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カクレマショウ

やっぴBLOG

「ドロップアウトしなければドロップインできない」

2005-09-29 | └キャリア教育
少し前からネットで話題になっているらしい「スティーブ・ジョブスのスピーチ」というのを教えてもらいました。アマじろうくん、ありがとう!

スティーブ・ジョブスは、アップルコンピュータの創立者の一人。現在はCEO(最高経営責任者)。アニメーションスタジオPIXERを作った人としても知られています。彼の「スピーチ」とは、今年の6月に米国、スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチです。

さっそく読んでみました。彼は「3つの話」をしていますが、意外なことに、そのどれもが「挫折」が絡む話でした。

1つめの挫折は、大学を半年で中退したこと。しかし中退したおかげで、好きなクラスを聴講できるようになり、その中の一つに「カリグラフィ」のクラスがあった。そこでの経験が、のちに「美しいフォント機能を備えた」アップルコンピュータを生み出す際に一役買うことになった。

2つめは、苦労して設立したアップル社をたった1年で「追い出された」こと。ところが、「成功者であることの重み」が「ビギナーであることの軽さ」に変わったおかげで、新しい会社PIXERを立ち上げることができた。

3つめの挫折は、1年ほど前にガンだと宣告されたこと。「死」を間近に感じたことで彼が得たのは、「自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。ドグマという罠に絡め取られてはいけない」ということ。

彼は、学生たちに呼びかけます。

「その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感をかき消されないように。自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことは何か、もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことはすべて二の次でいい」と。

大学中退の「挫折」のくだりで、彼はこんな言い回しをしています。「もし私がドロップアウト(退学)していなかったら、あのカリグラフィのクラスにはドロップイン(寄り道)していなかった」。

もちろん、彼だって「ドロップアウト」のたびに大きな失望感と無念に襲われたことだろうと思います。でも彼は常に前向きでした。「偶然」や「運」のおかげもあるのでしょうけど、スティーブ・ジョブスは「ドロップアウト」で得たエネルギーを、別のことに「ドロップイン」するために上手に使ってきたんだなと思います。「ドロップアウトや挫折のキャリア」こそが、スティーブ・ジョブスという人間を作ってきたのです。

これは別のどこかで聞いた言葉ですが、「挫折なんかじゃない。“左折”に過ぎない」、つまり、「ざ」と「さ」の違いだけで、自分が「挫折」と思っているほど大したことじゃない、というのがあって、ほぉー!と思ったことがありました。ちょっと左に曲がってみただけ。いいじゃないですか!

 

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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はじめまして (yurie)
2005-10-03 02:43:22
トラックバックさせていただきました。

大学卒業を控えたわたしにとって、本当に心に響く言葉におかげさまで出会うことができました。



これからも勉強させてくださると嬉しいです。



よろしくお願いします。
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