カクレマショウ

やっぴBLOG

経験に裏打ちされた大人の夢

2011-11-13 | ■教育
昨日は、生き生きとした高校生たちに出会うことができましたが、今日は、高校生に負けないくらい夢を追いかけている大人の皆さんの話を聞いてきました。「ドリームプランプレゼンテーション青森2011」。

県内在住の9人の若者(じゃない方も?)たちが、いろいろな立場から語る夢。ただ「語る」だけではありません。9つの夢は、それぞれに音楽を付けた10分間のフォト・ストーリーに予めまとめられていて、プレゼンテーターは、それの映像に合わせて肉声で語るというやり方でした。やっぱり、映像で見せられると、全く飽きることがありません。そのプレゼンの手法にまず感心する。映像と語りを合わせるのに、ずいぶん時間がかかっただろうなと思いました。

もうひとつ、手法として面白いなと思ったのは、参加者には予め9枚の「メンターカード」が配られていて、各プレゼンテーターあてにメッセージを送ることができるというもの。もちろん、自分の名前とか連絡先を書く欄もあって、その人の夢の実現をお手伝いできる人の輪を広げることもできる。カードは、休憩中や終了後にプレゼンテーター本人が箱を持ってロビーに立っているので、直接渡すこともできます。よくある「アンケート」より、確実に本人にメッセージが届くので、これはいいや。今度真似しよーっと。



さて、笑いあり涙あり(昨日の芝居とおんなじだ!)のプレゼン大会。どの人のプレゼンにも共通していたのは、自分の生い立ちが必ず語られていたこと。その中には、けっこうつらい過去もあるのですが、どうして?と思うくらい、皆さん、堂々とご自分の半生を振り返っておられる。結局、今の「夢」を抱くことになった背景には、必ずその人の生き方や働き方が反映されているのだなと改めて思いました。夢を語る人は、おのずと、自分のこれまでの人生、どんな家に育ち、どんな学校生活を送り、どんな人と出会ってきたのかを振り返る必要があるということですね。

思うのですが、そういう意味で、高校生や中学生に夢を持て、と尻を叩くのはどうなのかな、と思ってしまうわけです。子どもたちなりの将来の夢を持ってもらうことは、夢をまったくもてないことに比べたらもちろん良いことなんだろうけど、人生経験のない子どもたちに、経験に裏打ちされない夢を持て、というのは時に酷なのかもしれない。

今日聞いた9人の「大人の夢」は、すべて経験に裏打ちされた夢なのです。だから説得力があるし、仲間と一緒に実現に向けて歩くこともできる。今日のプレゼンの中に、親の仕事を知ろうという主張がありました。また、ご自身のお子さんに今日のプレゼン、つまり今のお母さんの夢を見せたかったというシングルマザーの方がいました。青森で、確かな夢を持ち、同じ方向を向いていてくれる仲間を持つ今日のプレゼンテーターの姿を、子どもたちにもぜひ見てもらいたいと思いました。夢の「中身」ももちろん大事だけど、大人になっても夢は持てる、では決してなく、大人だからこそ夢が持てることの素晴らしさ自体を知ってほしいと思いました。

私は、ドリプラって、もっと起業家的なプレゼン大会なのかと思っていましたが、今日参加してみて、起業の前に、やっぱり「生き方」なんだなと改めて感じました。どう生きるか、何を価値観として生きているのか、そういう姿を、大人はもっと堂々と子どもたちに伝えていこう。今日のプレゼンテーターの皆さんのように。

それにつけても、高校生のプレゼン大会もやってみたいと思った。今日は。


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