん?なんか発音しにくいぞ。私は初めて聞く言葉でした。"Planed happenstance"。「計画された偶然性」?

で、ちょいと調べてみると、キャリア論から発生した言葉だということがわかりました。「キャリア」のとらえ方には2種類あって、一つは「キャリアアンカー論」。船がアンカー(錨)を下ろすように、まず自分の人生設計のよりどころとなるような仕事を見つけ、それに向かってキャリアを積んでいくという考え方です。いわば伝統的なキャリア論です。

これに対して、新しいキャリア論とも言えるのが「プランドハプンスタンス」。キャリアとは、偶然の出会いや出来事に対応していくことで積み重ねられるものという考えだそうです。つまり、自分では予期しなかったことこそがキャリア形成につながるというもの。一見、行き当たりばったりのような感じもしますが、よく考えると、例えば「弁護士」になりたいという自分のキャリアアンカーを明確に定めて、それに向かってまともにキャリアを積んでいける人って、それほど多くはないのかもしれません。むしろ、「偶然性」の積み重ねの結果、今の仕事に就いている人の方が圧倒的に多いのかもしれません。

しかし、その「偶然性」はただの「偶然」ではありません。つまり、「プランド」"Planed"が大事なところで、偶然を呼び込む力、とでも言うのでしょうか。偶然を待っているのではなくて、自分のキャリアにとって「いい偶然」を自然に引き寄せられるような資質を身につけること。それが大切なのですね。考えてみれば、私の周りにもそういう人がたくさんいます。そういう人は、人と人との出会いをコーディネートすることもとても上手なのです。

偶然の出会いがたくさん生まれるようなまちづくりを毛受さんは目指していると言います。それが「市民講師」や「キャリア教育」や「インタビュー学習」といった取組に如実に表れているのですね。あやかりたいものです…。


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